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残穢 の商品レビュー

3.6

446件のお客様レビュー

  1. 5つ

    83

  2. 4つ

    145

  3. 3つ

    129

  4. 2つ

    40

  5. 1つ

    8

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2024/01/29

穢れの玉突き事故ともいうべき、連鎖する怪異のルーツを現在から過去へたどっていく。雑な喩えで恐縮だが、怪談版ファミリーヒストリーみたいな感じ。 はたしてここに描かれた話は事実なのかフィクションなのか。その境界線が曖昧なところも恐ろしさに拍車をかけている。角川から出ている『鬼談百景』...

穢れの玉突き事故ともいうべき、連鎖する怪異のルーツを現在から過去へたどっていく。雑な喩えで恐縮だが、怪談版ファミリーヒストリーみたいな感じ。 はたしてここに描かれた話は事実なのかフィクションなのか。その境界線が曖昧なところも恐ろしさに拍車をかけている。角川から出ている『鬼談百景』に載っているエピソードも出てきて、そこに繋がるのか!という驚きもあるので先にそちらを読むことをおすすめしたい。

Posted byブクログ

2024/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

数年ぶりにに2回目読んでみた。 前回読んだときに★5の評価をして、とんでもなく怖かった。 読み返してみると、恐怖というより残穢は厄介だなという感想が先に出た。 自分も残穢に犯されているかも。。というより狭い日本で歴史もありますし、日本人全員キャリアなのでは?!

Posted byブクログ

2024/01/13

図書館本で再読。以前別のところで感想はメモしていたので、多少感想は重複しつつだらだら書き残しておきたい。 初読時からして映画鑑賞済みだったので、初見でない分だけ怖さが中和されてしまっていることはあると思うが、それにしたって「怖い」というよりも無力感を含む嫌な気分が強く印象に残る...

図書館本で再読。以前別のところで感想はメモしていたので、多少感想は重複しつつだらだら書き残しておきたい。 初読時からして映画鑑賞済みだったので、初見でない分だけ怖さが中和されてしまっていることはあると思うが、それにしたって「怖い」というよりも無力感を含む嫌な気分が強く印象に残る。ただフィクションであっても本当に良くできている印象もあり、自分の足元が不安にはなる。ここに何もないと誰が言い切れるのかと不安にはなるもののこちら側はあまりにも無力。日本全国津々浦々、どこにしたってどうしようもない。実はここ……と言われても逃げ場がない。受け入れるしかない。ああ無力。 と、ここまで散々人間は無力と言っておきながらも「手元に置いておきたくない」という評にはやはり頷くものがあって、本にあった「寄贈」というスタンプはおもしろくなってしまう。文章として不快さがないのでときどき読みたくはなるけれど、所有するのはちょっと考えさせてといったところ。

Posted byブクログ

2024/01/08

友人にめっちゃ怖いと勧められたが、怖いのは最初だけ。あとは淡々と過去に遡って推理していく。ホラーよりはミステリーという感じ。ただ調査も難しく簡単に遡れたわけではないのが見て取れるが、著者の憶測を語る文章が多く、それがくどく感じる。最後まで読んで『残穢』がなんたるかを理解したので、...

友人にめっちゃ怖いと勧められたが、怖いのは最初だけ。あとは淡々と過去に遡って推理していく。ホラーよりはミステリーという感じ。ただ調査も難しく簡単に遡れたわけではないのが見て取れるが、著者の憶測を語る文章が多く、それがくどく感じる。最後まで読んで『残穢』がなんたるかを理解したので、本棚に置いておきたくないと友人が言うのもわからなくはないが、霊感もなくその存在も信じてない、想像力にも乏しい自分にはあまり怖さは伝わらなかった。

Posted byブクログ

2024/01/06

しっとりした畳の匂いを感じながら、じわじわ恐怖の震源にちかづいていく感覚。 とても新しく、ミステリーのようで、ただどこか身に覚えのある(ような気がする)恐怖が読後も残った。 映画も見てみたい。

Posted byブクログ

2024/01/05

小野不由美氏が2013年に刊行したホラー小説 普段はあまりホラー小説を読まないタイプだが本屋で見かけて購入した。 結論から行くととても『怖い』作品だった。 本作はあるマンションで起こった怪異現象の原因を探るというのが物語の大筋となる。 この作品は2000年代に一世を風靡した『...

小野不由美氏が2013年に刊行したホラー小説 普段はあまりホラー小説を読まないタイプだが本屋で見かけて購入した。 結論から行くととても『怖い』作品だった。 本作はあるマンションで起こった怪異現象の原因を探るというのが物語の大筋となる。 この作品は2000年代に一世を風靡した『リング』や『呪怨』とは異なり、特定の呪われたアイテムに関わった人に災難がかかるものではなく、今私たちが生活している『土地』を媒介にして人々に影響してくる点が最大の特徴であると思う。 物語は現在から過去にあった怪異現象を調べていく過程でその土地に残された『残穢』を解明していく物語である。 それは今暮らしているどの土地にもあるかもしれないというリアルさがこの作品をより一層引き立たせていると思う。 ぜひ同名の映画もあるのであわせて見て、読んでみると面白いかもしれない。

Posted byブクログ

2024/01/04

再読。 個人的には怖さより、過去へ過去へ調査を深めていく過程の楽しさが勝ちます。 住んで20年ほどの実家にいるから気楽に読めるのであって、賃貸で一人暮らしをしていた期間に読んでいたら印象も違ったんでしょうが。 これからも何度も読み返すと思います。大好き。

Posted byブクログ

2023/12/30

個人的ベストオブホラー。暗さも気持ち悪さも徐々に全てが繋がっていく部分も、全部が好みど真ん中。何度も読み返し、その度に怖すぎて後悔しています。

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2023/12/30

 この作品を読むと「音」に敏感になってしまうかもしれません。現代においては「事故物件」が有名になってきています。この作品映画にもなっているんですけどね。私は見たことありません。人が死んだ場所に住むことってできますか? '228/14 '2311/19

Posted byブクログ

2023/12/15

怖い本として有名、一度は読んでみるべきと 感想で見たので 期待して読んだ 初めの方が怖かった 怖すぎて、途中家で鳴る音やおもちゃが勝手に鳴るのを本のせいにしてしまった。 それで、一旦読むのを止めたけど続きが気になって再開。 どんどん怪異の出所を探っていくのが、途中面白く続きが気...

怖い本として有名、一度は読んでみるべきと 感想で見たので 期待して読んだ 初めの方が怖かった 怖すぎて、途中家で鳴る音やおもちゃが勝手に鳴るのを本のせいにしてしまった。 それで、一旦読むのを止めたけど続きが気になって再開。 どんどん怪異の出所を探っていくのが、途中面白く続きが気になって夢中になった。 でも、炭鉱の話辺りで、飽きてきたというか、慣れてきたのか、怖く感じなくなってしまって、結末もあっさりだったので星3つです。 残穢はウイルスみたいなもので、害を受けてしまう人と何も受けない人がいて、それは当たりたくないなぁと思いました。あと、その考えだと世の中の不幸な事件や事故は全部残穢のせいになる気がする……。

Posted byブクログ