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残穢 の商品レビュー

3.6

444件のお客様レビュー

  1. 5つ

    83

  2. 4つ

    143

  3. 3つ

    129

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    40

  5. 1つ

    8

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残穢とは・・・

一つの怪異の原因を調べ始めた久保さんと作家の私。始めは、単なる事故物件のマンションの、単純な幽霊話かと思われたのだが、真相は二人の予想を遥かに超えた複雑怪奇なものだった。 二人がたどり着いた或る土地に関わる不幸な出来事、人の死が、時を経ても怪異となって、全く関係の無い人に影響を...

一つの怪異の原因を調べ始めた久保さんと作家の私。始めは、単なる事故物件のマンションの、単純な幽霊話かと思われたのだが、真相は二人の予想を遥かに超えた複雑怪奇なものだった。 二人がたどり着いた或る土地に関わる不幸な出来事、人の死が、時を経ても怪異となって、全く関係の無い人に影響を及ぼしているあたりがゾッとする。触れてはいけないものに触れようとする、過去の真実を掘り起こす過程が、ドキュメンタリータッチで描かれており、尚更恐怖心を増幅させる。

ミルク

2024/09/19

第7回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会1-オンライン-で紹介された本です。 https://www.youtube.com/watch?v=6K8iFZB3ArU 2022.2.11

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2024/09/12

タイトルが秀逸。中盤からずっと恐怖に近い感覚を味わう。しかし恐怖とも若干異なる湿度の高さがあり、残穢という言葉の響きが1番しっくり来る。住宅関係図のようなものが欲しかった。

Posted byブクログ

2024/09/11

実話ベースの怪談のようなスタイルで、読んでいる間ずっと気味の悪さを感じる本。 今でこそこの手のものは増えたが、刊行当時はその手のホラーをあまり読んだことがなかったため気持ち悪すぎて読むの止めたことを覚えている笑 それもあって刊行から十数年ぶりに積んでたのを崩してやっと読み終わった...

実話ベースの怪談のようなスタイルで、読んでいる間ずっと気味の悪さを感じる本。 今でこそこの手のものは増えたが、刊行当時はその手のホラーをあまり読んだことがなかったため気持ち悪すぎて読むの止めたことを覚えている笑 それもあって刊行から十数年ぶりに積んでたのを崩してやっと読み終わったが、やっぱり気持ち悪い本だった。 物語的には盛り上がりに欠けたり、地味な展開が続くのだが、それもそれでリアリティがあって気持ち悪い。 そして読み終わってからしばらくは部屋で布が擦れる音がしないか、と耳をそばだててしまうことも増えた。 現実に侵食してくるタイプのホラーで、物語のなかで終わっていればまだその瞬間だけ怖いので別に気にならないのだが、こうやって現実を侵してくるようなタイプのホラーは僅かな間とはいえ日常生活に影響してくるのでとても嫌だ。

Posted byブクログ

2024/09/09

3.6点 昔に比べて、核家族が増えた現在、一つの家には留まらず流動的である。が故に、残穢は薄く広く感染していく。。。なるほど。 あの家系には呪いがある、うちは安全。じゃないんだ、もう誰しもが無関係ではなく無差別的に恐怖が襲いかかるかもしれない。 じわじわと真相へと迫る描写は、真実...

3.6点 昔に比べて、核家族が増えた現在、一つの家には留まらず流動的である。が故に、残穢は薄く広く感染していく。。。なるほど。 あの家系には呪いがある、うちは安全。じゃないんだ、もう誰しもが無関係ではなく無差別的に恐怖が襲いかかるかもしれない。 じわじわと真相へと迫る描写は、真実か明らかになるほど読者も無関係ではないことを示していて、これ以上やめてくれ。となってしまう。 呪いや思念の広がり方が歴史と共に詳しく書かれていて、普通に勉強になる。 今後、実話会談とか聞く際には一味違った角度から聞けるかもしれない。 ただ、人物相関図は欲しかったかな。複雑過ぎて。。どこかネットに転がってないかな

Posted byブクログ

2024/09/04

個別の事件や事故の原因は…?それを辿っていく過程のじわじわした怖さは引き込まれます。 ただ、時代ごとの土地家屋の図面と登場人物の一覧は載せておいてほしい(笑) 人と時代が行ったり来たりするので、混乱しました!

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2024/09/01

その土地、住居に潜む因縁、怨み、穢れは感染する…!? 読むだけ、いや、手元にあるだけで感染してしまうんではないか、と感じるほどに不穏…。 でも、その元凶を知りたくて終盤は一気読みでした。 今の自分の住まいもちょっと過去に何かあったのか気になったりしています。

Posted byブクログ

2024/09/01

初めてドキュメンタリー・ホラーというものに触れましたが私には少し難しかったです。 途中から登場人物が増えすぎて頭がこんがらがってしまい、内容もごちゃ混ぜになってしまいました。 ただこればっかりは相性が良くなかっただけで、こういう淡々と出来事を読み進めることに長けている方にはとても...

初めてドキュメンタリー・ホラーというものに触れましたが私には少し難しかったです。 途中から登場人物が増えすぎて頭がこんがらがってしまい、内容もごちゃ混ぜになってしまいました。 ただこればっかりは相性が良くなかっただけで、こういう淡々と出来事を読み進めることに長けている方にはとても刺さるんじゃないかと思います。 穢れは伝染するとのことで、夜中ひとりで読みながらビクビクしていました。 他人事だけど、もしかしたらが脳裏によぎる。 淡々とした語り口だからこそ、自分にも伝染するんじゃないかとすら思えるのが凄いところだと思います。

Posted byブクログ

2024/08/27

感染・発症する話は恐ろしい。たとえフィクションだとしても。映画『リング』や『呪怨』で視覚情報のインパクトも含めて恐怖を学んだのかと思っていたが、穢れという古来からの概念が私たちに恐れを抱かせるのだなあ。

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2024/08/26

おもしろかった…こわかった… 小野不由美さんの文体・筆致はものすごく素敵。『営繕かるかや怪異譚』でも感じたけれど、とても美しい。 ホラーが苦手で、『リング』等が流行った時以来。先に映画を観て面白かったのと、最近小野不由美さんを知ってファンになったので、遅ればせながら読んだ。 ド...

おもしろかった…こわかった… 小野不由美さんの文体・筆致はものすごく素敵。『営繕かるかや怪異譚』でも感じたけれど、とても美しい。 ホラーが苦手で、『リング』等が流行った時以来。先に映画を観て面白かったのと、最近小野不由美さんを知ってファンになったので、遅ればせながら読んだ。 ドキュメンタリー方式、というのか、経緯が淡々と書かれている、こういう表現、すごく好きなんだなぁとあらためて思った。(宮部みゆきさんの『理由』も記者がインタビューするように描かれていて一番好きな本かもしれないくらい気に入っている。) 小野不由美さんは文体も美しいからとても読みやすい。 穢れが残る、というのは、あるだろうなぁと同じように感じる。でもそれは祟りとか取り憑くといったことではなく…、という宗教的な説明がとてもわかりやすかった。 一度に3時間ほどぶっ続けで読んで目が痛くなり、でも読みたさが勝り、だんだん混乱してきて最後のほうは鈴木さんて誰?どこの人だっけ、この人どの時代で出てきたっけ?と訳の分からない状態になった。 表紙怖いからあまり目に入れないようにした。

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