鬼談百景 の商品レビュー
まさにわたしがここに書こうとしていたことが解説にカッコよくすっきりとまとめられていたので、買うの迷ったらまず解説を読んでみるといいと思います。 真夜中じゃなくて夕闇の感じ、腹の底からぞっとする怖さというよりは、気づいたらすぐ背後まで何か怖い気配が近づいてきてたけど振り返ると何も...
まさにわたしがここに書こうとしていたことが解説にカッコよくすっきりとまとめられていたので、買うの迷ったらまず解説を読んでみるといいと思います。 真夜中じゃなくて夕闇の感じ、腹の底からぞっとする怖さというよりは、気づいたらすぐ背後まで何か怖い気配が近づいてきてたけど振り返ると何もいない、みたいな、そんな感じの小さな話。 原因とか経緯とか因縁とか、そういうのが全然明かされないので、そういうずっしりした怖い話を求めて読むと物足りないのだけど、現実って何もかもが分かるわけじゃないから、逆にありそうなことに思えてぞっとしたりもする。し、何も解決してないまま日常にスッと戻っていくのって、なんだかじわじわ怖かったりする。 一つひとつの話は短いし、大してカロリーを支払わずに気軽に読めます。 なんで99なのかと思ったら残穢に繋がるのか…読んでみようかな〜
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詳しくはこちらに。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2016-02-08
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99編の短編ホラー。 一編がすごーく短かったので、怖いと感じる前に終わっちゃったなー。 ちょっと短かすぎるー。
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『残穢』を興味深く読んだので、こちらにも手をのばしてみた。 だがどうにも馴染めず徐々に斜め読みに・・・。 以前読んだ「耳袋」を思い出した。 「怖い」よりも「すっきりしない」。 でもこれは作品や作者のせいでなく、ぶつ切り短編よりどっぷり浸れる長編好きな私に問題があるのだろう。...
『残穢』を興味深く読んだので、こちらにも手をのばしてみた。 だがどうにも馴染めず徐々に斜め読みに・・・。 以前読んだ「耳袋」を思い出した。 「怖い」よりも「すっきりしない」。 でもこれは作品や作者のせいでなく、ぶつ切り短編よりどっぷり浸れる長編好きな私に問題があるのだろう。 「十二国記」の続き出ないかなあ・・・。
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『残穢』で話題の小野不由美のホラーショートストーリー集。SSとはいえ、そこそこの怖さを期待していたのだが、案外ホラーが苦手な人でも読める程度の怖さで少し拍子抜け。 噂で聞いた都市伝説集、の様な印象。 読み切った後も特に印象に残る話は無かったかなぁ……と少し残念。やはり、小野不由美...
『残穢』で話題の小野不由美のホラーショートストーリー集。SSとはいえ、そこそこの怖さを期待していたのだが、案外ホラーが苦手な人でも読める程度の怖さで少し拍子抜け。 噂で聞いた都市伝説集、の様な印象。 読み切った後も特に印象に残る話は無かったかなぁ……と少し残念。やはり、小野不由美の真髄は長編やシリーズ物でこそ発揮されるのかな、と感じた。 軽いホラーが読みたい方にはお薦め。
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小野不由美の怪談集。映画化作「残穢」と足すと百物語になるという仕掛けの、全九十九話。起承転結が不明瞭でブツ切りの厭な話が淡々と続く(シンガポールの日本人学校が舞台のものも一篇あります)。 巻末の稲川淳二の解説がこれまた秀逸。「怪談は”事件”であってはいけないんです」ーーこれほど...
小野不由美の怪談集。映画化作「残穢」と足すと百物語になるという仕掛けの、全九十九話。起承転結が不明瞭でブツ切りの厭な話が淡々と続く(シンガポールの日本人学校が舞台のものも一篇あります)。 巻末の稲川淳二の解説がこれまた秀逸。「怪談は”事件”であってはいけないんです」ーーこれほどまでに怪談の本質を端的に表した一文を僕は知らない。まあ、事件性の全然ない(?)本です。一流の作家の手になる怪談でゾクッとしたい人は是非。 稲川淳二も薦めることだし、再読のために手元に置いておこうかな。厭だけど。
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小野不由美『鬼談百景』(角川文庫)読了。 小野氏は『十二国記』が有名だが、その長編(本編)には手を付けず(苦笑)、短編集『丕緒の鳥(ひしょのちょう)』は読んだ。古い中国を思わせる内容だが、まったくの架空の世界を題材にした一種のファンタジー。 『小野氏はそんな作家なんだな』と思って...
小野不由美『鬼談百景』(角川文庫)読了。 小野氏は『十二国記』が有名だが、その長編(本編)には手を付けず(苦笑)、短編集『丕緒の鳥(ひしょのちょう)』は読んだ。古い中国を思わせる内容だが、まったくの架空の世界を題材にした一種のファンタジー。 『小野氏はそんな作家なんだな』と思っていたのだが、「読み終えたとき、怪奇が起こる」などという帯広告を見て、俄然興味が湧いて手に取った。 短いものはページの半分、長くても3ページ程度の鬼談・怪談を99本集めた本書。 読みながら『どこかで似たような内容を見たなあ』と思うことがしばしばあったが、先日、ほん怖(ほんとにあった怖い話)を見ていて『これだな』と得心した。 ストーリーが怖いにもかかわらず、落ちがない。つまり話が解決しない。謎が謎のまま残る。「さあ、この後はアナタが考えてね」といった風情だ。 推理小説と同じように読むと、モヤモヤとしたものが残ってしまう。 小野氏は筆さばきがうまいので、超短編でも読ませてしまううまさはある。 ただ、先にも書いたが、推理小説とは違うので、何となくスッキリしない。落ちがないことは分かっていても『どうなの、それ』と突っ込みたくなった。「ぎゃー!」と騒いでおしまいになるほん怖好きにはオススメしたいが、推理小説好きには不満が残るかもしれない。 そういえば、この本、夜中に読み終えたが、寝入ったときに、枕の上の方でカチカチという聞き慣れない音が聞こえた。恐る恐る枕の上の方を見たが、何もなかった。怪奇が起こったのだろうか。
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ホラーはすごく苦手だけど小野不由美が好きだから頑張って読んだ。筋道立っている話から、これって結局何だったんだろう?と思う話まで色々あるので、リアリティがあって怖い。赤い女とか来訪が個人的に怖かった。特に自分から怪異に飛び込んだわけでもないのに理不尽に巻き込まれる系の怪談が怖い。そ...
ホラーはすごく苦手だけど小野不由美が好きだから頑張って読んだ。筋道立っている話から、これって結局何だったんだろう?と思う話まで色々あるので、リアリティがあって怖い。赤い女とか来訪が個人的に怖かった。特に自分から怪異に飛び込んだわけでもないのに理不尽に巻き込まれる系の怪談が怖い。それと密閉のKさんのタフさが面白かった。
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この前に読んだ著者の「残穢」とは趣の異なる恐さに触れる事になる。 本作品に納められている99話の鬼談は私達の生活のすぐ隣にあるかもしれない怪談。この中には多分読者自身も経験したかもしれないような生活に密着した話があるはず。 後書きで稲川淳二さんが表現している「心地よい薄闇に包まれ...
この前に読んだ著者の「残穢」とは趣の異なる恐さに触れる事になる。 本作品に納められている99話の鬼談は私達の生活のすぐ隣にあるかもしれない怪談。この中には多分読者自身も経験したかもしれないような生活に密着した話があるはず。 後書きで稲川淳二さんが表現している「心地よい薄闇に包まれる恐怖」がとても良くこの作品を表していると思う。 読み始めは「残穢」に比べて刺激の少ない、しかも短い話の集まりで物足りない感じがしたものだけれど、読み進むにつれ稲川さんの「心地よい薄闇に〜」と同様な懐かしいような思いがして、読み終えるのが惜しいと感じるようになった。
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シンプルな会談が 99 編収められた本である。解説に稲川淳二も書いているが、怪談らしい怪談が揃っている。 「怪談らしい」とは何かと考えてみると、理不尽なことや不思議なことを知覚してしまうという点だと思う。理不尽なのに因果関係が繋がってしまうと「残穢」のようにさらに怖くなってしまう...
シンプルな会談が 99 編収められた本である。解説に稲川淳二も書いているが、怪談らしい怪談が揃っている。 「怪談らしい」とは何かと考えてみると、理不尽なことや不思議なことを知覚してしまうという点だと思う。理不尽なのに因果関係が繋がってしまうと「残穢」のようにさらに怖くなってしまうが、そこまでいかなくても「シンプルな怪談」は成立するのだろうと、本書を読みながら考えた。 この手のじわじわ怖い話は、数年に 1 度くらい読みたいな、と思う。
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