鬼談百景 の商品レビュー
さらりと読める不思議な物語を、99話浴びることができて、非常に満足。怪談話が大好きなので、お気に入りの一冊になった。
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99話の怪談が詰め込まれた1冊。 1話は約2〜3ページと短いけど、それぞれしっかりと怪談の爪痕残してます。 はっきりとしたホラーって感じではなくて、薄ら寒いのが延々続いてく感じ。 オチも、いやいやそこで区切られても…え、区切るしかない? という感じで、 あとの想像は読者さんにお任...
99話の怪談が詰め込まれた1冊。 1話は約2〜3ページと短いけど、それぞれしっかりと怪談の爪痕残してます。 はっきりとしたホラーって感じではなくて、薄ら寒いのが延々続いてく感じ。 オチも、いやいやそこで区切られても…え、区切るしかない? という感じで、 あとの想像は読者さんにお任せ、というものも数多く、より不気味さが倍増します
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
99話からなる短編集。 不思議な話と怪異談がシンプルなほど簡潔に1話1話になっている。 最初は面白いが途中からよく似たような話に感じられ、飽きてきしまった。
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私は怪談は特に怖くないのです。生きている人間の方が恐ろしいし、幽霊は魂が生き続ける証拠、それゆえ希望がもてるからです。 そんな私でも背筋が少し冷たくなりました。この怖さはどこから来るものなのか考えながら読みました。1話につき3~5頁。
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怪談の良いところは五感がフルに働いてくれるところにある。文書から五感すべてで触れている気がする。内容か短いにも関わらずしっかりと浸ることができた。 でもさすかに量が多かった、、
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ショートショートのホラー版って感じ。 (星新一さんみたいに、Yさんみたいにアルファベットが名前になってる) そんなドロドロしたオドロオドロしい感じではない。 「夜遅くまで起きてたら、お化けに拐われるで!」とか、「ここで遊んだら、お化けが出るで!」みたいな子供に言い聞かせるようなの...
ショートショートのホラー版って感じ。 (星新一さんみたいに、Yさんみたいにアルファベットが名前になってる) そんなドロドロしたオドロオドロしい感じではない。 「夜遅くまで起きてたら、お化けに拐われるで!」とか、「ここで遊んだら、お化けが出るで!」みたいな子供に言い聞かせるようなのが、実はほんまや〜みたいなのが多い短編集100ぐらい(多いので数えてません〜^^;)。 作者は、読者からの手紙に書かれていた体験談をもとに作りあげたそう…どんなけ、体験談送ってくんねん!って感じ。 1、2ページ程度の話が多いので、結末はそれぞれ自身で考える感じなんで、それぞれ感じ方は違うかな? しかし、こんなちょっとした隙に出て来られたら、もう暗いとことか、人おらんとこ行けん〜(⌒-⌒; ) ほんまに短時間でも時間があれば、一話読めるのでええけど、やっぱり怖い。 「グリコ」が怖かった〜何か、途中で終わる時は、ちゃんと終わる時、会って確認しないと…大人になってから………
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残穢に連なる小野不由美の怪談本。 やはりホラーの名手による怪談だけあって怖さだけではなく郷愁と儚さを感じさせる繊細な一冊。 しかし美しさだけではなくほの暗い夕闇を彷徨するような恐ろしさも感じる。 解説の稲川淳二氏の怪談は事件であってはならないという言葉の通り、日常の延長線上にある...
残穢に連なる小野不由美の怪談本。 やはりホラーの名手による怪談だけあって怖さだけではなく郷愁と儚さを感じさせる繊細な一冊。 しかし美しさだけではなくほの暗い夕闇を彷徨するような恐ろしさも感じる。 解説の稲川淳二氏の怪談は事件であってはならないという言葉の通り、日常の延長線上にある「そういえば不思議なこと」の詰め合わせではあるものの繊細な文章に彩られたそれはうっすらと墨を流したような不気味さを感じる。 特に最終話「花簾」の幽玄の美は秀逸。
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2012年刊。作家の募集に応じて読者から寄せられたスーパーナチュラルな体験話から編まれた99の掌編の怪談集。このように読者から怪奇体験を募っていることが、同年刊行の『残穢』の「私」によって語られており、両編のつながりを示す。 どの話も非常に短くて、小説と呼べるには至らない、と...
2012年刊。作家の募集に応じて読者から寄せられたスーパーナチュラルな体験話から編まれた99の掌編の怪談集。このように読者から怪奇体験を募っていることが、同年刊行の『残穢』の「私」によって語られており、両編のつながりを示す。 どの話も非常に短くて、小説と呼べるには至らない、というのは「肉付け」がほとんど無く小説らしいディテールを持たないものも多い。話の内容としても、いや、これは怪談なのか?と疑問に思うようなものも幾らかある。幽霊らしいものが多くの話に登場するが、たいていの場合、その霊は目撃者の知人ではなくまったく無関係な者のそれと思われ、何のために霊が現出したかという「解明」は全く得られない。 多くのホラー映画では幽霊の由来がラストの方で解明されることにより、霊存在を定位させうるコンテクストが形成される。「この霊はこの家でかつて惨殺された女性が未練や恨みの思いに駆られて出現したものだ」等。こうしたコンテクストによって不可思議なる存在者が世界の内に再統合され、物語宇宙の円環が閉じる。 が、本書に登場する幽霊(っぽいもの)は常に唐突で、その存在理由は全く示されないままに話は終わる。実際に霊を目撃する体験というものは、そうしたものだろう。本書の怪談は不可知の存在を不可知のままに残しておくという、本当は当たり前の手順を示している。 幽霊という存在はどこまでも現実態に至らない、永遠の「可能態」のようなものだ。それは存在「しうるかもしれない」と消極的に定義するしかない存在で、存在/非存在の境界をいつまでも彷徨うしかないのだ。むしろ幽霊は「存在」するのではなく「不在」であることを呈示する記号であるかのようにさえ見える。可能態に過ぎない不在者が存在者であるかのように見えてしまうという矛盾したおかしさの体験が、スーパーナチュラルな目撃談の定型なのだろう。そしてこの可能態の形相が何であるのか、誰にも分かっていないということだ。 本書を読んで怖いと思うかどうかは人それぞれだろうが、余計な粉飾(コンテクスト化)のない不可知の(了解不可能な)体験としての、不在者との邂逅という出来事を執拗に示している点で。私は興味を持って良い通した。各編がすこぶる短いので、ちょっとしたときに読むことが出来る本だ。
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100篇の超短編集。 子供~高校生位の主人公が日常に出くわした怪異について小気味よくまとめられている。 1~3ページくらいの話が主。すらすら読めるが、さすがに長編ほどのインパクトはない。 「不安の種」のようにはっきりせず終わるパターンとその後〇〇は死んだといった都市伝説お決まりパ...
100篇の超短編集。 子供~高校生位の主人公が日常に出くわした怪異について小気味よくまとめられている。 1~3ページくらいの話が主。すらすら読めるが、さすがに長編ほどのインパクトはない。 「不安の種」のようにはっきりせず終わるパターンとその後〇〇は死んだといった都市伝説お決まりパターンで終わることが多い。 面白いが印象には欠けたかも。
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「実話怪談」ってやつですね。基本怖がりなので、電車の中とか絶対に人が近くにいるとこで読みました。ちょっと不思議な話から鳥肌が立つ話まで色々で、一話も短いので飽きずに読めました。 追)他の方のレビューによると、この本から「残穢」につながるそうな。あと、巻末の稲川淳二の解説がすばら...
「実話怪談」ってやつですね。基本怖がりなので、電車の中とか絶対に人が近くにいるとこで読みました。ちょっと不思議な話から鳥肌が立つ話まで色々で、一話も短いので飽きずに読めました。 追)他の方のレビューによると、この本から「残穢」につながるそうな。あと、巻末の稲川淳二の解説がすばらしいとの感想を見ましたが、確かに、よい。しかしこんな流暢な話し方(文章力?)あるのか~意外~!と思ってたら、最後に”構成・分”として別の人の名前が書いてあったので納得w
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