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鬼談百景 の商品レビュー

3.5

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    3

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2024/09/08

ホラー小説の名手、小野不由美によるショートショートの超短編怪談集。 1つ1つの怪談は長くても4ページ以内に読み終わる短い怪談が99編入っている。 本当に凄いと思わせるのは、わずか2ページしかないのに背筋がぞわっとする怖さを感じさせること。 また巻末で稲川淳二が言っているように...

ホラー小説の名手、小野不由美によるショートショートの超短編怪談集。 1つ1つの怪談は長くても4ページ以内に読み終わる短い怪談が99編入っている。 本当に凄いと思わせるのは、わずか2ページしかないのに背筋がぞわっとする怖さを感じさせること。 また巻末で稲川淳二が言っているように、その怖さも殺人鬼が追いかけてくるようなわかりやすい怖さではなく、言葉で表現しにくいジトッとした不気味さであるため、ああー!怖いのを読んでしまった! と快ささえ感じさせる表現力に舌を巻く。 また、個人的にはそこまで後を引く怖さではなく、夜中にトイレに行けなくなるほどではないのもいい点。 ちょっと気分的にホラーが読みたい。という時に気軽に手に取れるオススメ本である。

Posted byブクログ

2024/08/13

小野不由美さんだからすごく期待しすぎてしまった気がする。決して面白くないわけじゃないけど、物足りなさすぎて自分にはちょっと合わなかった。 どうしても学生の怪談が多いせいで、とうの昔にその生活を終えている自分には馴染まなかった。こういう怪談ものに「なぜそうなったの?」という理由を求...

小野不由美さんだからすごく期待しすぎてしまった気がする。決して面白くないわけじゃないけど、物足りなさすぎて自分にはちょっと合わなかった。 どうしても学生の怪談が多いせいで、とうの昔にその生活を終えている自分には馴染まなかった。こういう怪談ものに「なぜそうなったの?」という理由を求めるのは野暮だと思うが、そう思ってしまう話が多かった。 途中に残穢に出てきた話あったよね?懐かしい〜(何が?)

Posted byブクログ

2024/08/13

夜に1人で読むと怖すぎて集中できませんでした笑 哀愁が漂うようなどこかホッコリするお話からゾクゾクして後ろが気になってしまうような不気味なお話が99話並んでいて真夏の夜にピッタリでした。 2,3ページで終わる短い話がほとんどです。 作者様の書き方もとても分かりやすいのでほんと...

夜に1人で読むと怖すぎて集中できませんでした笑 哀愁が漂うようなどこかホッコリするお話からゾクゾクして後ろが気になってしまうような不気味なお話が99話並んでいて真夏の夜にピッタリでした。 2,3ページで終わる短い話がほとんどです。 作者様の書き方もとても分かりやすいのでほんとに読みやすく手っ取り早く恐怖を味わえるところがいいですね。読書が遅い自分でもさくさく次の話に進めて読了するのにもそんなに時間を取らなかったです。 解説で稲川淳二さんが怪談の怖さは心地の悪い怖さとは違うというようなことを書かれていたのですが、 怪談の怖さは事件のおぞましさなどの所謂「人の怖さ」ではなく、不気味で正体や真相が掴めない、怖いのに先が気になって最後まで聞いてしまう、そんな怖くて楽しいものが怪談であり心地のよい怖さでもあるんだと 自分もそう思うので解説のページでもとても感心しました。 そしてこの本を読んでその類の恐怖を存分に味わえてとても満足しました 〜好きだった話〜好き順 1花簾 2海へ還る 3欄間 4狐狸の住処 5雨女 6満ちる 7続きをしよう 8お気に入り 9第七コース 10名代 11一緒に見ていた 12透明猫 13どろぼう 14一念 15砂山 16お馴染み 17髪あらい 18助けて 19兄 20もう駄目だ 21ぬいぐるみ 絞れなすぎですが、、おもしろかったので仕方ないですね

Posted byブクログ

2024/08/01

読者からの手紙を元に作られた超短編の怪談が99話。(100話目が残穢らしい) 子供が好きそうな怪談が多く、サクッと読めるなーと思いながら頁を進めると、めちゃくちゃゾクっとする話が紛れ込んでます。なので油断しちゃいけません。 実話ベース(?)なのでオチが無く不可解なまま終わる話も多...

読者からの手紙を元に作られた超短編の怪談が99話。(100話目が残穢らしい) 子供が好きそうな怪談が多く、サクッと読めるなーと思いながら頁を進めると、めちゃくちゃゾクっとする話が紛れ込んでます。なので油断しちゃいけません。 実話ベース(?)なのでオチが無く不可解なまま終わる話も多いから余計に怖い。 残穢とリンクした話が数話あるらしく、私がそれに気づいたのは「お気に入り」。 残穢を先に読んでたので、情景が嫌というほど鮮明に頭に浮かんでゾッとした。

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2024/07/28

学生の読者からの投稿が多いのか、学校の怪談が多め。 小野不由美は実話怪談でも、とても読みやすい。 百物語…ではなく、99話。 100話してしまうのは、なにやらまずいらしい。 『残穢』に続く話は、すぐに分かった。 やはり怖い。 『第七コース』の話が印象的。 私は学生時代水泳部...

学生の読者からの投稿が多いのか、学校の怪談が多め。 小野不由美は実話怪談でも、とても読みやすい。 百物語…ではなく、99話。 100話してしまうのは、なにやらまずいらしい。 『残穢』に続く話は、すぐに分かった。 やはり怖い。 『第七コース』の話が印象的。 私は学生時代水泳部だったので、余計怖い…。

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2024/07/25

#鬼談百景 #小野不由美 #読了 ゴーストハントの後書きで募集した怖い話、不思議な話を集めた怪談集。 100話になってないのはゆきち氏(@YUKICHIsandroso)も言うように「残穢」を読めという事かも

Posted byブクログ

2024/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一話ほんの2ページずつくらいずつ。 小学校の頃に読んでいた「学校であった怖い話」系のボリューム感と怖さの規模で妙な安心感。 以下、特に印象に残った話。 「続き部屋」  金縛りに遭い、何者かが部屋に入ってきてただじっと覗く──よくあるシチュエーションだが、壁のあるはずの場所に鏡写しの全く同じ部屋があり、こちらのドアは閉まっているのに鏡の部屋のドアは開く。そこから影が入ってきて真ん中にいる自分を見下ろすというのは、新鮮で面白かった。 「教えてくれたもの」 地下倉庫でなぜか急に出口から出られなくなって、皆が発見したときには積み上げてある荷物に覆いかぶさるようにして死んでいた……なぜ死ぬ前の詳細が分かったかと言うと、こっくりさんが教えてくれた……という話だけど、これ脳梗塞の症状だよね……。別な意味の怖さを感じる。 「お気に入り」 これ残穢の劇場版に取り入れられてなかったかな? 決定的なことは言わないのに"ある事実"が察せられてとても怖い。 「トンネル」 よくあるトンネルで幽霊の女をはねた話……から、もう一展開あったのが面白かった。同行者が口々につぶやくことからじわじわ異常さが明らかになっていく感じも好き。 「海へ還る」 幽霊の風体としてはかなりグロテスクなのに、夏の終わりの夕暮れの海、人間には目もくれずただじっと海を眺め、岸を名残惜しそうに振り返って還っていく姿はとても切ない。「もうすぐ夏休みも終わりだな…」という投稿者の心情と、似たものを感じながら座っていたような感じもする。 「覗き見」 いやこれ地味だけどめちゃめちゃ怖い……! 出窓と障子の間の人が入りようもない空間から、指がぽつっと出てきて障子に向こうから穴を開けていく。翌朝になっても、しっかりと向こうから開けられた形跡を残して穴は存在する。怖すぎる。派手に作り込んだ怪談からは得られないリアルな不気味さ。 「続きをしよう」 ドラマ化もされていたけど、やっぱり面白いこの話。そしてかなり忠実に映像化されてたことも分かった。しかしこれ、文章で読むだけだと投稿主の性別すら分からないことが結構あるな。 「雨女」 足元が不安定な雨の日。加えて荷物が多くて手元も不自由な状況でこの怪異はあまりにも怖い。ヒッて息止まっちゃった。 「影男」「壁下地」「無言の妹」 このあたりから冬の怪異が続く。冬でも幽霊は出るし怖いものは怖いと改めて実感。でもドラマでは夏になってたなあ。「無言の妹」は状況が身近に想像できるだけにぞっとした。 「リレー」 これ面白い。説明のつかない不可解なことが起こっているのだが、三人の話を合わせるとひと繋ぎの展開が見えてくるという。 「逆らう手」 臨場感が素晴らしい。学生らしい軽めの思考回路が、徐々に不穏なものを嗅ぎ取っていく感じがリアル。

Posted byブクログ

2024/04/24

怪談,怖い話のバラエティに富んでいて面白い。 夜に読んだら眠れなくなるような不気味な話から 意味不明な話まで色々楽しめる。個人的最恐は、 「雨女」である。とても怖かった。

Posted byブクログ

2024/04/13

短めの話が淡々と進むにつれ、日常生活でちょっとした物音に驚いたり、暗闇が怖くなったり。 少しだけ、怖がりになってしまった。

Posted byブクログ

2024/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

残穢に続く短編ホラー小説。 残穢で触れられたホラー体験だけではなく、もしかしたらこれも……?と思わせられるような作品があってとても良かった。 百物語の形式をとっており、今作には99話が載っている。続く残穢で100話目ということなのだが、もし一晩で読んでしまったらどうなるのだろうかと恐ろしくなるような作品。 特に答え合わせがあるわけでもなく、不思議な目にあった、怪異に遭遇したという体験だけで終わる話が大半を占めており、「よくわからない」という部分も含めてリアリティのあるホラー小説だなと感じた。 残穢を読む予定の人はぜひ今作も、今作を読んだ人はぜひ残穢も読んで欲しいと思う。

Posted byブクログ