院内カフェ の商品レビュー
いつも思うのだけれど、大きな病院って いるだけでなんだかドッと疲れてしまうんですよね。 だれもが避けられない病や老いや死やその他色々のモノたちが そうせるのか。。。 物語の舞台はそんな病院の中で、 唯一外界と変わらない空気を醸し出している病院内にあるカフェ。 そこに色々な人たちが...
いつも思うのだけれど、大きな病院って いるだけでなんだかドッと疲れてしまうんですよね。 だれもが避けられない病や老いや死やその他色々のモノたちが そうせるのか。。。 物語の舞台はそんな病院の中で、 唯一外界と変わらない空気を醸し出している病院内にあるカフェ。 そこに色々な人たちがやってくるのだけれど ご主人が入院している初老の夫婦のお話が、とても身に沁みました。 病気と闘うのは本人だけ、介護する人は一緒に戦ってはいけない。 ちょっと聞けばなんだか冷たく聞こえるようなその言葉 (もちろんそこには愛情が溢れているのだけれど) ずっと覚えていようと思いました。 心がポカポカになる優しいお話ですよ^^
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病める人と病んでない人、そんな人たちが交差する病院の中にある普通の空間。病院の中になんて、普通の空間ないのになあ。そこに存在すること自体が、不思議な気がしてたまらない。その不思議さを語っている物語
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私は大きな病院に居るだけで免疫力の低下がわかるほど、落ち込んだ気分になります。でも、病気になったら、自分もいずれお世話になる場所。母のように。 そんなとき、こんなカフェが院内にあったら、私は病状が許す限り、ここで本を読んで過ごしたいと思うでしょう。ここは外の世界そのものではないけ...
私は大きな病院に居るだけで免疫力の低下がわかるほど、落ち込んだ気分になります。でも、病気になったら、自分もいずれお世話になる場所。母のように。 そんなとき、こんなカフェが院内にあったら、私は病状が許す限り、ここで本を読んで過ごしたいと思うでしょう。ここは外の世界そのものではないけれど、病院でもない場所。そんな場所があれば、病院の中にいても落ち込まずにいられそう。 物語はここでアルバイトしている小説家と、ここを訪れる入院患者、見舞のひと、医師などがおりなすドラマです。夫婦の話は身につまされました。私は、「救い」になる事は出来ないだろうな。今から心配です。 病気と向き合うすべての人に。
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病院内のスタバとかドトールみたいな病院とは関係ないチェーン店のカフェの話。 あくまでも病院とは関係ない店舗なんですが、病院内にあるということでいろんなお客さんがやってきます。 その中でも個性的なお客さんたちがカフェに来て起こったエピソードが最初に語られ、その後にどうしてそれらのお...
病院内のスタバとかドトールみたいな病院とは関係ないチェーン店のカフェの話。 あくまでも病院とは関係ない店舗なんですが、病院内にあるということでいろんなお客さんがやってきます。 その中でも個性的なお客さんたちがカフェに来て起こったエピソードが最初に語られ、その後にどうしてそれらのお客さんたちがそんな行動をしたのか…という部分がそれぞれ語られる という形式になっていました。 カフェ というだけでもいろんなお客さんは来る場所だと思いますが、それが病院内であれば、尚更多種多様な人々が集まるわけで…。 謎というほど大げさなものが解明していくわけではありませんでしたが、なるほどね、こういうことだったのね と、ほっこりできました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1章の登場人物が、その後の章で色々絡んでくるお話。 病人を看病するのは家族として当たり前と思っていたけど、「病気という暴力をふりかざす」っていうのが刺さった。 どっちの立場になっても、気を付けないとな。 最後の一万円はゲジデントで合ってるのかな?
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読み始めは「うわっ苦手な重い話だ(--;)」と思ったけれど、最後は凄く幸せな気持ちになった(*^▽^*)クリスマス間近に読んだから、余計にそう感じるのかも(*^.^*)それぞれ悩みを持った立場にならないと分からないし、人それぞれ感じ方も違うから自分で折り合いをつけていかなければな...
読み始めは「うわっ苦手な重い話だ(--;)」と思ったけれど、最後は凄く幸せな気持ちになった(*^▽^*)クリスマス間近に読んだから、余計にそう感じるのかも(*^.^*)それぞれ悩みを持った立場にならないと分からないし、人それぞれ感じ方も違うから自分で折り合いをつけていかなければならない話だけれど、たまには小さなご褒美があると頑張れる♪
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病院のロビー横にある、シアトル系カフェのチェーン店。そこでバイトする売れない小説家の相田さんが、常連のお客さんにあだ名をつけて観察する。ご主人が入院しているご夫婦、毛深い医師“ゲジデント”、コーヒー1杯で長居する黄緑色のヤッケを着たおじさん“ウルメ”。それぞれに悩みがあったり病気...
病院のロビー横にある、シアトル系カフェのチェーン店。そこでバイトする売れない小説家の相田さんが、常連のお客さんにあだ名をつけて観察する。ご主人が入院しているご夫婦、毛深い医師“ゲジデント”、コーヒー1杯で長居する黄緑色のヤッケを着たおじさん“ウルメ”。それぞれに悩みがあったり病気があったりなかったり。 自分が置かれている場所を別の視点から見てみると新しい価値観が生まれて、生きるのが少し楽になる。 私も主人公の相田さんと同じ境遇にあるので、相田さん夫婦の会話に「ああ、そういう考え方もあったか」と気持ちがちょっと軽くなった。 中島たい子の小説はあまり大きな抑揚がなくて、いつも軽くて、いつもちょっといい。 気軽に安心して読めるので、図書館で予約する常連作家になった。
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いつかは訪れる老いと病・・・。夫婦でも親子でもなかなか分かり合うのは難しい、そんな葛藤をほっこりと癒してくれるカフェ。またカフェにいる人たちも癒されていくんだろう。
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病院という場所は独特で、そこにあるカフェ、という設定が日常と非現実の境界としてはっきりイメージできます。 みんな神様に選ばれてる…絶滅するものでも必要なものって考えは弱った心にしみます。 痛みを抱えている人にこそサンタは来てくれないとね。 救いっていいなぁとあったかい気持ちになり...
病院という場所は独特で、そこにあるカフェ、という設定が日常と非現実の境界としてはっきりイメージできます。 みんな神様に選ばれてる…絶滅するものでも必要なものって考えは弱った心にしみます。 痛みを抱えている人にこそサンタは来てくれないとね。 救いっていいなぁとあったかい気持ちになりました。
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「病めるときも、健やかなるときも」の意味に、はっとさせられました。 自分がどんな状態・状況の時でも、相手のことを思いやることができる人間になりたい。 難しいけれども。
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