院内カフェ の商品レビュー
初めての中島たい子作品。ドラマシナリオみたいに場面が切り変わり、それぞれのパーツがうまく組み合わさって結末へ。幸せな気持ちになれるエンディングでよかった。2015.11.4読了。
Posted by
今の病院は、一昔前よりずいぶん明るく清潔になったものだと思う。悲しみや苦痛の渦巻く中、ほんの少しほっとできる場所。健康な人と病を持つ人が語り合える場所。院内カフェというのは、たしかに独特の空間だ。
Posted by
舞台は病院内に併設されたカフェ。 そこでバイトするスタッフと、 お客としてやってくる人々の悲喜こもごもな物語。 私自身長女で、親の老いを感じざる負えない年齢だということや、 登場人物の人生が、他人事とは思えない部分が多々あって…。 なかでも朝子と孝昭夫妻の話が印象的。 夫婦...
舞台は病院内に併設されたカフェ。 そこでバイトするスタッフと、 お客としてやってくる人々の悲喜こもごもな物語。 私自身長女で、親の老いを感じざる負えない年齢だということや、 登場人物の人生が、他人事とは思えない部分が多々あって…。 なかでも朝子と孝昭夫妻の話が印象的。 夫婦間に交わされる手紙がとても素敵でした。 「さやか」という小さい女の子が、辛い闘病の現実から逃げるために ”まりあちゃん”というもう一人の自分を作ってるんですよ。 病気なのは自分ではなく”まりあちゃん”なんだと。 この子の母親はそれをわかって「まりあちゃん」って…。 本当は諭すべきなのでしょうが…。 つらいですね。 ”病んでる者にまず必要なのは、薬でも原因の究明でもなく、たぶん救いなんだ” と言う孝昭の言葉、わかる気がします。 家族って、誰かが病気になって初めて 正面から向き合えることがあるのかもしれない…。 亮子と航一も、とてもいい夫婦関係。 共有する悩みが互いの思いやりにつながっていてね。 バイトの村上君も、飄々としていていい感じだし。 ”病気が良くなるクッキー” この院内カフェなら、ありそうな気がしてきます。 「ウルメ」「ゲジデント」「マダム・スプラッシュ」 私もよく行く場所のスタッフさんに、 ニックネームつけられてたりして…。 病院て、診察が終われば速やかに立ち去りたい場所。 でもこんな「院内カフェ」があったら、ちょっと寄っていきたくなる。 心地よい香りのする素敵な物語でした。 それにしても、あの聖夜の贈り物は誰の仕業なんだろう・・・。
Posted by
久しぶりの中島さん。 文章は…少し読みずらかったけど キャラクターは癖がありながらも どこかが柔らかい。 院内カフェという設定自体が面白かったです。
Posted by
病院の中にあるチェーン店のカフェ。 提供するものは他のお店と一緒だけれど、お客さんは多少?変化に富んでいる。 淡々とカフェ店員の視点で来店した客のことを描いたり、客の視点で病と人生を見つめたり。 ラストは、ちょっといい話風にほんわか。 みどりのうるうるした目の恐竜・・・。
Posted by
ふつー…(´-ω-`) ほっこりもしないし、感動もしなければ中途半端。 しかもなんだか薄ぼんやりしていて私は好きではない。
Posted by
一気読み2時間で読了。 こんな風に、心や体の痛みと戦う人の気持ちが書けるということは、著者も何か、つらい目に会ったんだろうか。 つらい経験の中から、こんな話を紡ぎ出せるのなら、作家ってすごいと思う。
Posted by
チェーン店ではあるからこそ、院内にあるそのカフェは院内にありながら、病院とは全く違う。 そこに務める人、通院する患者、入院する者、家族… それぞれの時間が流れるけれど、その場所はただそこにあるだけ。
Posted by
自分の人生と両親の介護と夫の病気と… テーマはなかなかに深刻だけれど、 そうなのよ、そうそう、と共感するところ多々、 ギクッと心に刺さるところあり、 相手の身になって思いをいたす大切さを再認識すること数回… 最期まで一気に読み進み、こころほかほか。読後感も良くて満足。 ゲジデント...
自分の人生と両親の介護と夫の病気と… テーマはなかなかに深刻だけれど、 そうなのよ、そうそう、と共感するところ多々、 ギクッと心に刺さるところあり、 相手の身になって思いをいたす大切さを再認識すること数回… 最期まで一気に読み進み、こころほかほか。読後感も良くて満足。 ゲジデント、素晴らしい医者だ。
Posted by
病院のカフェに集まる人々のあれやこれや。 アルバイトする小説家は著者ご本人かも、と錯覚する。リアルだ。
Posted by