ニュータウンは黄昏れて の商品レビュー
ニュータウンのことに関して、ミョーにリアリティあるよなあと思ってたら、垣谷さんの実体験が元になってるんだって。 前に重松さんか荻原さんの本で、やっぱりニュータウンのことを書いた本を読んだことあるけど、本当にニュータウンてこんな感じなのかなあ。 ニュータウンじゃないけど、うちが引越...
ニュータウンのことに関して、ミョーにリアリティあるよなあと思ってたら、垣谷さんの実体験が元になってるんだって。 前に重松さんか荻原さんの本で、やっぱりニュータウンのことを書いた本を読んだことあるけど、本当にニュータウンてこんな感じなのかなあ。 ニュータウンじゃないけど、うちが引越し前に住んでた団地も、五階建てでエレベーターはないし、老人ばっかりだったなあ。 頼子が暗い性格の設定かなと思ってたら、理事会の書記になってメンバーの特徴を書き始めたあたりから「おもしろい人じゃん」と俄然乗り気の読書になりました。 琴里の仕打ちが「うそーん」と思ったけど、朋美が一枚うわ手でしたね。 あんまり期待してなかったけど、おもしろかった。
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2015の小説なんだが、登場人物の感じがもっと前みたいに感じた。でも、確かに10歳上の世代の感覚はこうかもしれない。世代ごとの断絶が見えるのはこの作者の手柄。読んでてげっそりしたし、もういいや。それも、この作者の力なのだろうけれど。
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知ってるようで、分かってる顔して、 心底知らない世界 ほんと、下手な仕事できないよ 仕事だけでなく、いろんなことに もごもご、色んな思いが。 星をつける本ではないけど、 会社の人に、そして私の仕事を知ってほしいひとに 隙あればススメタイ
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タイトルを見た時は、団地のほのぼのとした内容なんだろうと思っていましたが、それが違うと直ぐに分かりました。昨今の住宅問題は全国的に珍しくない話になりましたが、この物語も都心の郊外のニュータウンを軸に、主人公家族の周りに起こっている出来事と、その先の行方を考えさせられる内容です。物...
タイトルを見た時は、団地のほのぼのとした内容なんだろうと思っていましたが、それが違うと直ぐに分かりました。昨今の住宅問題は全国的に珍しくない話になりましたが、この物語も都心の郊外のニュータウンを軸に、主人公家族の周りに起こっている出来事と、その先の行方を考えさせられる内容です。物語も2つの同時進行となっており、読み手を飽きさせない工夫がしてあり、読みだして夢中になる事かと思います。小説とは言え、そこは架空ばかりではなく、現実の社会問題に提起しているのではないでしょうか。
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郊外に分譲団地を購入した家族の「こんなはずではなかった」的な悲哀と緩やかな絶望が丁寧に描かれている。 特にマンションの住人達で組成される理事会での不毛なやり取りは、独特なあの雰囲気を微に入り細に渡ったレベルで描写していて驚いた。
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初めて読む作家で、タイトルから重松清の『定年ゴジラ』のような話を想像していたら全然ちがいました。バブルがはじける直前に買ってしまったニュータウンのマンション。永遠に終わらないかに思える住宅ローンを抱えた家庭の妻と、そんな家庭でお気楽に組まれた教育ローンの返済に悩む娘を中心に、嫌に...
初めて読む作家で、タイトルから重松清の『定年ゴジラ』のような話を想像していたら全然ちがいました。バブルがはじける直前に買ってしまったニュータウンのマンション。永遠に終わらないかに思える住宅ローンを抱えた家庭の妻と、そんな家庭でお気楽に組まれた教育ローンの返済に悩む娘を中心に、嫌になるほどどろどろ。資産家の超イケメン男性に見初められたと思ったらこれがナルシストのストーカー。文芸作品というよりサスペンスでした。ま、どろどろだからこその面白さで、ページはさくさく進みました。
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実体験した人がどれほどいることか・・・・。世知辛い世の中、それでも歩いて行かねばならない。ちょっと息苦しいが面白い一冊でした。 あらすじ(背表紙より) バブル崩壊前夜に買ってしまった分譲団地。20年近く経つ今もローンを抱え、織部頼子は節約に必死だ。その上、老朽化による建替え問題に...
実体験した人がどれほどいることか・・・・。世知辛い世の中、それでも歩いて行かねばならない。ちょっと息苦しいが面白い一冊でした。 あらすじ(背表紙より) バブル崩壊前夜に買ってしまった分譲団地。20年近く経つ今もローンを抱え、織部頼子は節約に必死だ。その上、老朽化による建替え問題に振り回される日々。一方、娘の琴里は27歳フリーター。ある日、友人の三起子にイケメン資産家の彼氏を紹介される。が、彼女は失踪し、いつしか琴里が彼と婚約することに。織部家、まさかの人生大逆転?!一気読み必至の傑作社会派エンタメ長編。
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こわー・・。うちもマンションなのでちょっと他人事とは思えず。全国にこういう問題は山積しているんだろうなあ。琴里たち3人の関係も面白かった。朋美は賢いけどほんとにそれでいいの?とか。リアルすぎて今団地に住んでる人は読めないんじゃないかと思ってしまった。ラストに向けてうまくいきすぎるのは垣谷さんのパターンなのかな。でも後味が悪くならないので好きです。
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空き室が目立ち、高齢者ばかりになってきたニュータウンを舞台に、まだ住宅ローンに苦しみ続ける母と、金持ちだけれど唯我独尊気味な男と出会った娘を中心に描く、「庶民はつらいよ」といった趣の、いたって平凡な人びとの必死に生きるさまを描いたお話です。 あちこちの場面で「あるある」とうなずく...
空き室が目立ち、高齢者ばかりになってきたニュータウンを舞台に、まだ住宅ローンに苦しみ続ける母と、金持ちだけれど唯我独尊気味な男と出会った娘を中心に描く、「庶民はつらいよ」といった趣の、いたって平凡な人びとの必死に生きるさまを描いたお話です。 あちこちの場面で「あるある」とうなずくのは、些細な人の悪意だったり、エゴだったり、そういう日常的にちらつくイヤな部分。それでもさらっと、ときにユニークなニュアンスで描かれているので、それほどの嫌味はありません。あるよね、わかるよね、つらいよね。そんなふうに同調させる描写は不思議と、解決が示されているわけではないけれど、しっくり馴染んで読めてしまいます。 ひとりひとり立場は違うし考え方も違う。それはわかっていても、どこがいいんだあの男!と思わざるをえない。けれど、ただ唯一の長所のみをとらえて自分の人生を操縦した彼女は凄い、と思ったのでした。自分を殺したというのともちょっと違って、清々しくも感じました。
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ヤバい・・・面白い(いろんな意味で) で、結構ハマっちゃったので、一気読みでしたw 垣谷さんの小説は、作者と同世代、同年代を生きてきた人にしかわからない「あるある」が詰まってて、ホントに面白いうというか、コワいというか。 私は、この世代がわからなくもないぎりぎりの年代、になるのか...
ヤバい・・・面白い(いろんな意味で) で、結構ハマっちゃったので、一気読みでしたw 垣谷さんの小説は、作者と同世代、同年代を生きてきた人にしかわからない「あるある」が詰まってて、ホントに面白いうというか、コワいというか。 私は、この世代がわからなくもないぎりぎりの年代、になるのかな?ホントに同世代だと、逆に読むの辛いかも? なんか、こういう作家さんに出会えるのって、「本読みのしあわせ」だよねー♡
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