母性 の商品レビュー
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国語教師とその相手は何かこの親子に関係があるんだろうと思ってたけど読み終わっても結局分からず、解説ググってみました。 そしたら、国語教師と話してる人がそもそも娘本人だったんですね。冒頭にでてきた女子高生の転落事件と、娘の自殺未遂が同じものであると思って読んで、実際には首を吊ろうとした、ってところも読んだのに、記事では盛られて書かれたのかな?と大して気にもしなかったけど、全く別の事件だったと。すごい、湊かなえ先生の書き方がほんとにすごい。同じものだと思わせて、実は違って、実は違うってことに気づかないと、国語教師と話している人が娘本人であることにも気づかないし、最後にさやかがりっちゃんのとこでたこ焼きを買ったと母にメールをしたという描写の部分では、あ、仲直りしたんだとしか思わず、結び付けられなかった! あと、りっちゃんが雇ってたバイトの「ヒデ」が誰なのかもわかんなかった、、絶対に呼び方違うと思ってたけど、英紀のことずーっと「えいき」って読んでて、「ヒデ」が出てきても全くピンと来なかった( ; ; ) 自分の力で結び付けられなくて悔しい。。。 そして、ずっと母性とか何とか語られてるけど、母がずーっと一貫して「お母さんが喜ぶために」みたいな感じで全てをやってるの気持ち悪いなと思った。そこに湊かなえ味を感じてちょっとワクワクもした。
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冒頭の事件は飛び降りなのに清佳は首吊り? 事件の話をしていた教員は? 読み返してやっと律子のお店で国語教師とたこ焼きを食べている清佳の姿が見えてきました。本当に教員になったんですね。「愛能う限り」なんて個性的なワードを使う親が他にいるとは思わず騙されてしまいました。でも読後感は悪くなく、感心させられました。 『母性』を読んで、女性は子どもを産むと母性が芽生える、と思い込んでいたことに気付かされました。「自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか」という一文にハッとさせられましたが、裏を返せば、子どもの欲求を満たし続けると“母性”や“父性”が育たないかも...?と子育ての落とし穴を覗き込んだ気分になりました。 あまり毒親という言葉は使いたくないですが、色んな種類の毒親を寄せ集めました〜!と言わんばかりにまともな大人が見当たりませんでした。唯一まともに見えるルミ子の母親も「いい歳して甘えないの!」と死の間際までルミ子を突き放さなかったことが結果としてルミ子や清佳を苦しめたように思いました。義父母の爪の垢を煎じて飲ませたいです。 最後に、亨が器物破損で武力行使すべきでないことに気づいたという文章に笑ってしまいました。前科1つで気づけて良かったです。笑
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映画化されてて気になったから読んでみた 想像してた内容ではあった 共感できる部分はほぼなかった 内容が理解できなかった リルケってなに? なんで出ていって10年後に戻ってきた夫におかえりって言えるの?その前になんで10年も待ってられるの? なんで母親が言ってることが100%合って...
映画化されてて気になったから読んでみた 想像してた内容ではあった 共感できる部分はほぼなかった 内容が理解できなかった リルケってなに? なんで出ていって10年後に戻ってきた夫におかえりって言えるの?その前になんで10年も待ってられるの? なんで母親が言ってることが100%合ってるって思っちゃうの?信じちゃうの? なんで義理実家で身を粉にして働いてるの? 嫌なら出て行けばいいやん 全然母親に共感できなかった... あまりにも自己犠牲の意識が強すぎて、 受け入れられへん 母視点 娘視点 女教師視点 最後まで名前が出てこなかったのは何か意味があるんだろうか?
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Kindle Unlimitedで良さそうな本がないかと探していたところ、以前映画化されて気になっていた(私は戸田恵梨香好き)と思い出して読んでみることに。私も母になったので、どう感じるのだろうかと読み進めていった。 読了後の感想は「むずかしい…」。読み手に判断を委ねる内容であ...
Kindle Unlimitedで良さそうな本がないかと探していたところ、以前映画化されて気になっていた(私は戸田恵梨香好き)と思い出して読んでみることに。私も母になったので、どう感じるのだろうかと読み進めていった。 読了後の感想は「むずかしい…」。読み手に判断を委ねる内容であることに加え、作者によるミスリードで頭が混乱する。 本書は母の手記、娘の手記、教師(第三者)の語りによって進んでいく。転落事故の母娘の話を読んでいたのにいつの間にか娘は首吊り。教師は男性だと思い込んでいたけど実は女性。娘と教師が同一人物だと気付くのには時間がかかった。映画だとどうなってるんだろ? 母の手記を読んでいると気持ち悪さを感じる。何でも母のために、母が喜ぶから、母が悲しむからというマザコンの究極系。娘が生まれても変わらないし、自分と娘が同じだと思ってしまう母。 自分も母と同じように愛能う限り、娘を愛してきた母。自分は母から愛されていないと思っている娘。 同一の事柄でも、こうも捉え方が変わるのかと驚く。最後、母視点では愛してると娘を抱きしめるのに対し、娘視点では首を絞められていることになっているのが怖い。他にも娘視点では暴力を振るわれていることになっているのに母視点ではその描写が全く出てこない。"愛能う限り"の愛に全て含まれていて母視点では愛があれば暴力もやむなしと思っているのかなと感じた。 ただ、答え合わせはできない。私には娘の経験はあっても娘の母の経験はない。この感想は私の"娘"としての感じ方によるものである。
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母娘の関係性を考えさせられる話だった。 母娘はお互いに期待するから、裏切られた気持ちになってしまう。お互いを守りたいと思い、無償の愛で尽くすが、どこかで愛の見返りを求めてしまう。どの母娘も客観的に考えるとそうあるべきではないと思うが、多かれ少なかれこうなってしまうのでないかと思う...
母娘の関係性を考えさせられる話だった。 母娘はお互いに期待するから、裏切られた気持ちになってしまう。お互いを守りたいと思い、無償の愛で尽くすが、どこかで愛の見返りを求めてしまう。どの母娘も客観的に考えるとそうあるべきではないと思うが、多かれ少なかれこうなってしまうのでないかと思う。
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人間の顔は鏡 自分が笑顔なら相手も笑顔、怒ってれば相手も怒る。いいこと知った 読了。なんか胸糞悪い笑 登場人物みんな嫌な奴すぎて、娘が報われない。親ガチャか、と思ってしまった。 信じられない語り手ね。解説を読んで確かにと思った。何故か、この母(おばあちゃん)役は北川景子がいいと思ったんだよな。約ネバみたいな感じで。それだと同じになるか。
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私とわたし、母の手記と娘の回想が交互に続く物語。 いつまでも娘でいたい、母から愛されていたいと考える母と、 母に認められたい愛されたいともがく娘。 母性とは、母とは、娘とはなんなのか。 どちらの語り口も主観に満ちていて、お互いの想いが全く噛み合っていなくて、読んでいて苦しい。 ...
私とわたし、母の手記と娘の回想が交互に続く物語。 いつまでも娘でいたい、母から愛されていたいと考える母と、 母に認められたい愛されたいともがく娘。 母性とは、母とは、娘とはなんなのか。 どちらの語り口も主観に満ちていて、お互いの想いが全く噛み合っていなくて、読んでいて苦しい。 こんな感想違う気がするけど、私は娘にもっと分かりやすく愛情を伝えていこう……と思った笑
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母親になって必ずしも『母性』が芽生えるとは限らないこと。母親だからといって必ずしも子供が一番大事ではあるとは限らないということを改めて知った。 個人的には祖母が亡くなる原因となった災害が起こったシーンが印象的。娘に母の発言が聞こえてなくて本当に良かったと思う。娘さん利口だし、多分聞こえてたらもっと早く命を絶とうとしていたんじゃないかな、と…。トラウマでしょ普通に それにしても登場人物にまともな人が少なくて良いね。笑
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自分の母を愛しすぎている母親、母親から愛されたい娘、それぞれの視点から語られる真実。 一人称で語られるため、一方で語られなかった事が明らかになったり、すれ違いが浮かんでくる。 あまりにもつらいシーンが多かったけど、展開の巧さで何とか読み進められた。 最後のシーンは再生にも見えるし、叶えたかった希望にも見えた。
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