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母性 の商品レビュー

3.7

1116件のお客様レビュー

  1. 5つ

    180

  2. 4つ

    442

  3. 3つ

    334

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    13

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2024/12/23

何かで映画の広告を見て、興味を持った作品。 湊さんの作品は代表作である告白を読んで、その独特の女性の語り口、思い込みの激しい信頼できない語り手要素等がなかなか面白いなと思い、2作品目を読みました。告白の方が個人的には好きですが、今作も語り手の思考がどこか気色悪くて面白かったです。

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2024/12/18

母に愛される為に…母が喜んでくれるのが嬉しくて…母の愛を受ける喜びの為に娘は生きている。それが全て。その娘も母になり、自分が受けた愛を娘にも。しかしそこには…。 読み始めは、なんだか気分が悪くなり精神的にもイライラしながら読みすすめた。そしてこの中に自分を見つけたような気がした...

母に愛される為に…母が喜んでくれるのが嬉しくて…母の愛を受ける喜びの為に娘は生きている。それが全て。その娘も母になり、自分が受けた愛を娘にも。しかしそこには…。 読み始めは、なんだか気分が悪くなり精神的にもイライラしながら読みすすめた。そしてこの中に自分を見つけたような気がした。私も娘であり母であるので気持ちはわかるし、きっと同じような事を知らず知らずしているのかもしれないと思うと少し怖くなる。 母も私も娘も別の人間であり、同じ感情を持つわけではないという事に気がつかないのがこのストーリーの悲しいところなのだと思った。それぞれの愛のかたちがあることに気がついていれば、また変わったのかもしれない。 どのレビューをみても「後味が悪い」「誰が救われたのか」と嫌悪感ばかりの感想が多いが、このミステリーではそれが成功なのではないかと思う。それだけ母性や家族というのは、ある意味厄介なのだと思う。

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2024/12/04

愛能う限り愛した母とその娘。2人の事柄に対する受け取り方はどちらも正しいと思いました。自分がどれだけ思っていても相手には全てそのまま伝わる事のない「人間らしさ」が良かったです。

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2024/12/01

星4.5 おばあちゃんが舌を切って死ぬシーンが衝撃的で1番印象に残ってる、すれ違う親子の心情が多く、話し合って!!と言いたくなった笑 湊かなえすごい。。

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2024/11/27
  • ネタバレ

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終わり方が。。うーん 毒親に対して、成長と共に許せるかというと、まじでそれはない。何かきっかけがあったのかもしれんけど、それも描かれず終わっていたので、なんかもやる。 正直、告白の方がおもろかった。

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2024/11/26

起こった事実が語る人の視点によって全く違った見え方をする、湊かなえさんあるある(?)読みながら何度もゾワっと鳥肌がたった。私も娘がいる身だが全く理解できない感覚。だけど実際にこういう親子っているのかもしれないという恐ろしさ。最後どうなるのか気になりすぎて一気に読んでしまった。語り...

起こった事実が語る人の視点によって全く違った見え方をする、湊かなえさんあるある(?)読みながら何度もゾワっと鳥肌がたった。私も娘がいる身だが全く理解できない感覚。だけど実際にこういう親子っているのかもしれないという恐ろしさ。最後どうなるのか気になりすぎて一気に読んでしまった。語り手の顔が見えないからこそ面白いように感じたけど、実写化はどうだったのだろう… 映画化にあたり湊かなえさんが寄せたコメントに「毒親でもなく、虐待でもなく、だけど大切なものが欠けた関係を、自分が母親と娘の両方の気持ちを持っている間に書きたかった。ちなみに今はもうどちらの気持ちも持っていません」とあったのが地味に1番怖かった。

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2024/11/24

読みやすい。 いわゆる「親ガチャ失敗、毒親育ちの娘」の話。 母親視点と娘視点、2つで進んでいくが、両者の対比が面白かった。

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2024/11/16

母というものは、子供がいるかどうかで決まるのではなく、母を母たらしめるのは母性である。 自分にもほんの少し被る悩みがあったのでとても考えさせられたが、きっと問題のない家庭なんてなくて、辛さを抱えている人は多いではないかと思わされた。 それにしても、ミステリーかと思いきやミステリー...

母というものは、子供がいるかどうかで決まるのではなく、母を母たらしめるのは母性である。 自分にもほんの少し被る悩みがあったのでとても考えさせられたが、きっと問題のない家庭なんてなくて、辛さを抱えている人は多いではないかと思わされた。 それにしても、ミステリーかと思いきやミステリーではないような、解決したようなしていないような、最後の最後までヌルッとしていて気持ち悪い(良い意味で)。

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2024/11/04

親と子で互いに見え方が違うし、自分が相手に対して抱いている感情や、見ていることから感じることは半分正しいし、半分は空想だと思う。 特に、思春期の子供と親の関係について、この本から得られるものは沢山あると思う。 泣くのを子供が我慢してる顔が、親には表情のない怒った顔に見えたり、...

親と子で互いに見え方が違うし、自分が相手に対して抱いている感情や、見ていることから感じることは半分正しいし、半分は空想だと思う。 特に、思春期の子供と親の関係について、この本から得られるものは沢山あると思う。 泣くのを子供が我慢してる顔が、親には表情のない怒った顔に見えたり、母親を守るために他の親族に子供が反論してるのを見て、親は「こんな子に育てた覚えはない」と悲しさを感じる。 寄り添ってあげるのも親だが、良い距離感を持って接することも必要だと思ったし、実際子供を育ててみないとわからないことだと感じた。 ただ、とても良い学びになった。

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2024/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。 母と娘の話だが、この『母の手記』の語り手は「母親」でありながら『娘でいたい』と完全に振り切っている。読めば読むほど違和感が増し、狂気を感じる。さすが湊かなえ作品。 娘を助けたのは母が望んだから仕方なく。 夫と結婚したのは母が気に入っていて喜んでくれたから。 「自分」と「母」が同じ考えでなければならないという固定概念の塊。 それだけでも相当なのに、ここに語り手の都合のいいことしか描かないトラップがあるものだから、湊かなえ特有の気持ち悪さが増す。 以前読んだ後、仁美さんはもともと哲史と付き合っていたけれどあの実家には嫁ぎたくなくて、不都合な立場は嫁に押し付けて裏でコソコソ不倫してた...となぜか記憶していた。久しぶりに読んでみてちょっとニュアンスが違くて驚いた。再読して気が付けてよかった。

Posted byブクログ