母性 の商品レビュー
すごく読みたかったのに、なんだかがっかり。 最近、読書がつまらない。 ワクワクする本に当たらない。 p61 愛という言葉を使いたがるのは、愛されていない証拠だ。愛していない証拠でもあるのだろうか。
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家族間での愛情のすれ違いについて、考えさせられました。1番愛してくれていた人にはもう会えないもどかしさ、目の前の人に愛されたいのに、目を向けてもらえないもどかしさ。
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娘を愛したい•愛せる母でありたい「私」と、母に愛されたい•愛される娘でありたい「わたし」。 両者の心のすれ違いについて、「母の手記」と「娘の回想」を読めば、それがどれだけ歯痒いものかがわかるだろう。お互いに求めているものは同じなのに。 ではなぜ両者はすれ違うのか? 母と娘、両...
娘を愛したい•愛せる母でありたい「私」と、母に愛されたい•愛される娘でありたい「わたし」。 両者の心のすれ違いについて、「母の手記」と「娘の回想」を読めば、それがどれだけ歯痒いものかがわかるだろう。お互いに求めているものは同じなのに。 ではなぜ両者はすれ違うのか? 母と娘、両者の間に起きた出来事に対する、双方の受け止め方が大きく乖離しているからである。一方がもう一方を思って取った行動が、もう一方にはそのように届かない。むしろ相手に意図とは真反対の行動として受け取られてしまうのだ。 娘が自殺を図ってはじめて、娘は自分の名前を、母は娘の名前を忘れていたことに気付く。自分の名前を忘れてしまうこと、母親に自分の名前を忘れられることより悲しいことがこの世に他にあるだろうか。
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一気に読めた! 湊かなえやっぱり面白いなと改めて。 母と娘の視点で書かれているので各々が思ってたことが紐解かれる感じがおもしろい。 母だからといって娘を愛してるわけではないんだとハッとさせられた。 この作品を見て、私の母はどう思って私を育ててたのだろう、私はまだ子供いないがど...
一気に読めた! 湊かなえやっぱり面白いなと改めて。 母と娘の視点で書かれているので各々が思ってたことが紐解かれる感じがおもしろい。 母だからといって娘を愛してるわけではないんだとハッとさせられた。 この作品を見て、私の母はどう思って私を育ててたのだろう、私はまだ子供いないがどういう気持ちで育てるのだろう、とふと考えた。
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これが書けたら、作家を辞めてもいい。 その思いを込めて書き上げました_ 湊かなえさんの渾身の作品に 圧倒されました!! 遡ること11年前の台風の日… 彼女たちを包んでいた幸福が 突如奪いさられる 母親から愛されたくて… 娘を愛しているからこそ厳しく… 本当に母か...
これが書けたら、作家を辞めてもいい。 その思いを込めて書き上げました_ 湊かなえさんの渾身の作品に 圧倒されました!! 遡ること11年前の台風の日… 彼女たちを包んでいた幸福が 突如奪いさられる 母親から愛されたくて… 娘を愛しているからこそ厳しく… 本当に母から愛されているのだろうか… 娘をこんなにも愛しているのに どうして分かってくれないの… 母親と娘の想いが交互に語られることで 浮かび上がる真相_ 事実が徐々に明らかになっていく 繊細な伏線と回収 各章ごとに ゾゾゾ…とさせる超絶技巧に加え… 少ない登場人物が織りなすダークな 空気感を纏ったまま じわじわと右肩上がりで盛り上がりを 魅せる衝撃的なラスト!! 無性に湊かなえさんの作品が読むたくて あらすじ読まずに読んでみたけど この作品にして良かったです!! 感情をぐわんぐわんとかき混ぜられた読書で 私はとっても楽しめました!!
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考えさせられるテーマだった。 視点がこまめに切り替わり、いろんな角度から一つの出来事を見ることで真実が明らかになっていくような感じ。 じわじわと鳥肌がたつような展開に、夢中になって読み進めた。
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女子高生が自宅で倒れている。事故か、自殺か。母の手記、娘の回想から真相が明らかになる。 ミステリー要素を含んで「母性」「愛」について描かれた内容だったが、読んでいて気持ちの良い物語ではなかった。 この母ほどではないが、自分がしてあげたことに対して、自分の思った反応をされないと、嫌な母のような人は世の中にはいるんだろうけど、可哀想。 人は自分と同じじゃないし考え方も違う。反応も違う。そんな人との関わりって大変だろうなと考えさせられた。
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読み続けるのが苦しくて、途中で途切れ途切れになりながら3度目でようやく最後まで。 何が苦しいって、母が「これが愛だ」と信じている独りよがりで悪意のない思考を受け止めきれないから。 そして、登場人物全員に共通して、自分が欲しいものが自分が想像していた形とは違う形で与えられたとき、「欲しいものは全く与えられていない」と捉えて生きている姿が辛かった。 最たるものは、家族の幸せの象徴だった「高台の家」での生活、そしてその思い出。家族全員がそれぞれの陽炎を追い求めてるみたいで気味が悪すぎた。 めでたしめでたしで終わらない湊さんの作品の中でもかなりヘビーで、私のメンタルに良くないです。読み返すことはないと思います。それだけ読み応えがあるということなのかもしれません。
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母性。全ての母親にあるわけではない。 愛を与えられる人、愛を与えてもらう人、大きく2つに分かれるのだろうか。 愛を与えられる人とそうでない人の違いは何か。 物分かりよく良い子に、も行き過ぎると恐ろしいと思った。娘はそれが身についてしまうと、期待される役割を演じる。親から褒められ...
母性。全ての母親にあるわけではない。 愛を与えられる人、愛を与えてもらう人、大きく2つに分かれるのだろうか。 愛を与えられる人とそうでない人の違いは何か。 物分かりよく良い子に、も行き過ぎると恐ろしいと思った。娘はそれが身についてしまうと、期待される役割を演じる。親から褒められるから嬉しい。その役割の自分を演じ切る。 他者から見える自分を意識して生きるから、それを全うできない人間を理解できない。 虐げられることは大した苦でなく、自分の中の信念(期待される役割を全うする)に従って進むことができていれば満足になってしまう。 これが主人公である娘の母。 難しい作品だった。 母は母になりきれず、娘は母に愛して欲しくて力を尽くすが全て裏目に出る。 子供は親を、親は子供を選べない。どこかで割り切りも大切。
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夜の12時半頃に読み始め、2時半まで一気読みしてしまいました。この話を読むのは2回目でしたが、忘れているところも多く、衝撃を受けました。 母と娘という関係について考えさせられる作品でした。母の視点からの文章と娘の視点からの文章、どちらが正しいのか分からないところも良かったです。娘...
夜の12時半頃に読み始め、2時半まで一気読みしてしまいました。この話を読むのは2回目でしたが、忘れているところも多く、衝撃を受けました。 母と娘という関係について考えさせられる作品でした。母の視点からの文章と娘の視点からの文章、どちらが正しいのか分からないところも良かったです。娘の母の期待に応えようとする気持ちが逆に母を苦しめてしまうことになって、心が痛い場面が多かったです。 誰かに愛されていたいという気持ちは誰の心にもあることなんだなと感じました。 終わり方もよかったです。
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