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「学力」の経済学 の商品レビュー

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491件のお客様レビュー

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2015/09/14

教育に関する様々な疑問、また根拠なく定説となっているものをEvidence based approachのもとに科学的に検証している。 子どもへの報酬の与え方から教育政策まで、幅広いものに触れている。 印象的だったのは第3章の非認知能力すなわち、「自制心」や「やりぬく力」に触れた...

教育に関する様々な疑問、また根拠なく定説となっているものをEvidence based approachのもとに科学的に検証している。 子どもへの報酬の与え方から教育政策まで、幅広いものに触れている。 印象的だったのは第3章の非認知能力すなわち、「自制心」や「やりぬく力」に触れたところで、学校で行われる人間教育が学力に正の優位があるという点を科学的にしめしてあるところだ。 いずれにせよ、筆者の述べることは裏づけがしっかりしており(evidence baesd approachなので当たり前だが)根拠もなくもしくは、個人の経験をもとに書いている書籍よりも信憑性は高く感じられた。 ただ、良い教師=「学力を伸ばせる教師」と断定しているような書き回しをしているあたり、現場との距離を感じた。

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2015/09/13

実験の結果を論拠として論理的にロジックを積み上げていく手法は、少なくとも教育の現場では今までになかったのだろう。その実例を多数含んでいるというだけでも、本書は特徴的である。 「A/Bテスト」「ランダム化比較試験」、名称はいろいろあるとはいえ、2つの対象物の定量情報をデータとして...

実験の結果を論拠として論理的にロジックを積み上げていく手法は、少なくとも教育の現場では今までになかったのだろう。その実例を多数含んでいるというだけでも、本書は特徴的である。 「A/Bテスト」「ランダム化比較試験」、名称はいろいろあるとはいえ、2つの対象物の定量情報をデータとして取得し、その差を分析して行動を決定することが合理的である、というのは、研究職でも教育職でもビジネスでも変わらない。 教育界に身を置く人のみならず、子を持つ親、業務で統計を使う人など、様々な人にお勧めできる一冊。

Posted byブクログ

2015/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学力を引き上げるためには。 都道府県別の学力テスト結果には意味がない。(公立校のみの比較なので私立を含めた比較となると東京をはじめ関東が上位に来る)学校の良しあしよりも家庭での教育が重要。家庭で重要なのが学習そのものより「しつけ」。やりきる力や思いやりなどが直接的に将来の成功にリンクする。しかし、能力のある先生は家庭の事情やもともとあまり勉強のできないなどのハンディを一掃する影響力がある。 教育を投資とみた場合、一番効果があるのは小学校就学前、と。 子供の親としてむさぼるように読みました。

Posted byブクログ

2015/09/08

日本における教育経済学の入門書になるだろうし、なるべきだと思われる一冊。 国の財政が厳しいからこそ、悪しき平等と感覚的教育施策を見直し、科学的根拠=エビデンスに基づく効果的な施策に進むべきだ。 教育と経済学って、正直どう結びつくんだろうと思ったけど、結びついていない現状の方がおか...

日本における教育経済学の入門書になるだろうし、なるべきだと思われる一冊。 国の財政が厳しいからこそ、悪しき平等と感覚的教育施策を見直し、科学的根拠=エビデンスに基づく効果的な施策に進むべきだ。 教育と経済学って、正直どう結びつくんだろうと思ったけど、結びついていない現状の方がおかしいと気付く。 ピュアに教育経済学を学びたい人から、教育経済学を疑ってかかっている人まで、子どもに関わるあなたは読むべきです。 それにしても、日本のお役所の過剰秘密密室主義ときたら…

Posted byブクログ

2015/09/08

学校は学力に加えて非認知能力を育てる場所。誠実さ、忍耐強さ、社交性、好奇心の強さ、自制心、やり抜く力など。鍛える方法は意識して継続して行うこと。自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて、後天的に伸ばすことができると大人からメッセージを伝えられてきた子はしなやかな心を手に入...

学校は学力に加えて非認知能力を育てる場所。誠実さ、忍耐強さ、社交性、好奇心の強さ、自制心、やり抜く力など。鍛える方法は意識して継続して行うこと。自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて、後天的に伸ばすことができると大人からメッセージを伝えられてきた子はしなやかな心を手に入れ遣り抜く力が強くなる。

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2015/09/01

データ分析の数字から見えてくるものを重視していくと、この先、在学生や卒業生の口コミから学校を決めることが難しくなるように感じました。それまで育ってた環境による非認知能力の要素も学力には大きく影響するため、だれもが同じような力が発揮できるとも限らない。ビア・エフェクトなる力により、...

データ分析の数字から見えてくるものを重視していくと、この先、在学生や卒業生の口コミから学校を決めることが難しくなるように感じました。それまで育ってた環境による非認知能力の要素も学力には大きく影響するため、だれもが同じような力が発揮できるとも限らない。ビア・エフェクトなる力により、学力が見合った学校に通うと周囲の仲間とともに能力が高まり、学力の高い学校に無理して通うと、落ちこぼれ感から学力が低下する。非認知能力を大人になっても鍛え、加齢とともに記憶力が落ちるといったステレオタイプにとらわれず、まじめ、計画的、やり抜く力が強い人が結局、生涯学ぶ力ないし、生き抜く力が強い人といえるのかなと思いました。

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2015/09/01

誰もが通ってきた道だからこそ、誰もが経験からものを語りだる教育を、統計的な数字としての観点で解説している本。子どもがいるからこそ気になる教育の一つの解答を得た気がする。うちの子はどう育つのか、この本を片手に改めて考えたい。

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2015/08/27

エビデンスの必要性 データ分析 内容としては 「統計学が最強の学問である」など 論文を書いてきた人の文章。なかなか面白くすぐ読めた。教育に対しての考え方の契機となる一冊か。子育てのHOW TO本ではない。教員ももっとPhDや修士卒が増えると、根拠ある意思決定は受け入れられやすい。...

エビデンスの必要性 データ分析 内容としては 「統計学が最強の学問である」など 論文を書いてきた人の文章。なかなか面白くすぐ読めた。教育に対しての考え方の契機となる一冊か。子育てのHOW TO本ではない。教員ももっとPhDや修士卒が増えると、根拠ある意思決定は受け入れられやすい。大学では学べない。高卒や中卒に欠けているのは、能力ではなく、根拠ある合理的判断、信頼たる情報源 統計的に有意である。。。懐かしいね。世銀での仕事の影響が大きいのだろう。

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2015/08/24

エビデンスに基づいて語っているのは、過去の経験からのみで断定される話よりも説得力がある。 ただ、教員の私からは、ん?と首を傾げる話も。 エビデンスのみで語ると危険だなと思う箇所ももちろんあり。 全体的には非常に参考になるので、一読することをオススメします。

Posted byブクログ

2015/08/23

非常に勉強になった。きちんとデータで議論する重要性はこれからの時代の常識になると思う 。子供をもつ親、小中学校の先生にぜひ読んでほしい一冊

Posted byブクログ