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絶歌 の商品レビュー

2.9

155件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2023/09/03

文章は思っていたよりも読みやすく、一晩で読み終えてしまった一冊。 加害被害のどちらでも無い自分はあくまでも フィンクションの様なノンフィクションを咀嚼するイチ読者でしかないと改めて感じた。 高尚な学びが得られるわけでもないが、悪影響と呼ぶほどの影響力も無いとも思う。 越えられない...

文章は思っていたよりも読みやすく、一晩で読み終えてしまった一冊。 加害被害のどちらでも無い自分はあくまでも フィンクションの様なノンフィクションを咀嚼するイチ読者でしかないと改めて感じた。 高尚な学びが得られるわけでもないが、悪影響と呼ぶほどの影響力も無いとも思う。 越えられない境界線が筆者と自分にはあるが、その境界線自体が酷く曖昧にも見えて、いつ誰がどんなタイミングでそこを越えるのかも分からないからこそ この本に面白さを覚えるような気がする。 一度は読んでみても損は無いと思う内容。

Posted byブクログ

2023/08/30

かなり有名で、色んな人が取り上げてる事件だったので、犯人の手記と聞いて読まなくてはとなって読みました。 犯人だけの話じゃ、事件の全面が見えないな、偏ってしまうなと思ったため、色々な記事を同時進行で読んで進めました。そうすると、やはりこの手記の中では自分を責め、事件を起こしてからず...

かなり有名で、色んな人が取り上げてる事件だったので、犯人の手記と聞いて読まなくてはとなって読みました。 犯人だけの話じゃ、事件の全面が見えないな、偏ってしまうなと思ったため、色々な記事を同時進行で読んで進めました。そうすると、やはりこの手記の中では自分を責め、事件を起こしてからずっと追い詰められて、生きるのに苦労しているみたいな描写が多くありましたが、それと同時に自分に酔っているんだろうなという部分も多くありました。それが気持ち悪すぎた。 少年院に居た時間は長かったけど、社会復帰して、色々な仕事をしてきて、苦労してますみたいな感じだけど、苦労しながら更生してます、罪背負ってます、頑張ってるんです、みたいなのが見えすぎる。 許されたいんだなっていうのが見えすぎてて気持ち悪い。許されようとしないでほしい。ただそれだけ。

Posted byブクログ

2023/07/11

両親が書いた「少年A」に続き、少年Aの手記。読む前は一定数いる産まれながらのサイコパスかと思っていたが、キラーになる迄が書かれていてイメージが変わった。祖母の死を経て悪魔の作られていく様。多少の美化を差し引いて読もうとするが、読ませる内容。少年Aの心の叫びが胸に刺さる。表現者なの...

両親が書いた「少年A」に続き、少年Aの手記。読む前は一定数いる産まれながらのサイコパスかと思っていたが、キラーになる迄が書かれていてイメージが変わった。祖母の死を経て悪魔の作られていく様。多少の美化を差し引いて読もうとするが、読ませる内容。少年Aの心の叫びが胸に刺さる。表現者なのだなと感じる。 出所後生活、身元を隠し逃げる日々。それでも生活がある。警察の一人が「もっと早く逮捕してあげれなくてゴメンな」という表記があるが、そうも思う。彼が言う精神的奇形児。 ■その他 両親が中々出てこないのが気になる、出てきても短い時間描写に感じた。 押収物とともに写真を取られる父を見るのがキツかったと

Posted byブクログ

2023/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでから時間がたってしまった。 少年法断固反対だったが、読んで考えさせられ、感銘をうけた、読んでよかったと思えたことは覚えている。 とりあえず、元少年Aは更生して金属の溶接技師として働いたりした。二人の弟も父親も、少年の事件を赦し、受け入れようという姿勢であった。 こんな犯罪を犯しても最終的に赦す“家族”ってすごいなと思った。嫌味とかではなく。  読んだ感じでは家庭環境は普通そうだったので、親は子を選べないというのが恐ろしいと思った。 読了後他の人のレビューを見たが ・被害者家族側の本のほうが良かった ・色々理由をつけているが自己満の本 という意見が散見された また、読了後に事件について調べると、ぽっちゃりと本にかかれていた長谷淳くんの写真がただ可愛くて、殺される理由もなかった分やるせなさが募った。 読み終わってすぐに記録しなかったのを後悔。また読むかもしれない。

Posted byブクログ

2023/07/20

人を殺した時の思いや心境が生々しく感じられて良かった 人を殺った側の意見はあまり聞かないからこそ新鮮で面白かった ただ猫好きや殺人者が少しでも嫌いな場合読むのは進めない ついでに 元少年Aの母の手記 〜少年Aこの子を産んで〜や被害者土師淳くんの父守さんが書いた 淳 を一...

人を殺した時の思いや心境が生々しく感じられて良かった 人を殺った側の意見はあまり聞かないからこそ新鮮で面白かった ただ猫好きや殺人者が少しでも嫌いな場合読むのは進めない ついでに 元少年Aの母の手記 〜少年Aこの子を産んで〜や被害者土師淳くんの父守さんが書いた 淳 を一緒に読んでみても面白い

Posted byブクログ

2023/06/16

すごく評価が低い。 本を評価するこの媒体で、読む価値がないと言われて2.88。 書いてる人が世間を震撼させた『元少年A』だから? 私はそれが一番悲しいなと思ってしまった。 断っておくが、少年Aがやったことを肯定するつもりは一切ないしどんな理由であれ人を殺すのはよくない。喧...

すごく評価が低い。 本を評価するこの媒体で、読む価値がないと言われて2.88。 書いてる人が世間を震撼させた『元少年A』だから? 私はそれが一番悲しいなと思ってしまった。 断っておくが、少年Aがやったことを肯定するつもりは一切ないしどんな理由であれ人を殺すのはよくない。喧嘩とか怨恨とか痴情のもつれとかだとしてもダメだし、理由なく興味で殺すなんてもってのほかだ。 ただ、フィクションとは違う実体験だからこそ分かることだってたくさんある。 犯罪者が本を出すことに対して金が欲しかったから書いたんだろ的な発想をよく目にするけど、メディアがそう見せてるだけなのではとよく思う。 少年Aの言葉はすごく詩的で、どの描写の詩的様式で撮られたモノクローム映画のようだ。 きっと人を生まれて物心がついてから目に入った全てがそんな風に見えていたんだろう。 目に映る人も登場人物なだけ。 身近に愛をくれる人間以外は出演者。 そんな風に思える文章だった。 ここに首を置いたら美しい演出になっただけ。 美しいものを見たら興奮したからオナニーしただけ。 それがたまたま死だっただけ。 それだけの話。 その後の半生で人らしくなるための努力をして、やっと普通になれたとしても、罪を背負う。 自分のしたことが罪であることを認める。 流石に100%理解はできない。 一線を越えてないだけだけど。 逆に言えば、私は被害者家族ではないから、そっちの気持ちに寄り添うこともできない。 だってみんな、事件に注目した理由はドラマや漫画で出てきそうないかにもは殺人だったからでしょ。 被害者家族よりも、首が置かれたことに注目した。 私だってその1人だから被害者家族と一緒には泣けない。 ただ、少年Aが自分の人生を振り返って同じ気を起こさないまでになったことや、それでも罪を背負っている。それが人を殺した者の全てだってことを、一番分からせてくれる本だと思った。 フィクションのミステリーだけじゃ分からない。 ちゃんと見つめて、正当に判断してほしい。 犯罪者が書いた本はクソなんじゃない。 その視点は結局、事件の凄惨さに食いついた者たちと変わらない。 って思いました。

Posted byブクログ

2023/06/11

日本で大きな影響を及ぼした事件の犯人が本を書くなんてなかなか聞いたことなかったので当時学校帰って発売日に書店に行った思い出。 本人の人間性と芸事は関係ないと考えてるのでいるので文章力すごいなあと純粋に思った。 厨二的思考と精神異常が混在してて不気味だった。

Posted byブクログ

2023/06/04

本書の内容は、だれもが聞いたことのある少年Aという男の話です。 友達からすすめられて借りて読んでみした。驚きました。こんな読む価値の無い本てあるんだな、と。時間の無駄だなと思い100ページまで読んで諦めました。 最初は、これほどの事件を起こした殺人鬼はさぞ特別な思想を持っている...

本書の内容は、だれもが聞いたことのある少年Aという男の話です。 友達からすすめられて借りて読んでみした。驚きました。こんな読む価値の無い本てあるんだな、と。時間の無駄だなと思い100ページまで読んで諦めました。 最初は、これほどの事件を起こした殺人鬼はさぞ特別な思想を持っているんだろうなと興味が湧きましたが、とても残念です。自己陶酔、過剰な性的表現はおそらく高尚な文学でも意識してたのかなといった具合(書くのに疲れたのか途中から普通の文体にもどってました)。正直ただの拗らせた厨二病ですね。 ほとんどの犯罪者は先のことを全く考えないようなアホばっかりだと思っていた自分にとって、この本はその意味で期待を裏切ってくれるものかなと期待してしまった自分が恥ずかしいです

Posted byブクログ

2023/05/10

「葉形に広がったカーテンの裂け目に両手をかけ、僕は外界の処女膜を破り、夜にダイブした」p96 「はち切れんばかりに膨れ上がったこの世界への僕の憎悪と愛情が、今まさに交尾したのだ」p99 やたらと性的な言葉を用いる、それを文学だと思っている、そんな自分に陶酔している、強烈なナル...

「葉形に広がったカーテンの裂け目に両手をかけ、僕は外界の処女膜を破り、夜にダイブした」p96 「はち切れんばかりに膨れ上がったこの世界への僕の憎悪と愛情が、今まさに交尾したのだ」p99 やたらと性的な言葉を用いる、それを文学だと思っている、そんな自分に陶酔している、強烈なナルシズムだけが記された本。自分のことしか考えていない。 「生真面目」だという父親の話は、少し考えさせられた。犯罪者の親や子どもなどの家族には、大抵の場合、罪はない。でも実際、白い目で見られたり、同じ場所にとどまっていられなくなったりするだろう。そういうのは、よくないよな、と思った。

Posted byブクログ

2023/04/30

猫を殺すシーンが酷すぎてそこから先は読めませんでした。胸がドキドキする程にです。少年がこんな事するなんてとても悲しい‥。周りの大人が少年の心を大切にしなかったからこんな悲しい事件が起きてしまいました。

Posted byブクログ