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リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください の商品レビュー

3.9

39件のお客様レビュー

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2015/09/11

難解な井上達夫氏の法哲学書ということで、凡人にはやはり?な箇所も多かったが、9条削除論や徴兵制などの論理展開は、既存の右派や左派のありきたりの論争と違う、根源的な視点からその論拠と共に明解に示されており、大変参考になる。 もう少し知りたい、理解したいという欲求は湧いてくるが、これ...

難解な井上達夫氏の法哲学書ということで、凡人にはやはり?な箇所も多かったが、9条削除論や徴兵制などの論理展開は、既存の右派や左派のありきたりの論争と違う、根源的な視点からその論拠と共に明解に示されており、大変参考になる。 もう少し知りたい、理解したいという欲求は湧いてくるが、これ以上平易にはできませんかねー。

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2015/09/05

サンデル教授の紹介で一躍関心が高まった「正義論」。関心のある方はぜひ、この書をひもとくべき。集団的自衛権は違憲だが……というところから説き起こしており、とても分かりやすい。

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2015/08/30

すごく面白かった! 特に最後の哲学について語るところとか。 後半の理論的な話も、自身やロールズの思想の時間的変遷と絡められていて読みやすかった。

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2015/08/09

法哲学者としてリベラリズム研究をリードし、『共生の作法』でサントリー学芸賞、『法という企て』で和辻哲郎文化賞を受賞した学界ど真ん中の碩学。文章は高度に論理的で、その緻密さゆえ「難解」とされてきた。その井上達夫が、まさかこんなにくだけたタイトルの本を出すことになろうとは。本文もイン...

法哲学者としてリベラリズム研究をリードし、『共生の作法』でサントリー学芸賞、『法という企て』で和辻哲郎文化賞を受賞した学界ど真ん中の碩学。文章は高度に論理的で、その緻密さゆえ「難解」とされてきた。その井上達夫が、まさかこんなにくだけたタイトルの本を出すことになろうとは。本文もインタビュー形式で、読みやすい。  「安倍政権による政治の右旋回」が急速に進む一方、対抗軸としての「リベラル」も信用を失っている今、その政治状況への応答を動機として、リベラリズムの専門家が、その真髄を、一般読者にも理解できる平易な文体で届けようとする。しかし、これは日本の「リベラル」を擁護するものではない。むしろ、その欺瞞を鋭く指摘し、厳しく批判している。そして、法哲学的な思考態度のトレーニングを兼ねて、哲学史を遡りながら本来のリベラリズムとは何か、解説していく。  憲法9条をめぐり、法学の内外に賛否両論のある井上説(9条削除論)についても、丁寧に書かれている。哲学の冷徹な方法論と、その根本にある情熱を同時に知ることのできる最高水準の法哲学入門だ。これが、昨今の政治状況のおかげで誕生したことは何とも皮肉だが、せっかくなので広く一般に届けたい。

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2015/08/04

少し前に出張で入った。北大生協の書籍店で、店の前の 平台に大きく置かれていた本書。 どちらかというとリベラル的な考え方のほうが、 個人的に好ましいと思っているので、読んでみました。 内容的には少し難解ではありますが、著者の考え方 論理展開。批評の仕方はとても面白く、 頭のいい人だ...

少し前に出張で入った。北大生協の書籍店で、店の前の 平台に大きく置かれていた本書。 どちらかというとリベラル的な考え方のほうが、 個人的に好ましいと思っているので、読んでみました。 内容的には少し難解ではありますが、著者の考え方 論理展開。批評の仕方はとても面白く、 頭のいい人だなあと感心します。 また、物事の見方としてのひとつの考え方の事例として、有用である部分も多くあったと思います。 やはり、絶対正義(正統)の追求、現在の政権の危うさ などは誰かが言い続けなければ(思い続けなければ) ならないのではと思います。

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2022/06/01

これまた素敵なタイトルだ。 さて、どうやら世の中では嫌リベラルが広がっているらしい。 著者はリベラリズムを日本語に訳さない。誤解が生じるから。 リベラリズムは啓蒙と寛容という2つの起源がある。啓蒙がネガで寛容がポジ、というわけではなくて、どちらにもネガポジあるなかで、それら...

これまた素敵なタイトルだ。 さて、どうやら世の中では嫌リベラルが広がっているらしい。 著者はリベラリズムを日本語に訳さない。誤解が生じるから。 リベラリズムは啓蒙と寛容という2つの起源がある。啓蒙がネガで寛容がポジ、というわけではなくて、どちらにもネガポジあるなかで、それらのポジどうしを統合させるのが正義である、と。 正義という言葉も、白熱なんたらなどでずいぶん薄っぺらい印象になってしまったが、あれも本来は綿密な準備を重ねて行うのだそうだ。 日本に溶けこむと、どうにも浅薄になる…。これはリベラル派のメディアや政党にもいえるだろう。 リベラルはどうにも寛容ばかりで啓蒙が足りないようだ。リベラリズムの学者もほとんど目立った活動がない。そういう中で、リベラリズムを出来るだけわかりやすく語ろう、というこの本の取り組みは貴重だ。日本のリベラルが思想的な自殺をしてしまっている構造がわかった気がする。 タイトルはこんなだけど(そうでなければ読まなかったが)、中身はしっかり入っている。正義ねえ…ちょっと避けてたけど、考えないといけないなあ…。

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2015/07/08

リベラルとは何かということについて、筆者の見解がまとめられている。彼の今までの考えについて平易な言葉でまとめられてあるので、これから筆者の著作群に臨もうとしている人は、目を通した方が良いと思う。

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2015/06/17

安保法制、憲法改正、歴史問題、朝日新聞問題・・・真のリベラルは、今いかに考えるべきか。 リベラリズム論の第一人者、「怒りの法哲学者」井上達夫東大教授が、右旋回する安倍政権と、欺瞞を深める胡散臭い「リベラル」の両方を、理性の力でブッタ斬る! 【本書の内容から】 「自由主義」にあらず...

安保法制、憲法改正、歴史問題、朝日新聞問題・・・真のリベラルは、今いかに考えるべきか。 リベラリズム論の第一人者、「怒りの法哲学者」井上達夫東大教授が、右旋回する安倍政権と、欺瞞を深める胡散臭い「リベラル」の両方を、理性の力でブッタ斬る! 【本書の内容から】 「自由主義」にあらず/「憲法九条」削除論/「護憲派」の欺瞞/「平和主義」の論理的破綻/安倍政権「集団的自衛権」の愚/リベラルからの「徴兵制」提言/「悪法」も法か/「主権国家」の必要/「白熱教室」の功罪/「世界正義論」への道/「哲学」の死 【著者「あとがき」より】  いま、「一強多弱」と言われる自民党の圧倒的優位の下で、安倍政権による政治の右旋回が急速に進む一方、野党勢力は民主党も他の諸党も党派間・党派内で右から左まで分裂し、リベラルな対抗軸は結集されていない。 それどころか、慰安婦報道問題等での不祥事を契機とする朝日新聞へのバッシングに象徴されるように、「リベラル嫌い」が、「右翼」や「ネトウヨ」の枠を超えて、一般の人々の間にも広がっている。しかし人々に迷いもある。たしかにリベラル派を気取るメディアや知識人は胡散臭い。でも強引に右旋回する安倍政権とそのシンパにも危うさがあり不安だ、と。  リベラリズムの哲学的基礎を解明し、その観点から法と政治の問題を考察してきた私には、まさにいま、この状況下でこそ、リベラリズムの原理とは何かを一般社会に対して説明し擁護する知的・実践的な責任があるのではないか。いつやるのか。いまでしょう。(中略)本書は、現下の政治状況に対する応答を動機としているが、単なる時局論ではない。時局的問題にも論及しているが、主たる狙いは、時局的問題を読者が自ら筋道を立てて原理的に考察するための哲学的視座を提供することである。

Posted byブクログ

2021/01/05

流し読みしただけだけど、インタビュー形式でわかりやすく話していて先生がどんなことを考えてきたのか簡潔に紹介されている。

Posted byブクログ