リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください の商品レビュー
法哲学の本を初めて読んだので、1回では内容を掴みきれなかった。もう一回、じっくり読んでみないとなぁ。 「法という企て」〜「集合的決定」辺りが面白かった。
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気鋭の法学者による「法哲学」の入門書。 書名は言うまでもなく、前田敦子の名言から。 なお、「法哲学」とは本書によれば「法とは何かを考える」ことで、法とは何であるか、を考える「法概念論」と、法とは何であるべきかを考える「法価値論あるいは正義論」の二つに大きく分かれるとの事。 橘玲の...
気鋭の法学者による「法哲学」の入門書。 書名は言うまでもなく、前田敦子の名言から。 なお、「法哲学」とは本書によれば「法とは何かを考える」ことで、法とは何であるか、を考える「法概念論」と、法とは何であるべきかを考える「法価値論あるいは正義論」の二つに大きく分かれるとの事。 橘玲の「言ってはいけない」という本で本書の一部が引用され紹介されていたので読んでみたが、中盤あたりからどんどん難しくなってきて私の理解レベルを超えてしまった。著者としては入門書のつもりで書いたのかもしれないが、もう少しレベルを落としてほしかった。
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メディアに頻繁に登場するワード、「リベラル」、分かってるようで 掴めていないリベラルの意味を 井上さんの哲学をもって 解明しようとする鋭さ満載で、リベラリズムとは正義であると言い切っているのが気持ちいい 反転可能性で矛盾を問うて正義たらしめるスタンス、これ正論でしょう 啓蒙(理...
メディアに頻繁に登場するワード、「リベラル」、分かってるようで 掴めていないリベラルの意味を 井上さんの哲学をもって 解明しようとする鋭さ満載で、リベラリズムとは正義であると言い切っているのが気持ちいい 反転可能性で矛盾を問うて正義たらしめるスタンス、これ正論でしょう 啓蒙(理性)と寛容の下りが面白く、今の自称リベラルの胡散臭さを 看破するロジックに成り得ている 自分以外は愚かとする啓蒙 不平等に干渉しない自閉的態度の寛容 まるで、 現在のマスメディアとリベラルにおける あるあるネタのよう 私生児に対して 認知はしないけど お前は俺を守れと迫る父親〜の例えは強烈!! 自衛隊の不憫さと平和憲法論者の欺瞞を突いている 好戦感情を抑えるために 良心的拒否権ありきの徴兵制の下りも面白い、そのリスクやコストは自分に降りかかることで 軍事力を無責任に濫用しないようにする!という納得のロジック
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後から出版されたリべリべ2『憲法の涙』、小林よしのり氏との対談『ザ・議論! 「リベラルVS保守」究極対決』を読んで井上達夫先生の本は3冊目。 70ページまでの第一部は理解できるが第2部の哲学的な内容は難解というか、チンプンカンプン。読み進めると理解できるかなと読んでいくが、チン...
後から出版されたリべリべ2『憲法の涙』、小林よしのり氏との対談『ザ・議論! 「リベラルVS保守」究極対決』を読んで井上達夫先生の本は3冊目。 70ページまでの第一部は理解できるが第2部の哲学的な内容は難解というか、チンプンカンプン。読み進めると理解できるかなと読んでいくが、チンプンカンプン。 続編『憲法の涙』と比べて難解、半分以上チンプンカンプン、嫌いにならないでくださいどころかチンプンカンプン。 法哲学入門ですが、チンプンカンプン。
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初めての井上達夫。本来はかなり固いものを書く法哲学者らしいが、本著はインタビュー形式でわかりやすく、著者が抱く問題意識と、現代の「正義」をめぐる法や政治の論点、観点がよく見渡せたと思う。これ一冊で達観するのは傲慢だと思うが、正義論入門としてよい一冊であった。 しかしこの井上達夫...
初めての井上達夫。本来はかなり固いものを書く法哲学者らしいが、本著はインタビュー形式でわかりやすく、著者が抱く問題意識と、現代の「正義」をめぐる法や政治の論点、観点がよく見渡せたと思う。これ一冊で達観するのは傲慢だと思うが、正義論入門としてよい一冊であった。 しかしこの井上達夫という人物がなかなか強者だと感じた。真理を見捨てた現代において、正義原理という真理を訴えている姿は純粋に力強くかっこいい。まだ私にはこの人の主張にどのような幅があるのかはわからないが、この内容を種にもう少し学びを進めていきたいと思う。 「正義論」というとマイケル・サンデルを思い出す人も多いと思うが、サンデルが自著で語っていた論理に対しての応答と批評などもあっていい。井上とサンデルはハーバードのロースクールの学友らしい。年齢はサンデルが一つ上とのこと。 17.5.5
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橘玲の「リベラルがうさんくさいのには理由がある」で長めに引用されてたので読んでみた。 憲法9条のくだりは説得力があって目から鱗だった。
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元旦に放送された「朝まで生テレビ!」で井上達夫さんが出演されていて、話していた内容、そのときは天皇制だったり、日米関係のことだったりしたのだけれど、どれもとても説得力を感じ、それをきっかけに本書を手に取りました。 内容は2章立て。第1章は、この本が発売した2015年前半、安保関...
元旦に放送された「朝まで生テレビ!」で井上達夫さんが出演されていて、話していた内容、そのときは天皇制だったり、日米関係のことだったりしたのだけれど、どれもとても説得力を感じ、それをきっかけに本書を手に取りました。 内容は2章立て。第1章は、この本が発売した2015年前半、安保関連法案のさなかのころの、いわゆるリベラル勢にたいして徹底して批判しながら、天皇制や憲法9条、安全保障などの政治問題を語っています。第2章は、井上さんが自分の専門分野である法哲学に、どう志したのかと云うところから始まって、みずからの思想の変遷と、世界のリベラリズム思想家たち――とりわけロールズ――を批判していくような内容。 あっちゃんの名発言をもじったタイトルだけれど、内容は多岐にわたっていて(語りおろしでも)難しく、ついていけない部分もいくつかありました。でもどんどん読みたくなるような、議論自体のスマートさや、議論される相手に疑義があれば徹底的に批判する”熱さ”に満ちています。この本が難しい内容ながら好調な売れ行きだというのは、そこにあるのかなと思っています。 そのなかで本書で(朝生でも共通して)いちばん感じたのは、原理的なことから出発してものごとを考えていることです。何か確固としたものから思考を出発していて、本の中には「正義概念」「客観的なるもの」「永遠の未知数X」というワードが出るのですが、これがきっと原理なんだと思います。 「正義概念」というのは、世の中にあるいろんな”正義”(これを「正義の諸構想」と読んでいます)に共通する正義で、その中身は「等しき事例は等しく扱うべし"Treat like cases alike"」。自分なりにいいかえれば「ダブスタはしない」、と。 具体的には、「反転可能性テスト」で正義概念に当てはまっているかは、見分けられるのだと。「自分の他者に対する行動や要求が、もし自分がその他者だったとしても受け入れられるかどうか。自分と他者が反転したとしても、受け入れられるかどうか、考えてみよ、と」(p.22)。 この続篇となる『憲法の涙 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください2』(ながい)も読む予定なのだけど、その原理的思考を学びたい。
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前半は、いわゆるリベラリストと呼ばれる人達の欺瞞を明快に暴いていて、彼らが信用できない理由が良く分かりました。 社会正義の実現を目標とし、それを主張する人間には、ダブルスタンダードとタダ乗りは許されないという事ですが、 彼らの独善性は周知のとおりです。 憲法9条を巡る問題も、法...
前半は、いわゆるリベラリストと呼ばれる人達の欺瞞を明快に暴いていて、彼らが信用できない理由が良く分かりました。 社会正義の実現を目標とし、それを主張する人間には、ダブルスタンダードとタダ乗りは許されないという事ですが、 彼らの独善性は周知のとおりです。 憲法9条を巡る問題も、法理論を突き詰めて考えると明らかに自衛隊は違憲であり、その存在に対する賛否を明確にしない以上、安保法案に対して違憲だ合憲だと言っても解釈論をしているに過ぎず、意味がない。ならばいっそ9条を削除して民主的な議論の下で国民的な合意を作り上げていった方が良いのではないか、という主張も理解できます。 後半は、自分の理解力の欠如からやや難解に感じますが、ロールズやサンデルに対する批評となります。 理論的な思考を重ねていくと井上先生の正義論に辿り着くのかもしれませんが、では現実とどのように折り合いを付けていくのか?という視点は希薄に感じました。 学者先生にとっては現実は関係がなく、むしろ邪魔な事実かもしれませんが、その点は少し物足りなく感じました。
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戦争の正義 諦観的平和主義 平和が一番。戦争になるくらいなら不正のある平和な方がいい。 これは批判されている。一度有利な状況を作って仕舞えば有利なので、逆に武力を使っての現状変更のインセンティブが高まる 9条議論はどちらも憲法解釈のロジックなので相手を批判できな...
戦争の正義 諦観的平和主義 平和が一番。戦争になるくらいなら不正のある平和な方がいい。 これは批判されている。一度有利な状況を作って仕舞えば有利なので、逆に武力を使っての現状変更のインセンティブが高まる 9条議論はどちらも憲法解釈のロジックなので相手を批判できない。原理的戦力放棄はクソ。 我ら愚民の民主主義。愚民政治になるからエリートがコントロールするのも同様に危険。原子力とか。 軍隊持つなら徴兵制も入れないと暴走する。戦争したがる人と戦争する人が違うと暴走。 天皇制は天皇が国民の象徴のために奴隷化させられている。 相対主義は相互不干渉の独善になる。客観的真理を意識する。が、それは明らかにならない永遠のX。真理を明確に定義することは独善。可謬主義
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インタビュー形式で書かれていて読みやすかった。内容も深い。題名もまたイイ感じにわかりやすい。著者が法哲学を志した理由の一つに三島由紀夫の割腹自殺に衝撃をうけたこと、自身が組織に順応するタイプではなかったことなど語っていて興味深かった。「いまやるべき冒険」へと著者を駆り立てた編集担...
インタビュー形式で書かれていて読みやすかった。内容も深い。題名もまたイイ感じにわかりやすい。著者が法哲学を志した理由の一つに三島由紀夫の割腹自殺に衝撃をうけたこと、自身が組織に順応するタイプではなかったことなど語っていて興味深かった。「いまやるべき冒険」へと著者を駆り立てた編集担当者もすごい。
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