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リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784620323091 |
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リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください
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商品レビュー
3.9
39件のお客様レビュー
あとがきで「本書は、『平易な哲学書』をめざしている」と述べているとおり、細かい事項に深入りすることなく、平易な語り口調で、井上の思想の全体を概括している。第一部では主に日本の戦後リベラルの展開を批判的に論じ、第二部では正義の諸構想についての学説を紹介しながら正義概念に関する自身の...
あとがきで「本書は、『平易な哲学書』をめざしている」と述べているとおり、細かい事項に深入りすることなく、平易な語り口調で、井上の思想の全体を概括している。第一部では主に日本の戦後リベラルの展開を批判的に論じ、第二部では正義の諸構想についての学説を紹介しながら正義概念に関する自身の理論を敷衍する。タイトルに違わず、リベラルの腐敗からリベラリズムを救い出す、という意識が本書全体に通底している。完成された理論ではなく井上の思考の道筋を辿っていく感覚はかなり面白い。砕けた言葉遣いの端々に、思想的に自殺したリベラルに対する「怒りの法哲学者」の憤懣が滲んでいた。しかし、井上の難解な専門書に慣れている読者にとっては満足できない企画かもしれない。テーマが右往左往して読みにくく、また井上自身の理論よりも分野全体を概観することに重きが置かれているため、彼の思想を批判的に検討するには他の著書を参照すべきだろう。
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日本法哲学界のドン、井上達夫による独自の法哲学入門。自説バリバリの本ゆえの長所と短所が。 いい点としては、分かりやすく簡潔で、バラエティに富んだ内容で飽きが来ない。200ページほどの分量ながら、第1部ではリベラリズムの概説と現代的な論点への言及、第2部では井上の研究生活に沿って...
日本法哲学界のドン、井上達夫による独自の法哲学入門。自説バリバリの本ゆえの長所と短所が。 いい点としては、分かりやすく簡潔で、バラエティに富んだ内容で飽きが来ない。200ページほどの分量ながら、第1部ではリベラリズムの概説と現代的な論点への言及、第2部では井上の研究生活に沿ってこれまでの法哲学の流れを通覧と、さまざまな話が展開される。 ロールズやサンデルなど大家の理論でも、井上が誤りだと思うものは容赦なく切って捨てている。そのため中立的な入門書にありがちな、どの説もそれなりに正しく聞こえて結局何が言いたいのか分からない、ということが起こらず論旨が明快。説明の巧みさもあり、これ以上分かりやすい本はないと言える。 裏返しになるが、井上の見解が前面に出過ぎているのが悪い点。自説と異なるものをきっぱり「ミス」とか「誤った論理」と断定しているが、失礼ながらイマイチ信用できない。ロールズやサンデルほどの学者が、素人の私が一読して分かるようなミスをするとも思いづらいし、せいぜい価値判断の違いなんじゃないか。 もう一つ、本書の第1部では憲法9条や天皇制といった現代的な問題も扱っているが、「天皇制は現代に残る奴隷制だから廃止すべき」みたいな空中戦が多くて、個人的にはあまり意味のない議論に感じられた。 総じて厳密で信頼のおける本ではないが、ライトに読むにはこの上なくおすすめ。井上が自分の文脈で喋っている分、専門的発展的な内容が急に出てきたりするので当たり障りのない新書よりも満足度は高いんじゃないかと思う。
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近年の日本の「リベラル」の憲法論のダブル・スタンダードぶりから、ロールズ正義論の問題まで、時局問題から出発しつつ原理的な問題や自らの学問的遍歴までを、インタビューに答えるというかたちで世に問う著作。リベラリズムを正義への積極的なコミットメントとして再解釈し、何でもあり式の寛容論や...
近年の日本の「リベラル」の憲法論のダブル・スタンダードぶりから、ロールズ正義論の問題まで、時局問題から出発しつつ原理的な問題や自らの学問的遍歴までを、インタビューに答えるというかたちで世に問う著作。リベラリズムを正義への積極的なコミットメントとして再解釈し、何でもあり式の寛容論や価値相対主義を斥ける議論は、著者によればポパーの批判的合理主義の立場から出てくるものである。かつてほど顧みられていないポパーの議論からリベラリズムの哲学的基礎を再建しようとする議論は非常に興味深い。
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