ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー
4人の女の話
セザンヌやなモネなどの画家たちの話のように思えるが、解説を読んだ後ではこれは画家たちの周りにいる女が主題であるように感じた。特にドガとマティスの章では、純粋に彼らに翻弄される女性が強調されているような話だった。
ぱるむはむ
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美術のことを知りたいと思って、原田マハさんを読み始めた。詳しそうな友人にどうやって美術の世界に入っていけばいいのかを尋ねてみると、自分の好きなものがいいと思う、美術館に行ってみたらいいと思うと言ってくれた。わたしはアンリ・マティスとパウル・クレーが気になっているので個展があったら...
美術のことを知りたいと思って、原田マハさんを読み始めた。詳しそうな友人にどうやって美術の世界に入っていけばいいのかを尋ねてみると、自分の好きなものがいいと思う、美術館に行ってみたらいいと思うと言ってくれた。わたしはアンリ・マティスとパウル・クレーが気になっているので個展があったら行ってみようと思う。クレーに関しては、ピカソと関係があるようだからピカソの展示に行ってみたらいいと教えもくれたので、それも覚えていようと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
印象派の画家たちと、彼らを支えた女性たち、そしてタンギー爺さんの物語。 彼女たちと芸術家には、恋愛関係はないけれど、彼女たちとタンギー爺さんはその芸術家が表現する芸術を心から愛していることが、作品を読んでいてよくわかった。 作品ごとに文体をわざとらしくない程度に変えていて、それぞれに品があるのはさすがだと思った。 最初の作品のマティスの話は、ヒロインが語る言葉がオシャレすぎて死ぬかと思った。 そしてタンギー爺さん!あの人全ての芸術家に無償の愛を注ぎすぎててちょっと怖い。「キネマの神様」のお父さんのような純粋さだと思った。タンギー爺さんの死後、お店に置いてあった絵画が二束三文で売られてしまった結末が悲しい。 今だったら破格の値段だろうに、と思うのは下世話かなあ。
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女性は、花で、支えで、現実で、夢だ。欧州の伝説的な芸術家に関わった、花であり夢であった女性達に逢い、その心に触れさせてもらえたような本だった。
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印象派が世間から認知され始めた頃、この時代に活躍した巨匠を支えてきた女性達の物語。手紙形式もあれば会話形式もある。 作品が男性を女性が支える構図が同じでなんとなく飽きてしまったのと、無理くりこの構図の中に人を入れ込んでいるような感じがして、違和感を感じてしまった。
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アンリ・マティスやクロード・モネなど印象派を代表する著名な画家と彼らを支え共に暮らした女性たちの短編集である。印象派が世間に受け入れらてるように奮闘している時代が舞台である。だが、主人公は画家ではなく、女性たちである。彼女たちは絵を描かなくとも、絵画に人生を投じていると感じた。...
アンリ・マティスやクロード・モネなど印象派を代表する著名な画家と彼らを支え共に暮らした女性たちの短編集である。印象派が世間に受け入れらてるように奮闘している時代が舞台である。だが、主人公は画家ではなく、女性たちである。彼女たちは絵を描かなくとも、絵画に人生を投じていると感じた。 マリアがマティスを追いかけて修道女になったように、メアリーがバレエ少女の姿を描くことを許容できなかったように、非凡な才能は理解しきることができないゆえに誰かの人生を動かし追及させる力があると感じた。その一方で、解説にある通り、食卓や食事を誰かと一緒に囲んだり、インテリアの位置にこだわりがあるなど人間らしい一面がどの話でも描写されている。 印象派として奮闘しているはずなのに、どの人物からもどこか余裕を感じる。こういった二面性を誰もが併せ持っていることを作者は描いていたのではないだろうか。
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4つの話からなる短編集。 タンギー爺さんとジヴェルニーの食卓がお気に入り。 ●タンギー爺さん タンギー爺さんの人柄が素敵。 何が自分の幸せかは自分で決めること。 楽観的であることや信じること、人を受け入れることの大切さを学んだ。パリのロダン美術館で本物の絵を早く見てみたいと思っ...
4つの話からなる短編集。 タンギー爺さんとジヴェルニーの食卓がお気に入り。 ●タンギー爺さん タンギー爺さんの人柄が素敵。 何が自分の幸せかは自分で決めること。 楽観的であることや信じること、人を受け入れることの大切さを学んだ。パリのロダン美術館で本物の絵を早く見てみたいと思った。 ●ジヴェルニーの食卓 名声や評判を気にせず自分の幸せを追求することの重要性。逆境で絶望したり不貞腐れても周りの人の力を借りながら生きていく。貧乏でも焦らず自分の好きなこと、好きなものに囲まれていきていきたい。信頼できる人の期待には応えていきたい。
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マティス、ドガ、セザンヌ、モネを側にいたそれぞれの人たちの目線から語った物語。 本当に、丁寧に丁寧に描かれていて、彼らが本当にそこにいるかのような、愛さずにはいられない距離感での語りは流石でしかない。 私は、「うつくしい墓」と「ジヴェルニーの食卓」が好きだったな。 マティスの物語...
マティス、ドガ、セザンヌ、モネを側にいたそれぞれの人たちの目線から語った物語。 本当に、丁寧に丁寧に描かれていて、彼らが本当にそこにいるかのような、愛さずにはいられない距離感での語りは流石でしかない。 私は、「うつくしい墓」と「ジヴェルニーの食卓」が好きだったな。 マティスの物語である「うつくしい墓」で語り手となったマグノリアのマリア、モネの物語である「ジヴェルニーの食卓」で語り手となったブランシュ。彼女たちが紡ぐ物語と温度と愛情に心ゆくまで満たされて、幸せな時間を共有させてもらいました。
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『ジヴェルニーの食卓』を読んで、「印象派 モネからアメリカへ」を観に行った。 『うつくしい墓』を読んで「マティス 自由なフォルム」を観に行った。 物語のおかげで新しい絵や作品に出会えて嬉しい。 初めて見る絵や作品も物語のおかげで奥行きが増す。 今は改めてセザンヌの絵とドガの絵を...
『ジヴェルニーの食卓』を読んで、「印象派 モネからアメリカへ」を観に行った。 『うつくしい墓』を読んで「マティス 自由なフォルム」を観に行った。 物語のおかげで新しい絵や作品に出会えて嬉しい。 初めて見る絵や作品も物語のおかげで奥行きが増す。 今は改めてセザンヌの絵とドガの絵を観たい。 絵も含め物語も含め、『ジヴェルニーの食卓』が一番好き。明るい光のイメージがとても好き。
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