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ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー

3.9

493件のお客様レビュー

  1. 5つ

    113

  2. 4つ

    216

  3. 3つ

    111

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4人の女の話

セザンヌやなモネなどの画家たちの話のように思えるが、解説を読んだ後ではこれは画家たちの周りにいる女が主題であるように感じた。特にドガとマティスの章では、純粋に彼らに翻弄される女性が強調されているような話だった。

ぱるむはむ

2026/04/12

『たゆたえども沈まず』『生きるぼくら』に続いて原田マハ3作目。こちらも良かったーー。パリ旅行に行くので、ジヴェルニーの食卓を読んで、オランジュリーに行くのが楽しみになった。解説に『芸術家にも一般人のような日常がある』というようなことが書いてあり、その通りだよなとしみじみ。芸術に詳...

『たゆたえども沈まず』『生きるぼくら』に続いて原田マハ3作目。こちらも良かったーー。パリ旅行に行くので、ジヴェルニーの食卓を読んで、オランジュリーに行くのが楽しみになった。解説に『芸術家にも一般人のような日常がある』というようなことが書いてあり、その通りだよなとしみじみ。芸術に詳しくないため、無意識にアートには一線を引いていたけど、原田マハのアートフィクションはその線を静かに取り除いてくれる気がする。

Posted byブクログ

2026/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マティス、ドガ、セザンヌ、モネの絵を見に行きたくなった。 ▪️うつくしい墓 マティスの元で侍女として働いた女性マリアがマティスについて語る。マティスが愛したマグノリアの花。ライバルのピカソ。秘書、家政婦、料理長、絵のモデルも、マティスの絵は周りの人を魅了する。 マティスの絵は奇抜。 ▪️エトワール エドガー・ドガが描き続けた踊り子について語られる。印象派の絵を逸早く評価した画廊デュラン=リュエルはドガが亡くなった後に彼が遺した彫刻のモデルを探すため、彼の友人である画家メアリーを呼ぶ。 幼いバレエの踊り子の裸体を描くドガに疑念、嫌悪感を抱くところが、画家としてのエゴを分かりたい気持ちとそれでもやっぱり良識を持った大人としてどうなの?という気持ちの狭間で揺れる感じが良かった。絵のヌードなんて昔は普通だったのでは?って勝手な印象があったけど、芸術の世界にもちゃんと児童ポルノの概念ってあったんだ…と思った。 踊り子も画家もパトロンを見つけるために泥臭くやっていかないと、綺麗事ばかりは言ってられないんだと、ドガが踊り子をモデルにして一種のパトロン(モデル代も払うし絵が有名になったら踊り子としての知名度も上がる)になっていたのは、少女を助けるためだったのだろうか? 何枚も描いてる踊り子の絵が素敵。 ▪️タンギー爺さん 売れない画家のための画材屋。 タンギー爺さんの娘がツケを回収するためにポール・セザンヌに宛てた手紙で構成される。 タンギー爺さん良い奴だな。商売よりも未来ある画家に絵を描いて欲しいって思えるのがすごい。 セザンヌは林檎の絵が有名らしい。見たままを描く印象派とも少し違う、対象をデフォルメして描いた画家。 ▪️ジヴェルニーの食卓 モネがジヴェルニーで睡蓮を描く姿を、義理の娘であるブランシュ目線で書かれる。 モネのパトロンであるオシュデ一家とモネ一家が一緒に住んで、オシュデとモネの妻カミーユが亡くなった後に、モネとオシュデ妻アリスが再婚する。その後に、モネの実の息子ジャンと義理の娘ブランシュが結婚する。???複雑すぎる。 アリスが亡くなった後に塞ぎ込んでたモネが、凍結したセーヌ川が解けていく姿を見て、今しかない瞬間を描くんだ、と創作意欲が湧き出る話が芸術家って感じがして良い。 パトロンの政治家クレマンソーとモネの関係性も良い。なんだかんだ言いながら、モネの描く絵が好きでモネを尊重して最大限守ってあげようと動いてくれてるところに好感を持った。 睡蓮の絵がフランス政府に依頼された絵で、完成させるまでに白内障になったり気分が沈んで上手く描けなかったりと紆余曲折ありながら時間をかけて描かれたものだと初めて知った。睡蓮のある庭に日本が影響を与えていることも。 次にパリに行くときはオランジュリー美術館に行きたいなと思った。あとはジヴェルニーにも。光溢れる素敵な景色が広がってるんだろうな。印象派の画家達が見たフランスの景色を巡る旅をしたくなった。

Posted byブクログ

2026/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原田マハさんの作品を読むのはこれで4作目だけど、実は芸術がテーマになったものは初めて読了。史実に基づいた「実はこうだったかもしれない」という話も、主要人物を第三者視点で語る話も好きな自分にはたまらない作品だった。 各章で取り上げられる芸術家は以下の通り。 うつくしい墓:アンリ・マティス エトワール:エドガー・ドガ タンギー爺さん:ポール・セザンヌ ジヴェルニーの食卓:クロード・モネ それぞれの人物や作品について知らなくても楽しめると思うけど、個人的には「なんとなく知ってる度≒その章の満足度」だったので、先にザッと調べてから読むと入り込めるかも。 上品さが漂う筆致、短編映画をそのまま文章にしたような描写力で、「本当にこんなやりとりがあったのかもしれない」と思わせるリアリティがすごかった。 表題作の『ジヴェルニーの食卓』は、比喩表現が美しくてうっとり。まさにモネの作品の印象そのもの、という感じだった。あまり海外旅行に興味はないけど、ジヴェルニーに行ってみたくなった。 良い意味で期待を裏切られたのは『エトワール』。その名の通りキラキラとした美しいストーリーが繰り広げられるのかと思いきや、当時の踊り子の現実が描かれたヒリヒリとした内容だった。他3章と比べると、この作品だけ明度も彩度も落とされたような陰鬱とした雰囲気が漂っている気がする。 シンプルに芸術作品が好きな人、美しい表現の文章を好む人におすすめしたい。

Posted byブクログ

2026/04/10

絵画のことは全く知らずに読みました! 有名な絵画とその作者くらいは、一般常識として知っている、どうぶつの森が知識に貢献してくれたレベルです。 とにかく美しい情景を頭の中に描きながら読めて、続きが気になる!とかではないのに、この世界にいたいな、と思えた。 特定の絵画が出てきたとき...

絵画のことは全く知らずに読みました! 有名な絵画とその作者くらいは、一般常識として知っている、どうぶつの森が知識に貢献してくれたレベルです。 とにかく美しい情景を頭の中に描きながら読めて、続きが気になる!とかではないのに、この世界にいたいな、と思えた。 特定の絵画が出てきたときは検索して見て、初めて知るものもありました。正直絵の見方がよくわからないので、これは素晴らしい!!とは思えなかったけど… 心が豊かになったような気がする。

Posted byブクログ

2026/03/24

各アーティストにまつわるお話があって、実話に基づくところもありアーティストの生活の部分が知れて面白かった。 特にモネのお話はお気に入り。 東京出張の際モネ展にも行って絵画が違った視点で見れたのも有意義な時間だった。

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2026/03/22

印象派の巨匠である、マティス、ドガ、セザンヌ、モネのフィクションでありながら、リアリティを感じる作品。語り手は画家の身近にいた女性たちだが、繊細な描写の中に、その情景が目の前に現れ、もっと原田マハさんの著作を読んでみたくなる一冊。

Posted byブクログ

2026/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

紙の書籍で読了。 モネ展の事前勉強として。 どのエピソードも、繊細な描写で面白かった。 1番引き込まれたのは、ドガの章。 なんとも言えない見てはいけないものを見てしまった感覚や世の中の必要悪みたいものを丁寧に描かれていて、引き込まれた。 マティス マティスを支える若き女性たちの物語。 マグノリアの作品を実際に見てみたくなった。 単純に南仏の雰囲気いいなと思った。 ドガ 踊り子をモデルにした蝋の彫刻の物語。 生きていくために自分を犠牲にし、自分を商品として売っている少女の後味の悪い物語かと思ったら、逆にモデルの少女がドガに想いを寄せてしまう、そしてその結果、報酬を得ることなく姿を消してしまうという切ない終わり方で余韻が残った。 セザンヌ たゆたえども沈まずに出てきたタンギー爺さんが出てきてびっくり。 一方的な手紙から物語を進行していくのが珍しく、面白かった。 モネ 一見複雑だけどあたたかい家族愛が描かれていた。 これまでの画家はクセが強かったり、繊細だったり屈折してる人が多かった気がしたが、モネは家族に対して愛情深く1番素敵な人に感じた。 家族を描いた肖像画と庭を描かれた作品を見てみたいと思った。

Posted byブクログ

2026/03/16

アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。4名の巨匠を側にいた女性の視点で描いたアートフィクション。 本当にあった話のようなリアリティさがあるけれど、あくまでフィクション。 それでも、こんなことが本当にあったかも…と想像しながら読んでいると、巨匠たち...

アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。4名の巨匠を側にいた女性の視点で描いたアートフィクション。 本当にあった話のようなリアリティさがあるけれど、あくまでフィクション。 それでも、こんなことが本当にあったかも…と想像しながら読んでいると、巨匠たちが身近になったように感じてしまう。 巨匠たちの作品を鑑賞しに行きたくなった1冊だった。

Posted byブクログ

2026/03/02

マハさんが書いた4人の画家、マチス、ドガ、セザンヌ、モネ。 彼らの周囲にいた人々の目を通して描かれた画家達の姿も興味深いけれど、私にとっては、その語り手達がもっと興味深かった。 特にドガに惹かれ、その才能に憧れ影響を受けたというメアリー・カサット。そして、モネの義理の娘である、...

マハさんが書いた4人の画家、マチス、ドガ、セザンヌ、モネ。 彼らの周囲にいた人々の目を通して描かれた画家達の姿も興味深いけれど、私にとっては、その語り手達がもっと興味深かった。 特にドガに惹かれ、その才能に憧れ影響を受けたというメアリー・カサット。そして、モネの義理の娘である、ブランシュ・オシュデ。 画家であるメアリーは、ドガが作成した踊り子の彫刻に衝撃を受ける。マハさんの描写によると、本当に今にも動き出しそうな彫像に思える。ドガの踊り子の絵は見た事が有るけれど、この話には彼の制作に対する執念に近いものを感じずにはいられない。メアリー・カサットについては詳しく知らなかったので、彼女の作品も見てみたいと思う。 先日ちょうどモネ展に行く機会が有って、彼の作品を年代毎に見ると、この作品の中でブランシュが、義理の父であり、師匠ともいえるモネの側で作品が作り上げられていくのを見守る様子がオーバーラップしていく。モネと彼女の母、アリス・オシュデとの関係や、モネの最初の妻、カミーユの事、モネもいろんな事を抱えて描き続けていたんだと知るにつけ、彼の作品を理解する道しるべとなりました。ジヴェルニーの庭、いつか見れたらいいなぁ。

Posted byブクログ