ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー
世界的有名な画家たちを、側で見守り支えてきた人たちの視点での物語。 史実とフィクションが絶妙に融合されているのであたかも全てがノンフィクションだと思えてしまうのがさすがの原田マハさんだなと思う。 画家たちの苦労や苦悩。 ただ作品を見るだけではそこまで汲み取ることは難しいけれど、...
世界的有名な画家たちを、側で見守り支えてきた人たちの視点での物語。 史実とフィクションが絶妙に融合されているのであたかも全てがノンフィクションだと思えてしまうのがさすがの原田マハさんだなと思う。 画家たちの苦労や苦悩。 ただ作品を見るだけではそこまで汲み取ることは難しいけれど、この一冊を通してそういった繊細な部分に目を向けられて良かった。
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こうだったんだろうな、 こうだったらいいな、 が、たくさん詰まっていた 史料から画家たちの大枠はわかるけど 当時彼らが、彼らの周りの人々が 何を想い、感じ、考えていたかまではわからない だからこそ受け手側の我々がそこを自由に想像できるのだと思う 余白にこそまた美がある 最近西...
こうだったんだろうな、 こうだったらいいな、 が、たくさん詰まっていた 史料から画家たちの大枠はわかるけど 当時彼らが、彼らの周りの人々が 何を想い、感じ、考えていたかまではわからない だからこそ受け手側の我々がそこを自由に想像できるのだと思う 余白にこそまた美がある 最近西洋美術史にハマった身だが、知っている作品名や地名が出てきて嬉しかった 読後、なんだかほっこり
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1人間の個人的感想ですが 美術やファンタジーが好きな自分にとってはとてもわくわくするような物語でした。 実際の絵から構築された物語(フィクション)が4.5編ほど入っていたかと思います。 美術作品と言うよりかは、絵の作者やその周りの雇われ人に焦点が当てられ、また微細な日々の変化の表...
1人間の個人的感想ですが 美術やファンタジーが好きな自分にとってはとてもわくわくするような物語でした。 実際の絵から構築された物語(フィクション)が4.5編ほど入っていたかと思います。 美術作品と言うよりかは、絵の作者やその周りの雇われ人に焦点が当てられ、また微細な日々の変化の表現がとても素敵でした。
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読み終わったと同時に、美術館の展示を調べていた。 文章がとにかく優しくて美しい 偉大な芸術家のすぐそばにいる気持ちになれてしまう
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原田マハさんの書く文章が本当に大好き。 どうしてこんなに美しい表現が思いつくのか...... 情景を思い浮かべながら丁寧に読み進めていくと、心が温まり、澄んでいくのがわかります。すっかりお気に入りの一冊になりました。絶対に再読します!
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とにかく美しい本だと思った。 実在の画家にちなんだフィクションの物語だけどまるで本当に作中に書かれている出来事が起こったかのように感じたのはそれぞれの物語の語り手の女性たちの感情の描写が巧みだからかなと。 本当に自分好みの美しい絵や映画、本などを観たり読んだりした後の恍惚としたあ...
とにかく美しい本だと思った。 実在の画家にちなんだフィクションの物語だけどまるで本当に作中に書かれている出来事が起こったかのように感じたのはそれぞれの物語の語り手の女性たちの感情の描写が巧みだからかなと。 本当に自分好みの美しい絵や映画、本などを観たり読んだりした後の恍惚としたあの感覚や畏敬の念を抱くまでの感動や衝撃が伝わってくるようだった。ただの鑑賞者としてそれらを消費するのではなく画家本人の近くにいて常に芸術を浴びてたらそりゃああいう感覚になるのも分かる。 作中に出てくる風景や作品、料理はどれも想像するだけで綺麗だったり美味しそうで幸せになる。
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展覧会の解説や資料、参考書籍で画家の情報に触れるのとは違い、何百年も前に絵筆をふるっていた彼らの姿を実際に垣間見ているような感覚に陥る。それほど、原田女史の深い知識と尊敬による脚色が史実と混ざり合って、リアル以上の物語に昇華されているのだと感じた。 後世に残る程の大きな才能を支...
展覧会の解説や資料、参考書籍で画家の情報に触れるのとは違い、何百年も前に絵筆をふるっていた彼らの姿を実際に垣間見ているような感覚に陥る。それほど、原田女史の深い知識と尊敬による脚色が史実と混ざり合って、リアル以上の物語に昇華されているのだと感じた。 後世に残る程の大きな才能を支える立場にあった人達に焦点を当てているところも好き。ゴッホにテオがいたように、理解者がいてこそ、孤独な芸術の道を進んでいけたんだろうと思いを馳せてしまう短編集だった。
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マハさんの文章で自分を満たす時間が幸せだと感じた一冊。 本当だったかもしれないと心が踊るお話、うっとりしてしまう言葉と表現の数々、本を読んでいてこんなにも幸せを感じられるものかと困惑して笑っちゃうくらいに素敵な時間を過ごさせてもらった。 読み終えてしばらく興奮が収まらなかったのが...
マハさんの文章で自分を満たす時間が幸せだと感じた一冊。 本当だったかもしれないと心が踊るお話、うっとりしてしまう言葉と表現の数々、本を読んでいてこんなにも幸せを感じられるものかと困惑して笑っちゃうくらいに素敵な時間を過ごさせてもらった。 読み終えてしばらく興奮が収まらなかったのが「うつくしい墓」。好きのど真ん中を貫かれて、この本との出会いに心から感謝をしたくなった。 南仏の光も風も、マグノリアの香りさえ感じられてしまいそうな鮮やかさと映画のようなお話のテンポ。何度も読み返して自分の中に落とし込みたくなった素敵な表現たち。読み終わるのが本当にもったいなかったし、この衝撃を上書きしたくなくてしばらく次のお話に進めなかったよ。 お話全体が穏やかな愛と柔らかい光に包まれている気がして、この作品の纏う空気がとても、とても好きです。
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4人の芸術家に関わった人の視点から描かれる短編集。 もちろんフィクションではあるのだが、きっと芸術家の周りにいた人にしか分からないような幸せや苦労がそこには確かにあったのだと思う。
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四人の印象派の画家、マティス、ドガ、セザンヌ、モネの創作活動に関連した4編の短編集。 原田マハを読むようになってから、美術・芸術の世界が広がりました。 本作も、ここで語られている絵画をググりながら、こういう絵画なのね。これの事かって確認しながら読み進ました。なので、この手の物語...
四人の印象派の画家、マティス、ドガ、セザンヌ、モネの創作活動に関連した4編の短編集。 原田マハを読むようになってから、美術・芸術の世界が広がりました。 本作も、ここで語られている絵画をググりながら、こういう絵画なのね。これの事かって確認しながら読み進ました。なので、この手の物語は、なかなかページが進みません(笑) しかし、原田マハさんの書との出会いは、間違いなく、私の人生観、興味、視野を大きく広げてくれました。 これだから、読書って面白いですよね。 ■うつくしい墓 マティスにかかわる物語。 ピカソも出てきます。 マグノリアのマダムとマティスの関係が、マティスに気に入られた家政婦マリアを通して、語られます。 マティスの死後のマリアの決意。 ■エトワール ドガにかかわる物語。 あの、踊り子たちは当時はそういう立場の娘たちだったんですね。知らなかった。 同じ時代を生きたメアリー・カサットの視点から語られています。 ■タンギー爺さん セザンヌにかかわる物語というより、タンギー爺さんの果たした役割が読みとれます。 タンギー爺さんの娘の視点から語られています。 タンギー爺さんがゴッホの作品というのは知っていましたが、タンギー爺さんの店では様々な芸術家たちがお世話になっていたんですね。 ■ジウェルニーの食卓 モネにかかわる物語。 モネの義理の娘ブランシュの視点から語られます。 貧困のなか、同居していた二つの家族。 モネの創作活動を支えるブランシュ。 それぞれの画家が世にでるところの裏側の世界。 芸術家たちの想い、それを支える人たちの姿を感じました。
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