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ジヴェルニーの食卓 の商品レビュー

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407件のお客様レビュー

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2024/01/21

今年1冊目はモネ展に向けて久しぶりに小説を… 原田マハの作品のすごいところは、第三者の目や語りを通して、著名な芸術家の素顔について、読者である私たちも自然と知ることができる、ということ まるで芸術家のおうちを覗き見をしているような感覚 特にモネについて語られた最後の『ジヴェル...

今年1冊目はモネ展に向けて久しぶりに小説を… 原田マハの作品のすごいところは、第三者の目や語りを通して、著名な芸術家の素顔について、読者である私たちも自然と知ることができる、ということ まるで芸術家のおうちを覗き見をしているような感覚 特にモネについて語られた最後の『ジヴェルニーの食卓』は、モネの再婚者アリスの娘でもあり、モネに仕えるブランシュの目線から、モネのちょっとしたこだわりや頑固な人柄がわかる 一体どこまでが本当でどこからがフィクションなのか、美術史初心者な私には分からなくなるけれど、大筋を捉えていて、でもどこかでじーんと心があったかくなるところがある 事実と物語の境界を曖昧にしながらも、その芸術家の人となりを伝えられる原田マハ、本当に色々な情報を手に入れて創作に臨んでいるんだろうな…

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2024/01/19

マハさんのアートのおはなし短編集。 アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネがそれぞれメインとして描かれています。 いつもながら本当に文章が美しい。 マハさんの文章から想像される世界はいつもキラキラしていて暖かくて、美しいです。 ほんとに素敵な表現が...

マハさんのアートのおはなし短編集。 アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネがそれぞれメインとして描かれています。 いつもながら本当に文章が美しい。 マハさんの文章から想像される世界はいつもキラキラしていて暖かくて、美しいです。 ほんとに素敵な表現がいっぱい散りばめられていて、うっとりしちゃう。幸せな気持ちになれました! 今回登場したそれぞれの画家の詳細については、お恥ずかしながらほとんど知らなかったので、絵を調べたり、経歴を調べたりしながら読み進めました。 いつも思うんですけれど、マハさんのアート小説を読んでいると、偉大な芸術家たちがまるで身近にいるように感じるんです。 伝記のように、自分には程遠い偉大な人達の偉大なお話ではなく、まるでそこで生きているかのような。 いつもいつもマハさんのアート小説には驚かされまくりです。 また、美術への興味が深まっちゃった〜 素敵でしたほんとに。全部良かった。

Posted byブクログ

2024/01/18

マティス、ドガ、セザンヌ、モネといった印象派の画家達を見守っていた様々な立場の女性の視点から描かれた、贅沢なアート小説❗ フィクションにも関わらず実際にこんなシーンがあったのではないかと言うように描く、原田マハさんはやっぱり只者ではないと思いました❗美術に造形が深くなくても楽し...

マティス、ドガ、セザンヌ、モネといった印象派の画家達を見守っていた様々な立場の女性の視点から描かれた、贅沢なアート小説❗ フィクションにも関わらず実際にこんなシーンがあったのではないかと言うように描く、原田マハさんはやっぱり只者ではないと思いました❗美術に造形が深くなくても楽しめるし、もっと印象派の画家達が知りたくなる1冊です♫ 個人的には、『エトワール』が好きですが、印象に残った話しは、やはり表題作の『ジヴェルニーの食卓』です❗モネが、ジャン・ピエールを抱き上げてあやすシーンは、少し涙腺が緩みました。

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2024/01/18

今では超有名画家が駆け出しの頃のお話。 今では世界中の人に愛されてる作品だよと心の中で思いながら読みました。これから始まる印象派展の前に読めてよかった。

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2024/01/14

原田マハさんの美術小説の中でも、特に一人一人の画家にフォーカスした作品ではないかと思う。印象派に特に興味のある私にとって、非常に興味深いエピソードが多かった。 エドガー・ドガの絵画は、印象派の作品を揃えた展覧会で印象に残った作品の一つだが、本作を通して踊り子への思いに関する解像度...

原田マハさんの美術小説の中でも、特に一人一人の画家にフォーカスした作品ではないかと思う。印象派に特に興味のある私にとって、非常に興味深いエピソードが多かった。 エドガー・ドガの絵画は、印象派の作品を揃えた展覧会で印象に残った作品の一つだが、本作を通して踊り子への思いに関する解像度が上がった気がする。 どこからがフィクションなのか学んでみたいと思わせられる作品だった。

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2024/01/11

まだ世界に認められてなかった印象派駆け出し時代の短編集 それを傍で見てきた女性達目線でのお話。 文章が美しい 100年後は知らない人はいないよ と伝えてあげたい 描き続けた人支えた人 その人にはその人のドラマがあった

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2024/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手紙が気になる。 『モネのあしあと』を読むためにモネのお話を先に読もう!と。 19世紀末〜20世紀の画家(マティス、ドガ、セザンヌ、モネ)たちのお話。 『タンギー爺さん』、『ジヴェルニーの食卓』に出てくる手紙。 手紙って形に残るものだから、話し言葉よりも丁寧になるけど、それでも相手との関係性があって成り立つものだから、相手への尊敬の念や愛情があふれているのがわかって嬉しくなる。 『ジヴェルニーの食卓』で、数年来の付き合いの大物政治家・クレマンソーからの手紙を読み上げてもらう前に、「余計なお世話だ」と呟くモネが印象的。そして、読み上げてもらった後にも一言、「……余計なお世話だ」。読む前から、内容はわかっていたよ、というそのやりとりが素敵。 わたし自身も手紙を書くのが好きだけど、どんな人が、どんな関係性の人に、どんな手紙を書くのか、とても興味が湧いてきた。 モネの生涯は本当にドラマのようで、気になるポイントがたくさんあった。 「モネのアトリエ」は青空の下。 エドガー・ドガの挑戦を書いた『エトワール』。 作家の意図(伝えたいこと)ってなかなか伝わらないものだな、と。時を超えたいまなら尚更。 そもそも、すべてが伝わる、すべてを汲み取ることは不可能だし、受け取るものは人によって異なる。自由に鑑賞していいものだと思うけど、評価という点ではそうのんびり構えていられないものなのかもしれない。 既にあるもの、既に評価されたものとしてその時代の芸術作品を観ているけど、世に出てきたばかりのそれらは、本当に純粋に輝いていて、それらを鑑賞することは、いまでは想像できないほどの価値があったんだろうな。 原田マハさんの小説を読むと、その作品が世に出てきたその瞬間に立ち会ったかのような気持ちになれる。

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2024/01/09

一冊まるまるモネの話かと思っていたら、印象派の画家たちと共に生きた女性たちからの視点で描かれた、4篇からなる短編集でした。 家政婦から見た晩年のアンリ・マティス アメリカ人画家のメアリー・カサットから見たエドガー・ドガ 画材屋を営むタンギー爺さんの娘から見たポール・セザンヌ 義...

一冊まるまるモネの話かと思っていたら、印象派の画家たちと共に生きた女性たちからの視点で描かれた、4篇からなる短編集でした。 家政婦から見た晩年のアンリ・マティス アメリカ人画家のメアリー・カサットから見たエドガー・ドガ 画材屋を営むタンギー爺さんの娘から見たポール・セザンヌ 義理の娘・ブランシュから見たクロード・モネ ゴッホとゴーギャンが友人関係だったのは知ってましたが、マティスとピカソやカサットとドガなど、同じ時代に同じ志を持って芸術活動をしていた人たちが繋がっていたことに、当たり前のことなのに、まったく思いも及んでいませんでした。 現在は世界的に有名な方たちですが、最初の頃はやはり絵が売れず苦労をしていたり、そんな時代を支えてくれた人たちがいたり…もちろんフィクションなんですが、印象派について見識が広がった気がします。

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2023/12/21

4つの短編集全て泣きながら読みました。 4人の画家と彼らの周りにいた4人の女性。フィクションをこんなにも信じたいと思ったことはないくらい、儚くて素敵な物語たち。

Posted byブクログ

2023/12/17

当たり前だけど、美術館に飾られている絵画には、それを描いた画家がいる。第三者視点だと人物像がリアルで、巨匠達を身近に感じた。

Posted byブクログ