三人屋 の商品レビュー

原田ひ香(著者)

2021/04/17

ひ香さんのお話は、ご飯が美味しそう。
そして穏やかそうに見えて少し辛かったり、息苦しかったりするのに、どこかにきちんと救いがある。きらりと見えるその暖かさや優しさに、どこかほっとして読了できる。

だから好きなのかもしれません。

商店街のみんなの気やすさや距離の近さは、地方都市に住まう私のご近所付き合いにも少し通ずるところがあるなと思いました。暖かいような、有難いような、少しだけ気づまりなような。

三姉妹の中では、私はまひるの気持ちが一番わかったかな。

それにしても焼き立てパンもおうどんも、炊きたてご飯も美味しそうでした。

どうか今後も三人屋に小さな幸せが灯り続けますように。

2019/08/11

3人の一応 独身娘が 同じ店で
朝、昼、夜と別々の食べ物屋さんを 営みながら
それぞれの生活に悩みながら 生きていく。
その周りのは 昔ながらの商店街ならではの人間模様が渦巻いて
ホームドラマっぽく 楽しく読み終えました。

2019/04/13

表紙の絵やタイトル、三人姉妹が朝、昼、夜で違うタイプの店を開いているなんていうと、ほっこり系のストーリーかも思いきや、全然ほっこりもスッキリもしない。
やっぱり、夜月は勝手だよね。勝手にお店のお金を持ち出して、家を出て行ったにもかかわらず、姉妹にも相談できないって酷い…
そんなにレコード大事？その大事さも伝わらない。
ちょっとイメージとは違ったかな。

2019/04/02

例によって、表紙のイラストで気になっていた作品です。原田ひ香さん、多分初めて読みました。
朝は朝日のモーニング、昼はまひるのうどん、夜は夜月のスナックになる、三姉妹による通称「三人屋」。
ごはんはそれぞれ美味しそうなのですが、登場人物たちが揃ってろくでもない人ばかりでもやもやしました。特に男性陣が、弱いのか甘いのか…
商店街の、世間の狭さも怖いです。
ラストも、それでいいの…！？と思ってしまいました。でも、皆さんのこれからに幸あれ。
美味しそうな本かと思いきやぐしゃぐしゃとした気持ちなので、次は間違いない美味しそうな本を読みます。

2019/02/16

新宿近くの町の元喫茶店。店主が亡くなり、その3人の娘がそこで朝は3女の朝日がモーニング専門の喫茶店を、昼は2女のまひるが讃岐うどんだけの店を、夜は長女の夜月がスナックをやっている。町の人たちは密かに「三人屋」と呼んでいる。三者三様の連作かと思いきや、３人それぞれと駆け落ち（？）したことのある町のスーパーの大輔を軸に、三姉妹と店との関りを描く。

自由奔放な夜月、しっかり者ののまひる、若い朝日。それぞれの個性が相容れず、崩壊するかと思わせお店の再出発へと進んでいく。

2018/11/28

面白かったです。
原田ひ香さんの小説は読みやすいと感じます。
私は合っているみたいです。

食べ物屋さんの話だけど食べ物がメインというわけではなく
複雑な人間関係や家族愛が出てきました。

2018/12/03

朝は三女の喫茶店、昼は次女のうどん屋、夜は
長女のスナック。三姉妹の見せ「三人屋」には、
今日もひとくせある常連客たちがやって来る…。

2018/05/28

朝は三女の喫茶店、昼は次女のうどん屋、夜は長女のスナック。三姉妹の店「三人屋」には、今日もひとくせある常連客たちがやって来る…。人情エンターテインメント。『ジェイ・ノベルズ プラス』連載に書き下ろしを追加。

なんとまぁ，あっけない･･･。

2018/04/21

３人のごはんの作り方が、それぞれらしくていい。
そういうとこって性格が出る。

後半の展開はまじか、て感じだったけど
全体の空気感はすき。

2018/02/11

原田ひ香さんの本を読むのはこれが初めて。
最初は「綺麗な店員のいるお店に入り浸り、仲良くなろうとする若い男の話」かと思いきや、三人姉妹の家族の歴史が描かれているお話だった。

朝日とまひるの心配や不安をよそに、自分にしかできないことを妹たちのためにやり遂げようとする夜月。
自由奔放に見えて、実は家族のために必死だった、長女の性なのかな。
女性関係にだらしのない男の人ばかりが出て来て、その辺りは共感できなかったが、夜月の気持ちは分かる気がした。