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三人屋 の商品レビュー

3.1

91件のお客様レビュー

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2016/10/12

+++ 朝は三女の喫茶店、昼は次女の讃岐うどん屋、夜は長女のスナック―時間帯によって出すものが変わるその店は、街の人に「三人屋」と呼ばれていた。三女にひと目ぼれするサラリーマン、出戻りの幼なじみに恋する鶏肉店の店主、女にもてると自負するスーパーの店長など、ひとくせある常連客たちが...

+++ 朝は三女の喫茶店、昼は次女の讃岐うどん屋、夜は長女のスナック―時間帯によって出すものが変わるその店は、街の人に「三人屋」と呼ばれていた。三女にひと目ぼれするサラリーマン、出戻りの幼なじみに恋する鶏肉店の店主、女にもてると自負するスーパーの店長など、ひとくせある常連客たちが、今日も飽かずにやって来る…。さくさくのトースト、すだちの香るぶっかけうどん、炊きたての白飯!心も胃袋もつかむ、おいしい人情エンターテインメント! +++ 両親が亡くなった後、営んでいた喫茶店を、朝は三女の朝日がモーニングを出し、昼は次女のまひるがうどん屋をやり、夜は長女の夜月がスナックを営んでいることから、近所では「三人屋」と呼ばれている。姉妹は、両親の生前からのさまざまな確執によって仲が悪く、ことに長女と次女はほとんど口をきくことさえない。ただ、生前、小さなオーケストラのピッコロ奏者だったという父が、たった一度録音したレコードを探し、父のピッコロを聴くという夢だけを共有している。盛り込まれた要素はどれも興味深く、先を知りたくなるようなものなのだが、それぞれの掘り下げ方がいささか散漫になっている印象である。ラストは、姉妹間の感情の問題だからだろうか、あまりにもあっけなく、肩透かしされたような不消化感が残る。おもしろかったが、もう少し突き詰めてほしかった気もする一冊である。

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2016/10/09

夜月・まひる・朝日の三姉妹。まずは名前がいいなあ。 それぞれが、それそれの名前の時間に同じ店でスナック、うどんや、モーニングのお店をしている。それもいいなあ!…でも、着地点手前がちょっとなあ。

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2016/03/24

安い漫画みたいな話だった。 凄く美味しいパンや凄く美味しいうどん、 凄く美味しいごはんにぬか漬けは ただまずいものしか食べたことない人たちが 食べて喜んでるだけだな、という中身のなさ。 登場人物も嫌な性格ばかりの書き割りみたいな 人たちばかり。 そして結局何が言いたかったか全くわ...

安い漫画みたいな話だった。 凄く美味しいパンや凄く美味しいうどん、 凄く美味しいごはんにぬか漬けは ただまずいものしか食べたことない人たちが 食べて喜んでるだけだな、という中身のなさ。 登場人物も嫌な性格ばかりの書き割りみたいな 人たちばかり。 そして結局何が言いたかったか全くわからない散漫な構成。

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2016/03/12

朝は三女が、昼は次女が、そして夜は長女が店に立つお店の名前は、通称「三人屋」。三姉妹それぞれ癖がありながらも人を惹きつけるその店に縁ある人々の物語。 ユニークな設定を基に少し変わった人間模様が描かれています。そう深刻ではないので軽く読めます…と終盤あたりまでは言えましたが、いやけ...

朝は三女が、昼は次女が、そして夜は長女が店に立つお店の名前は、通称「三人屋」。三姉妹それぞれ癖がありながらも人を惹きつけるその店に縁ある人々の物語。 ユニークな設定を基に少し変わった人間模様が描かれています。そう深刻ではないので軽く読めます…と終盤あたりまでは言えましたが、いやけっこう三人ともしこりを残したままだな?とか思ったりもしました。 親兄弟であろうと言わないでおいたほうが良いこともあるのはたしかなので、悪いこと、ではないのでしょう。その微妙な距離を取りながら、時折もめもしながらも、彼女たちはきっと長く長く、お店を続けていってくれるのではないかなと思います。 作中一番不憫なのは別れた旦那ですかね。絶対捨てられる。けれど、いい気味だな…(下衆い感想ですみません)

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2016/02/23

ワケありで朝はモーニングを三女「朝日」が、昼はうどん屋を次女「まひる」が、夜はスナックを長女「夜月」が営む三姉妹のヒューマンストーリーです。最初から最後まで、あますトコなくビッシリと原田ひ香さん風味をきかせた作品となっております。それぞれに個性豊かな三姉妹ですが、かかわる幼なじみ...

ワケありで朝はモーニングを三女「朝日」が、昼はうどん屋を次女「まひる」が、夜はスナックを長女「夜月」が営む三姉妹のヒューマンストーリーです。最初から最後まで、あますトコなくビッシリと原田ひ香さん風味をきかせた作品となっております。それぞれに個性豊かな三姉妹ですが、かかわる幼なじみのスーパーの店長「大輔」もユニークでなかなか人間味に溢れています。しかし、ストーリー展開やキャラの個性は申し分ないのですが、なんとなく話の本筋みたいなものが、人物を広げすぎた感じで少しぼやけてしまったかなと。でもいい話でした。

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2016/02/13

朝はトーストにジャム、昼はうどん、夜はおにぎりとキャベツのぬか漬け…どれもこれも、話を読んでいるだけで食べたくなる。 物語は一つの店を朝昼晩と三姉妹がそれぞれ担当し、その彼女たちと商店街を中心とした男性たちの話。 謎が解けていく話の展開はなかなか面白かったです。

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2016/01/23

亡くなった父の店を受け継ぎ、三姉妹は朝昼晩で別の店を開く。 姉妹のいざこざ、亡くなった父の幻のレコード。店に通う商店街の人々の群像劇。 結局、本当のところはわからなかったけど、あのレコードが三姉妹の仲を取り持ったのは間違いない。 血がつながってるからこそ、許せないこともあるし意...

亡くなった父の店を受け継ぎ、三姉妹は朝昼晩で別の店を開く。 姉妹のいざこざ、亡くなった父の幻のレコード。店に通う商店街の人々の群像劇。 結局、本当のところはわからなかったけど、あのレコードが三姉妹の仲を取り持ったのは間違いない。 血がつながってるからこそ、許せないこともあるし意地をはってしまうこともある。 姉妹って同性だからこそむずかしいのかも。

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2016/01/17

三人姉妹が一軒の店を朝昼晩と分けて担当する。 店のコンセプトも料理もそれぞれ。その店にご近所さんたちが寄ってきてわいわいと。三人姉妹色々あるけれど、そこはやっぱり姉妹なのだからと、最後はちょっと心温まる。

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2016/01/04

原田ひ香さんの本を立て続けに3冊読んでしまいましたが、これがいちばんよかったです。 朝日、まひる、夜月、三姉妹のお話。これだけでも面白そうでしょ? つぎつぎとちいさな謎が解けるように描かれているので何を言ってもネタバレになってしまうのですが、そこに構成の妙を感じました。なぜ「三人...

原田ひ香さんの本を立て続けに3冊読んでしまいましたが、これがいちばんよかったです。 朝日、まひる、夜月、三姉妹のお話。これだけでも面白そうでしょ? つぎつぎとちいさな謎が解けるように描かれているので何を言ってもネタバレになってしまうのですが、そこに構成の妙を感じました。なぜ「三人屋」なのか、三姉妹の過去にすべて関わっているという大輔とは?ぐいぐい引きこまれます。 それぞれの人物がとても個性的。印象に残るので、これはテレビドラマだな~、と、勝手に思いながら、シーンを脳裏に描いていました。そうさせる描写が、あるんですよね。さて三姉妹は誰にしよう?(再び妄想)それにしても、この人の小説に出てくる男はみんな情けないところがあるひとばかり。その描き方もなかなかだと思いました。

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2015/12/17

商店街の一角で、三姉妹が営む朝はカフェ、昼はうどん屋、夜はスナックとなる『ル・ジュール』。そこを舞台に繰り広げられる、姉妹とそれを取り巻く人々の話。  良かったです、とっても。タイトルと設定を裏切るような、著者の独特の世界観満載と言う感じ。   お父さんが残したとされるレコード...

商店街の一角で、三姉妹が営む朝はカフェ、昼はうどん屋、夜はスナックとなる『ル・ジュール』。そこを舞台に繰り広げられる、姉妹とそれを取り巻く人々の話。  良かったです、とっても。タイトルと設定を裏切るような、著者の独特の世界観満載と言う感じ。   お父さんが残したとされるレコードを探し続けた長女。真偽のほどはわかりませんが、結果、両親が残したお店を守っていこうと、それぞれが思うようになった最後に、胸の奥が熱くなりました。  ハッピーエンドでしたが、北海道から追手が来ないかがちょっと心配なのは、私だけでしょうか?

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