ラプラスの魔女 の商品レビュー
温泉地で起こった硫化水素中毒による事故。 過去に起きた映画監督一家に起きた事件。 脳医学とか物理とか物語としては面白かったけど、 後に自分の中に何か残るかというと…。
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お天気を完全に支配できたら。 全能感VS喪失感で心と体がバラバラにならないかしら? 科学と復讐心が合体すると、ヤバすぎ。
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読んだ感想は内容が薄い……。 恐らくそれはキャラクターに感情移入できないことにあると思う。何故かというと、ラプラスの魔女の秘密を知っていくシーンを各々の視点で描くのが間延びを感じさせる上に、心理描写が少なく個性が感じられないから。 だが、物語にある『物質を構成する粒子が観測者...
読んだ感想は内容が薄い……。 恐らくそれはキャラクターに感情移入できないことにあると思う。何故かというと、ラプラスの魔女の秘密を知っていくシーンを各々の視点で描くのが間延びを感じさせる上に、心理描写が少なく個性が感じられないから。 だが、物語にある『物質を構成する粒子が観測者からは同一に見える』を表すために登場人物を凡人は粒子、ラプラスの魔女は観察者として、描いているのなら個性の無さに少しは納得できるが、それならもっと短くまとめられるのではと思ってしまう。
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・円華 竜巻で母を亡くした過去から、 流体力学を自由に操る 特殊能力に目覚める ・青江教授 地質学の教授として、 温泉地の毒ガスで亡くなった人の 学術的な裏付けで招集されるが、 ふたつの事故の共通する違和感から、 真実へと、パズルのピースを組み合わせていくー ・謙人 行方不明になり、円華に探されるー 甘粕才生と、大きな関係があるー 流体力学を操るという特殊能力があり、 SFミステリなんだけども、 伏線と回収の流れがよくできていて引き込まれる 動機まで、よく作り込まれている
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面白かった。 分厚い本だけどどんどん読み進めてしまう。 章ごとで色んな人物の視点に切り替わる所がどんどん読めるからかなと思う。
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点と線が繋がるまで、人物間の接点が分からないが、読み進めると至る所に伏線があることに気付いた作品。 予測という言葉の意味について考えさせられた。
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久々に伏線回収のミステリー小説を読んで、 どんどん繋がる感じが面白かった。 特に最初のシーンは読み返しながら 読んだ。 長い小説の中で胸に刺さった言葉は、甘粕才天が言った、「裏の事情はあれこれ考えず、自分が見えていたものだけが真実でいいんじゃないか」、羽原先生が後悔気味に言っていた「未来はわからないから、人間は夢を持てる」。 円華が最後に、プレゼントを選ぶ場面、相手の事を想って悩んでいる所が乙心を感じ、謙人くんに選ぶのかと思った。謙人くんは、明らかに円華の初恋の相手。そして今でも好きで、大事に思っているからこそ、瓦礫の廃墟までも助けにいった相手。でもプレゼントの相手はお父さんって所に意外性を感じたのは私だけ? これは、円華が、未来を予測できるからこそ、 父性欠陥性の血を引き継ぐ謙人と一緒にならない 未来を、読者に暗喩してるのではないかと思った。物語も、円華の、 「未来は知らない方が幸せ」という言葉で終わってる。 子供の未来を奪った点では、羽原先生も、甘粕才天も同じ。でも羽原先生は、子供である円華から愛されてる。円華ちゃん、今後幸せに生きていってほしいな。 謙人くんは、今後も殺人犯したり、怪しい陰が潜んでるな。。
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「魔力の胎動」を読むために読み返してみました。初読では全然印象になくて、どんな話か全然覚えてないという体たらく。再読してみて、その理由がなんとなくわかったのが今回の感想。 全体的に印象が薄い・・・キャラとか、テーマになる想いとか、エピソードとか。甘粕才生の行動ってかなりサイコパスで強いキャラなのに全然描けてない印象。円華しかり、謙人しかり。青江がいちばん立体的な登場人物だったけど、仄めかされる円華との関係性はいまいち曖昧。年齢的に、恋愛ではないよねぇ?と思う。だったらば、奥西さんのエピソードの方が欲しかったなぁ。 いろんなキャラがばらばらにいて、ひとつのストーリーの中に出てくるって感じだった。お話自体が、キャラありきで紡がれているような。 なので、あまりお話自体に印象が残らなかった。 【ストーリー】 温泉地で起こった2件の中毒死。地球化学研究者の青江は調査に赴いた先で円華に出会う。 円華は謙人を追っている。謙人は、「事故」で植物状態から復活し失踪した。円華の父親の患者だった。 円華の父親の手術により特殊な能力を得た謙人は、「事故」ではなく実の父親である甘粕才生が姉と母を殺したことを知っており、復讐のために失踪したのだった。2件の中毒死は謙人が企んだものであり、特殊能力で誘発したものだった。死んだのは甘粕才生が姉と母を襲ったことを知っていたり、協力した映画監督と役者だった。最後に、父である甘粕才生を呼び出した謙人だったが、円華の機転により復讐計画は失敗に終わる。しかし、その後、甘粕才生は自殺。本当は自殺でなかったのでは?と示唆される終わり方だった。 うう、書いてて全然まとまらない。キャラ多すぎ、話多すぎ。書いてて思ったけど、甘粕才生って自殺じゃないよね?この話ってもっとダークに描くべきだと思う。最後の円華のセリフもめちゃくちゃ「陰」だし。 1番嫌いな作品になるくらい暗く書いたら、すごい作品になったのかも、と思ったのでした。
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人気作家さんですが、初めて読みました。読み応えあり、時間を見つけて、追い込んで追い込んで読み切りました。映画になりそうだとおもったらもうなってた(^^) 2021.7.3読了
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厚めの作品だがグイグイ読めた。 育児中でなかなか読書の時間が取れない中、2日で読了したのは長編では本当に久しぶり。 帯に「これまでの自分の作品をぶっ壊してみたくて書いた」的なコメントがあったので、これまでの作風とは異なるとかと思いきや、個人的には東野さんらしい小説だったような。...
厚めの作品だがグイグイ読めた。 育児中でなかなか読書の時間が取れない中、2日で読了したのは長編では本当に久しぶり。 帯に「これまでの自分の作品をぶっ壊してみたくて書いた」的なコメントがあったので、これまでの作風とは異なるとかと思いきや、個人的には東野さんらしい小説だったような。 最初は超能力的なSF作品かと思って読み進めたが、物理や科学的な話しでまとまっており、その辺りどう考えても東野作品
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