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ラプラスの魔女 の商品レビュー

3.6

503件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    167

  3. 3つ

    198

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

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2020/09/11

過去に映画館で予告を観たことがあったので、円華は広瀬すずちゃんという明確なビジュアルイメージを持って読み進めました。映画の評価はよくないですね。豪華キャストなのに。 東野圭吾の小説はそれほど沢山読んだことはありません。おそらく10~15冊くらい。でもやっぱりずばぬけて上手い作家...

過去に映画館で予告を観たことがあったので、円華は広瀬すずちゃんという明確なビジュアルイメージを持って読み進めました。映画の評価はよくないですね。豪華キャストなのに。 東野圭吾の小説はそれほど沢山読んだことはありません。おそらく10~15冊くらい。でもやっぱりずばぬけて上手い作家だと思います。ストーリー、人物設定、文章すべてにおいてバランスがとれています(『ダイイング・アイ』以外は)。 ところで、この小説は主人公というのが特に存在しません。青江・円華・武尾・中岡・甘粕あたりがメインどころとなり、物語のハンドルを代わるばんこに握っていくイメージでしょうか。 とある温泉に訪れた夫婦のうち、夫が硫化水素のガス中毒で死亡する。当初は事故として片づけられるが、別の離れた温泉地でも同様の中毒死が起こる。 地球科学が専門の教授青江は2つの事故の調査を依頼され、その両方でピンクのニット帽をかぶった若い女性を目撃する。 2人の被害者には、死因以外にも映画関係者という共通点がある。 最初の事件では、妻が夫を殺害するに値する動機がある。 では殺人だとしたら、一体それはどうやって行われたのだろうか。 空想科学を題材とした話なので、殺人方法に関するトリックは現実的なものではありません。これは「Why done it?」の小説です。 そしてその動機はあまりにも自分勝手な、しかし考えようによってはどうしようもないものでした。 女として生まれてきたとか、足が短いとか、そういうのと同じ生まれつき持って生まれたもの。 ラプラスの悪魔の力は、医学の力による後天的なもの。 これは先天的な悪の行いに対して、後天的な力を授かった悪が死をもって復讐しようとして、最後に後天的な力を持つようになった善に阻まれるおはなし。 ちょっと先の未来が予測できるのって(予知ではなくあくまでも予測)生きるに疲れるだろうなと思います。でももし、もしこのわたしにラプラスの悪魔の力が備わったとしたら、それは善と悪どちらにより多く傾くのでしょう。 もちろん、わたしは凡人なので、それすら予測できないのですが。

Posted byブクログ

2020/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作もとても引き込まれた。 植物状態からの快復手術によって特殊な能力を得た謙人が、過去の恨みを晴らしていく。話が進むにつれ、過去に起きた事の真実も明らかになっていく。 一つの大作映画を観たような読後感で、よくこんなお話が思いつくなぁ。謙人や円華のような能力を持ったとしたら自分は何をするだろうかと考える。やっぱり他の人には見えない未来が見えるというのは、幸せとは限らないんだろうな。 「人間は原子だ。一つ一つは凡庸で、無自覚に生きているだけだとしても、集合体となった時、劇的な物理原則を実現していく。この世に存在意義のない個体などない。」

Posted byブクログ

2020/07/24

設定も面白く、休みの日を利用してイッキに読んでしまいました(^^; どんな未来が待ってるのでしょうか…

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2020/07/11

東野圭吾ワールド爆発。 物理学系アクションミステリー。 登場人物が魅力的で、一気に読みました。 特に円華と謙人のキャラクターは魅力的でした。 そして、現実にはあり得ないんだけど、あり得なくもなさそうなギリギリの感じと、予言は非常に面白かったです。

Posted byブクログ

2020/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

屋外で硫化水素を理由しての殺人事件は通常は無理。しかし、行動の予知能力を持つと可能のなるという話になる。もう少しでSFという世界だ。論理的な解決でないので不完全燃焼。完璧でない家族など不要という映画監督の父の殺害が目的だが、こうした典型的な悪役なんてのも東野圭吾らしくない。

Posted byブクログ

2020/07/06

設定が突飛過ぎた感じがある。 現実では、有り得ない。 それがいいと言う人もいると思うが、自分は物語に入り込めなかった。

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2020/06/29

一風変わった角度からのミステリーだなと思った。 色々な登場人物が次々出てきて、徐々に話がつながっていくのは、さすがだなと思った。 エンターテイメントに長けてる作品だなと思った。

Posted byブクログ

2020/06/29

竜巻に襲われて母を亡くすという出来事に遭遇し、ある能力を手に入れた円華が少年に出会い、謎にみちた事件に関わっていく。2018年に映画化されたので、映画では観たという人も多いかと思いますが、原作で読むと登場人物たちもまた違ったイメージで読めて面白いです。 https://opac...

竜巻に襲われて母を亡くすという出来事に遭遇し、ある能力を手に入れた円華が少年に出会い、謎にみちた事件に関わっていく。2018年に映画化されたので、映画では観たという人も多いかと思いますが、原作で読むと登場人物たちもまた違ったイメージで読めて面白いです。 https://opac.shodai.ac.jp/opac/search?q=%E3%83%A9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%AD%94%E5%A5%B3

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2020/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

温泉地で有毒ガス事故が2件発生。警察や学者が検証するうちに、硫化水素ガスを軸に共通する人物が浮かぶ。

Posted byブクログ

2020/05/16

帯に書いてあるように空想科学ミステリでしたが違和感なく読めました(「小説の常識をくつがえして挑んだ」という帯の文句のほうに違和感あり...)。ただ、読み手が真相に迫っていく感覚が弱かったかなと感じました。どの登場人物の目線になるかが定まらなかったというか。それぞれ面白そうなキャラ...

帯に書いてあるように空想科学ミステリでしたが違和感なく読めました(「小説の常識をくつがえして挑んだ」という帯の文句のほうに違和感あり...)。ただ、読み手が真相に迫っていく感覚が弱かったかなと感じました。どの登場人物の目線になるかが定まらなかったというか。それぞれ面白そうなキャラクタなのですがあっさり書かれているのは全体のバランスからして仕方ないのかな。もちろん今回も物語は面白かったです。

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