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持たざる者 の商品レビュー

3.4

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

    22

  4. 2つ

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2024/08/11

私が好き!ってなるのはストーリーがいいいうよりストーリーに散りばめられてる名言に惚れ惚れする作品だし、もっと言えば好感を持てる登場人物がいるかどうかだし、体操着を持って行くかもっていかないかで迷ったら私も持っていく小学生だったね 自分と同名の登場人物が出てきたので思い入れ増

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2024/05/26

他の作品と比べて読みやすかった感。 はじめに震災の話が出てきで,ちょっと「うっ」と思ったが、あまり濃くはなかった。 金原ひとむワールド初心者向けかな。 つぎは、がっつり震災系のタイトルを選ぼう。

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2024/04/10

東北で震災と原発事故があって、東京に住んでいながら放射能の情報に振り回される修人。直接の被災者でなくても、遠くに住んでいるのに、人生が変わってしまう。当時、被災者ではないたくさんの人がこんな思いをしたのかと、人の心理の繊細さにハッとさせられた。 私が一番共感できるのはおそらく登...

東北で震災と原発事故があって、東京に住んでいながら放射能の情報に振り回される修人。直接の被災者でなくても、遠くに住んでいるのに、人生が変わってしまう。当時、被災者ではないたくさんの人がこんな思いをしたのかと、人の心理の繊細さにハッとさせられた。 私が一番共感できるのはおそらく登場人物のなかで一番凡人の朱里。「きっと、私がここから別の道を歩む事はないだろう。私は、子どもと夫と共に、それらを後ろ盾に生きていくしかないのだ。」 けど、嫌な義兄夫婦が家から出ていくことになって「こんな幸福が人生にあるなんて、思いもしなかった」と。 朱里の感情が、理解できる。

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2022/09/02

【好点】 ・金原作品の代名詞でもある群像劇。それぞれの生活が描かれ鮮やかにバトンタッチされていく様は読んでいて心地よささえ感じる。3.11や海外生活などの社会問題が取り上げられているところは、これまでの作品よりテーマが拡大していて新鮮だった。

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2021/02/18

2021年18冊目 福島原発事故を皮切りとした4つの人生。事故から今年で10年ということで震災の記憶も薄れてきていますが、当時のパニック状態が呼び起こされ、現在社会とリンクした。放射能から自分や家族を守るため西へ、海外へと逃げる者たち。コロナが流行しだした去年のマスクをはじめと...

2021年18冊目 福島原発事故を皮切りとした4つの人生。事故から今年で10年ということで震災の記憶も薄れてきていますが、当時のパニック状態が呼び起こされ、現在社会とリンクした。放射能から自分や家族を守るため西へ、海外へと逃げる者たち。コロナが流行しだした去年のマスクをはじめとした日用品の買い占めや関東への差別。我々は何も成長してないというかこれが人間の本質というならば彼らの守りを滑稽だ愚かだと一蹴することを躊躇わなくてはいけない。 と、作品の本質とはずれた感想をしてしまいましたが毒気が抜けた金原ひとみ作品新鮮でした。

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2020/06/09

自由さ、意志の強さ、社会的地位、他人からどう見られているか。 誰にも言えない自分の中の混沌とした感情や、自分にないものを持ってる人への感情の描き方が金原ひとみは本当に上手い。 自分では自分のことを不完全で欠如していると思っていても、他人から見ると多くを持っているように見えたり、...

自由さ、意志の強さ、社会的地位、他人からどう見られているか。 誰にも言えない自分の中の混沌とした感情や、自分にないものを持ってる人への感情の描き方が金原ひとみは本当に上手い。 自分では自分のことを不完全で欠如していると思っていても、他人から見ると多くを持っているように見えたり、 本当は誰しもが持っている人であり「持たざる者」でもあるのだ。 人は、ストーリーを作ってしまう生き物だ。そして、その思い込みを糧に、憎しみや、愛情までをもねつ造していく生き物だ。(74ページ) そつなく生きれる。それだけが私の誇りだ。惨めだろうが何だろうが、それしか私の生きる道はない。私が三十五年間かけて切り開いてきた道は、そういう道だった。今からどこかに引き返す事は出来ない。前に進む以外の道はない。(238ページ)

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2019/11/01

3.11の震災後の物語。今、福島に住んでいる自分にとっては、読みながら、胸がざわざわするものだった。 修人、千鶴、エリナ、朱里と、4人の視点からなる4つの物語。皆、それぞれ他人が思ってるより悩みや葛藤を抱えている。読みながら、自分としては主人公が有り得ない行動や言動をする事で、苛...

3.11の震災後の物語。今、福島に住んでいる自分にとっては、読みながら、胸がざわざわするものだった。 修人、千鶴、エリナ、朱里と、4人の視点からなる4つの物語。皆、それぞれ他人が思ってるより悩みや葛藤を抱えている。読みながら、自分としては主人公が有り得ない行動や言動をする事で、苛立ちや嫌悪感を抱きながらも、金原さんの世界に入り込んでしまう。

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2019/01/06

読み進めれば読み進めるほどに登場人物たちへの嫌悪感が募る。 というか、どうでもよくなって、ページを繰る手も重くなっていった。 著者の目から見ると、現代の日本人ってこんなにもややこしくて閉塞しているように感じるのだろうか? もっとシンプルに思考し、朗らかに生きている日本人もたくさん...

読み進めれば読み進めるほどに登場人物たちへの嫌悪感が募る。 というか、どうでもよくなって、ページを繰る手も重くなっていった。 著者の目から見ると、現代の日本人ってこんなにもややこしくて閉塞しているように感じるのだろうか? もっとシンプルに思考し、朗らかに生きている日本人もたくさんいると思うのだが。 ある意味カルチャーショック。 久々に、あんまり評する気にもならない小説。

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2018/03/29

原発事故の後遺症による目に見えない恐怖に苛まれ家庭も仕事もなくしてしまう男の話から始まる短篇集、その心情の吐露は自らもフランスへと生活の場を移した著者ならではのリアリティに溢れるもの。 連作の主題は「自分の居場所」だろうか…なんのつながりもないように見せかけて放射能汚染で住めなく...

原発事故の後遺症による目に見えない恐怖に苛まれ家庭も仕事もなくしてしまう男の話から始まる短篇集、その心情の吐露は自らもフランスへと生活の場を移した著者ならではのリアリティに溢れるもの。 連作の主題は「自分の居場所」だろうか…なんのつながりもないように見せかけて放射能汚染で住めなくなった土地を下世話な家庭内トラブルで占拠されてしまった住まいにつなげる修辞はやはりこの人ならではのセンスだろう。 最近は容姿も大人びて文章も直木賞作家のような佇まいであるがエッジの効いた感性は健在、金原ひとみは正常に進化している

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2017/09/18

話云々より、金原ひとみ特有の現代造語みたいなのがめちゃくちゃ嫌いで、やっぱり読みづれーってなった。作家はちゃんとした日本語使え。

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