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あと少し、もう少し の商品レビュー

4.3

479件のお客様レビュー

  1. 5つ

    210

  2. 4つ

    172

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2023/10/18

 元気・勇気が欲しい方にお勧め。  こんなに声を出して笑い転げた小説は、記憶にないくらい。思い切り笑えて、ほろりと泣ける。そんな物語。  駅伝メンバー6名の個性に、それぞれ光があって面白い。互いを思いやる心が襷を繋げていた。優しくて全員のことが大好きになった。  特に、何で...

 元気・勇気が欲しい方にお勧め。  こんなに声を出して笑い転げた小説は、記憶にないくらい。思い切り笑えて、ほろりと泣ける。そんな物語。  駅伝メンバー6名の個性に、それぞれ光があって面白い。互いを思いやる心が襷を繋げていた。優しくて全員のことが大好きになった。  特に、何でも引き受けるジローと何でも引き受けるジローの母親。エピソードが面白すぎた。こういうキャラは世の中に必要だと心から思った。

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2023/10/01

正確に書くと星3.7。 駅伝がテーマの話だが、駅伝というより試合に至るまでの経緯を1人ずつ書いているみたいだった。 思ってたのと違ったということで星は低めだが、一人一人の個性がしっかり描かれていてさすがだと思った。

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2023/09/29

一人一人人間には心に秘めたものを持っている。 決して1人ではなく、自分が誰かを思う時、誰かが自分を思っていると思うと、心が楽になると思った。

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2023/09/26

のっけから、心にグッとくる言葉がたくさん。 中学生の不安定だけどピュアな心の機微みたいなのが丁寧に描かれていて、人にとって大事なこととか、人ってこうやって成長していくんだなってことを、多感な中学生たちの言葉が思い出させてくれる、そんな本でした。 例えば、桝井くんの人心掌握術がス...

のっけから、心にグッとくる言葉がたくさん。 中学生の不安定だけどピュアな心の機微みたいなのが丁寧に描かれていて、人にとって大事なこととか、人ってこうやって成長していくんだなってことを、多感な中学生たちの言葉が思い出させてくれる、そんな本でした。 例えば、桝井くんの人心掌握術がスゴイ!ほんとに中学生ですか?…と、最初は思っていたけれど、やはり中学生は中学生で、その年頃ならではの悩みもちゃんと持ってる。 設楽くん、大田くん、ジロー、渡部くん、俊介くんも、各区のランナーのことと、チーム全体とがきちんと繋がっていて、物語がよりおもしろかった。 みんなを繋げているのは上原先生だったように思う。 陸上は素人だけど、ぼんやりしているようだけど、こういう先生に出会ってみたかったと思わせる人。 それとは知らず「君が夏を走らせる」を先に読んでしまったけど、どっちが先でもおもしろい! 小中学生の子どもをもつ親御さんが読むのも、「君が夏を走らせる」と合わせてオススメかも。

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2023/09/21

「君が夏を走らせる」で大田君を知り、今作に辿り着きました。大田くんをはじめ、どのキャラクターも魅力的でしたが、わたしは顧問の上原先生を推したいです。自分も中学校の教師をやっていて、競技経験のない部活の顧問をさせられる苦しみは理解しています。物語には描かれていませんが、上原先生の中...

「君が夏を走らせる」で大田君を知り、今作に辿り着きました。大田くんをはじめ、どのキャラクターも魅力的でしたが、わたしは顧問の上原先生を推したいです。自分も中学校の教師をやっていて、競技経験のない部活の顧問をさせられる苦しみは理解しています。物語には描かれていませんが、上原先生の中にもいろんな葛藤があったと思います。それを抑えて、生徒のために頑張る彼女に心から拍手を送りたくなりました。

Posted byブクログ

2023/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

陸上部の名物顧問が転勤になり、代わりにやってきた頼りない美術教師。中学最後の駅伝大会に向けて、寄せ集めのメンバーで襷を繋いでいく話。 駅伝形式で、1区から順に襷を繋ぐように話が続いていって、それぞれの関係性が走者を繋ぐごとに明らかになっていく感じがとってもよかった。 少し前に「君が夏を走らせる」を先に読んでいたので、あの時の大田くん!と嬉しくなった。 それぞれの登場人物が中学生らしく色んな葛藤を抱えていて、特に渡部くんが可愛かった。すかしているように見えて、色々思い悩んでいるところ、俯瞰でみんなのことちゃんと見ているところ、俊介と腹割って話していたシーンが印象的だった。 私も中学生のとき、テニス部だったけど寄せ集めの駅伝メンバーで走ったから、なんだか色々思い出して懐かしくなった。長距離って長くて苦しくって、楽しくない部分も多いけど、朝一番で走る気持ちよさとか、走り切った後の達成感とか、他のスポーツでは味わえないようなやりきった感があったよなと、しみじみ思った。

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2023/08/16

全員それぞれの想いは違えど、全力で襷を繋いでいく描写に胸が熱くなって、読み終えた後は私も一緒に走り切ったかのような高揚感や爽快感があった。すごく大好きな小説。 『あと少し、もう少し』というのは、疲弊しながらもあとちょっとで次の走者に繋げるから、少しでも早く渡せるようにもうちょっ...

全員それぞれの想いは違えど、全力で襷を繋いでいく描写に胸が熱くなって、読み終えた後は私も一緒に走り切ったかのような高揚感や爽快感があった。すごく大好きな小説。 『あと少し、もう少し』というのは、疲弊しながらもあとちょっとで次の走者に繋げるから、少しでも早く渡せるようにもうちょっとだけ頑張ろう、という意味かと思っていた。切羽詰まったような、急き立てられているような、やっと終わる〜!みたいな感じかと。けれど、読み進めると、あと少し、みんなと一緒に走っていたいというとても前向きな意味なんだとわかった。すごく素敵なタイトル✨ 最後の恩田陸さんの解説もとても良かった。

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2023/08/14

自分を守るために身に着けた鎧や設定したキャラクターというフィルターはそのままに、心を通わす青年たちと大人の話。

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2023/08/13

 瀬尾まいこさん2012年の作品で、中学駅伝の物語です。全6章がそのまま駅伝の6区間になっていて、語り手も当該区間のランナーという、視点に変化をもたせた構成が面白いです。  何よりも、この寄せ集め6人の個性の書き分けが巧みで、流石は元教師と思えます。おそらく、実体験や観察に基き...

 瀬尾まいこさん2012年の作品で、中学駅伝の物語です。全6章がそのまま駅伝の6区間になっていて、語り手も当該区間のランナーという、視点に変化をもたせた構成が面白いです。  何よりも、この寄せ集め6人の個性の書き分けが巧みで、流石は元教師と思えます。おそらく、実体験や観察に基き、中学生のリアルを知っているからでしょう。瀬尾さんの引き出しの多さを実感するくらい、実に生き生きと描かれています。  それぞれの子たちの内面の繊細さ、抱えているもの、優しさと温かさ、応援してもらえる有り難さ、誰かのために頑張る喜びなどなど、瀬尾ワールド全開の魅力満載ストーリーとなっているんです。  次元の高い競技スポーツとしての駅伝ではありませんが、様々な中学生の背景を描きながら、襷が繋がっていくドラマを観ているようです。夏から秋へ向けてピッタリです。  頼りない先生も、不器用ながら生徒目線のよさがあり、全ての人に優しい光を当てようとする瀬尾まいこさん。誰も悪者にしない姿勢は、やっぱり読んで癒されますね。この物語は、若い人にほど響き、「もう少し頑張ってみようか」「俺だってまんざら捨てたもんじゃない」と、きっと励ましてくれると思います。  『君が夏を走らせる』(2017)は読了済でしたが、(本作の)2区を走るヤンキー・大田くんのその後を描いていたんですね。未読の方は、ぜひセットでどうぞ! 大田くんのファン増えそうです。

Posted byブクログ

2023/08/14

俊介と渡部の会話がとても好きです ようやく本心で語り合うシーン、感動 2人の感情が自分的に作品一心に刺さった もっと続きが読みたかったけど蛇足なくきれいに終わっていてよかった

Posted byブクログ