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あと少し、もう少し の商品レビュー

4.3

471件のお客様レビュー

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2023/05/18

 これぞ、駅伝。これぞ、青春。スポーツをやっている、いないに関わらず、若者たちにぜひ読んでもらいたい。瀬尾さん、大好き。

Posted byブクログ

2023/05/07

中学生の駅伝物語。「夏が君を走らせる」で出てきた大田くんが、今回も出ている。 一人一人が駅伝に向かうまでの日々の回想を入れながら、区間を走る。6人が同じような日々を過ごしているけど、見ている景色は全然違う。回を追うごとにその日々が色濃く、自分事のように姿を変えていく。襷を繋げる...

中学生の駅伝物語。「夏が君を走らせる」で出てきた大田くんが、今回も出ている。 一人一人が駅伝に向かうまでの日々の回想を入れながら、区間を走る。6人が同じような日々を過ごしているけど、見ている景色は全然違う。回を追うごとにその日々が色濃く、自分事のように姿を変えていく。襷を繋げるって、こういう感じなのかもしれない。 高校の頃入っていた陸上部。同期や後輩にも迷惑かけてたし、自分のことなんて打ち明けられなかったりした。そんな後悔もあったけど、やっぱり楽しかったなって、この小説を読んで思った。 色んな苦しみを抱えながらも、最後は前を向いて襷を渡す。そしてそれを受け取った人は自分の前にある道を走る。色んな人の声援を受けて、その道を自分なりに走っていく。 駅伝のメンバー、設楽、大田、ジロー、渡部、俊介、桝井。6人で県大会に向けて襷を繋いでいく姿は、その先のそれぞれの人生にも何かを繋いでいるような気がした。 何だか最後は自分に襷が繋がったような。この襷を受け取って、自分の人生を走り抜きたいなって気持ちになりました。 素敵な小説でした。

Posted byブクログ

2023/05/05

第72回アワヒニビブリオバトル「【往路】お正月だよ!ビブリオバトル」第10ゲームで紹介された本です。チャンプ本。 2021.01.02

Posted byブクログ

2023/05/01

好きだな〜この人の本 どれを読んでも、心がほんわか。 この本に関して言えば、登場人物が、皆良い人、良い奴だなー!って…私も、この人達好きだなー⁉︎仲間になりたい‼︎って思いました。

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2023/04/29

駅伝っていいな〜・・・と思わせてくれる1冊! 1つの区間を走るのは、あくまでも個人だけど、駅伝となると自分に割り当てられた区間を走って目に見える襷を渡すだけじゃない。 競技に参加する者のみならず、出場しない先輩、後輩や応援してくれている大勢の想いを背負って襷を繋いでいく・・・。 ...

駅伝っていいな〜・・・と思わせてくれる1冊! 1つの区間を走るのは、あくまでも個人だけど、駅伝となると自分に割り当てられた区間を走って目に見える襷を渡すだけじゃない。 競技に参加する者のみならず、出場しない先輩、後輩や応援してくれている大勢の想いを背負って襷を繋いでいく・・・。 駅伝って、結果以上にその裏に隠された物語に感動する日本人にピッタリの競技だと思う。(^_^)v

Posted byブクログ

2023/04/24

個性ある6人の中学生が駅伝に参加する話です。 顧問は駅伝の知識がない美術の先生。しかもメンバーは主将が声をかけた寄せ集めの集団。とにかくまとまりがないし、それぞれに不満を抱えていた。 しかし後半になるにつれ、各々が認め合って行くのが手に取るようにわかった。大会では襷をつなぐこ...

個性ある6人の中学生が駅伝に参加する話です。 顧問は駅伝の知識がない美術の先生。しかもメンバーは主将が声をかけた寄せ集めの集団。とにかくまとまりがないし、それぞれに不満を抱えていた。 しかし後半になるにつれ、各々が認め合って行くのが手に取るようにわかった。大会では襷をつなぐことで心も繋がれていくのに感動した。強い思いが足を運ばせ自身の限界を超えていく。自分のためじゃない、チームのみんなのために。駅伝って素晴らしい

Posted byブクログ

2023/04/24

私はうっかりしてスピンオフ作にあたる『君が夏を走らせる』(9784101297743)を先に読んでしまった訳だが、それはそれで大田という難しくて奥深い男について’ある程度知っている’状態で再会出来たのでかえって良かったのかもしれない。 上記理由もあって、やはり印象深いのは〈2区...

私はうっかりしてスピンオフ作にあたる『君が夏を走らせる』(9784101297743)を先に読んでしまった訳だが、それはそれで大田という難しくて奥深い男について’ある程度知っている’状態で再会出来たのでかえって良かったのかもしれない。 上記理由もあって、やはり印象深いのは〈2区〉大田主体の章。分量にすれば55ページの話でありながらなんと濃厚なんだ。彼は小学生時代に分数の計算でつまずいたことをきっかけにやがて勉強そのものを避け、そして小学校生活をドロップアウトしてタバコに暴力にと絵に描いたような不良になっていくのだけど、周囲よりも結局、彼自身が一番戸惑っていて、かといって説教や叱責は求めてなんかいなくて、’心からの期待と必要’をされたかったのだろうなと思う。彼の章は「最近の空はずっと灰色。」(p83)「山に囲まれた田んぼや果樹園ばかりの俺たちの町」「でも、山に覆われない場所に出るのは、まだ怖くもあった。」(いずれもp102)と、どことなく息苦しく閉鎖的な空気を感じさせるが、そんな場所から桝井や上原や小野田が彼を信じて働きかけて誘いかけてくれて、大田は自らの意思で足を前へ踏み出す事になるのだが、誰よりも彼を信じて期待を寄せているのは彼の母で、その象徴こそ母が買ってくれた「ズームマテゥンボ」(p97、本文ママ)であろう。(これは私の勝手な想像だが) NIKEの鋭いロゴが彼の不安や懊悩を切り裂く力になると共に、スニーカーの夏の強い日差しのような真白さが、彼の行く道を照らして導く光となることだろう。表紙に大田っぽいやつの後ろ姿が描かれてるんだけど足元がよくわからんのよね…。 と、また改めて『君が夏を〜』を読み返したくなった。 全員分の感想を書き始めたら取り留めがなくなりそうなのでそろそろまとめると〈3区〉ジローの章も印象に残る話。 「いくらでも曲げ伸ばしできてこそ、本当のプライドってものだ。」(p168) 「力もないのに機会が与えられるのも、目に見える力以外のものに託してもらえるのも、今だけだ。」(p177) こんなにも人生の真理を突いた青春小説が他にあるだろうか。 中学陸上部の中の寄せ集め駅伝チームという、小さな集団単位での社会を舞台に描いた連作群像劇。 紛れもない傑作だと思いますし、読む人毎に刺さる部分がそれぞれあるだろう奥行き広い物語だと思いました。陸上にも駅伝にも興味・知識が無くてもなんら問題ありません。 面白かった! 17刷 2023.4.23

Posted byブクログ

2023/04/25

やることに必要なのは、能力じゃない。努力だ。やる気や根気やチームワークや地道な練習が、勝敗を決める。 頑張ってと言ってもらえることが幸せなことだと知っている。 自分の力が発揮できる場にいるって大事。 自分の今いるとこをちゃんと見なきゃ。 いくらでも曲げ伸ばしできてこそ、本当のプラ...

やることに必要なのは、能力じゃない。努力だ。やる気や根気やチームワークや地道な練習が、勝敗を決める。 頑張ってと言ってもらえることが幸せなことだと知っている。 自分の力が発揮できる場にいるって大事。 自分の今いるとこをちゃんと見なきゃ。 いくらでも曲げ伸ばしできてこそ、本当のプライドってものだ。 焦って台無しにするな。 少し勇気を出して拒否すれば、後々しんどい思いをしなくてすむのだ。断るのは一瞬、引き受けたら一生だ。 自分の奥底にあるものから完全に目をそらしている。そうすることで、心の中が痛まないようにしている。でも、自分に目を向けないままでいるのは苦しい。 動いているものを目標にするから、走りにくいんだよ。 誰かのために何かするって、すげえパワー出るんだな。自分のためにできることなんて、たかが知れてるけど、でも、次に誰かが待っているとか、誰かが必死でここまできたとか、そういうの考えると、すげえ怖いけどすげえ力出る。 えらくなんてならなくていい。周りを優しく暖かく照らせるような人になるのよ。 無駄に思えることを積み上げて、ぶつかり合って、苦労して。そうやって、しんどい思いをすればしただけ、あとで得られる楽しさの度合いは大きい。 どんな状況になったって、なんとかできるにちがいない。遠ざけていたって、現実は変わらない。まずやるべきことがあるはずだ。 頑張っているのはわかるけど、身体がだめだと言っているのだから、走るのはよくない。 上手に力抜かないと。 失敗したって、ここぞって時には、ちゃんと自分のいる場所にいればそれでいいんだって。 どうせやるなら、死ぬ気でやらなきゃだめだ。 決死の覚悟をしているやつには、かなわない。 「無理すんなよ」それが今までの努力を認めてくれる言葉だ。

Posted byブクログ

2023/04/11

桝井や設楽、太田。寄せ集めのごてごてメンバーで上を臨む、陸上小説。 人からの願いを断りきれないジロー。毒舌でジローと敵対しがちな渡部。不良を装い自制ができない太田。気弱で足が速い設楽。そして……部長の桝井。 頼りない顧問を抱えつつも、時に笑い、時に泣き、顧問とも、メンバーとも、心...

桝井や設楽、太田。寄せ集めのごてごてメンバーで上を臨む、陸上小説。 人からの願いを断りきれないジロー。毒舌でジローと敵対しがちな渡部。不良を装い自制ができない太田。気弱で足が速い設楽。そして……部長の桝井。 頼りない顧問を抱えつつも、時に笑い、時に泣き、顧問とも、メンバーとも、心を通わせていく。 すごく読みやすかったです。読み始めるとぐいぐいと行くことができました。桝井の事情に胸が痛むこともあったけれど、最後の結果は素晴らしかった、団結力があったな、と思います。

Posted byブクログ

2023/04/08

寄せ集めの6人のメンバーがそれぞれの抱えるものと対峙しながら襷を繋いでいく姿に感動。読み終えた後に思わず走りたくなってしまった。

Posted byブクログ