虚像の道化師 の商品レビュー
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大好きな東野さん作品。 いつも同じ感想になってしまうけど、やっぱりおもしろい!の一言。安定のおもしろさと読みやすさであっという間に終わってしまう。 あんまり関係ない話だけど、ドラマでなく、小説の中の湯川学は有栖川有栖作品に出てくる火村英生(こちらもドラマでなく小説の中に出てくる方)とキャラが似てるなーとずーっと前から思ってた。ドラマだと似てないけど。2人とも小説の中の方が好きだ。 (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了当時の記録。)
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やっぱりガリレオシリーズは面白いなと、改めて思いました。 今回は特に私の好きな湯川先生と草薙さんのペアでの活躍が多く、やっぱなんだかんだこの2人のパートナー感というか、腐れ縁の親友感が凄く好きです。 今作は加えて、野球選手のお話や、結婚式のお話での個々人の想いにもかなり視点が当てられている一方、女性の狂気に焦点が当てられていたりと、個人的好みにも刺さってきました。 特に最後のお話、私は犯人の気持ちも分かる、と思ったし、要するに知的好奇心が行き過ぎたのと、本人のプライドにより、本人自身自覚し得ない被害者への愛憎、彼女への優越感等、どっかで壊れるきっかけはあったのでしょうが、でも、殺人の気持ちや感覚を知りたいという純粋な気持ちもまた本当なんだろうなと感じました。 実体験に優るものは、ない。 想像力で補える部分は実際あるものの、実体験への強烈な渇望を抱くのは、狂気と言えばそうなのかもしれないけど、ある種の演じることに対する真摯さみたいなものも感じて、個人的には敦子さん、とっても好きな女性です。 やっぱりガリレオシリーズは面白いし、極端な人間の描き方に、すごく魅力と説得力があるなと、改めて感じました。
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小中行秀きもすぎて自分かと思った。からくりがわかった後読み直したら二度きもかった。 草薙刑事も内海刑事も優秀だよな。妬む気持ちすごくわかる。でも北原刑事の気の持ちようは変わったみたいだしよかった。 偽装うは美人に甘いなと思った。
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ガリレオシリーズを読んでいる最中ですがこの作品は人間ドラマが実に面白い。 特に『曲球る』は良かった。奥さん死なないでほしかった。
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ガリレオシリーズ!7つのお話が入った一冊になってて読み応えありました(^^) どれもおもしろかったですが「透視す(みとおす)」と「偽装う(よそおう)」が良かった。 最後のお話「演技る(えんじる)」は犯人の庇う気持ちにゾッとなりました。花火の写真、どういうこと??笑
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虚像の道化師 東野圭吾 ガリレオシリーズ⑥ ∞----------------------∞ -幻惑す- 心を清めるどころか、電磁波浴びさせて身体悪くさせてるんじゃ?教祖自身は自分の力を信じてたので、信者は教祖にウソがないと思えたので信じてしまったというのもあるのかも。 -透視す- カバンの中の透視をされてまずいものを見られたかも?という疑惑から、っていう結構単純に犯人が分かっちゃう回だったけど、昔は太陽光の赤外線で水着が透けて見えてたかもっていう事実まで知ってしまった。 -心聴る- 耳鳴りの原因は?流れからして、誰かが狙って何かを発してるのは間違いないと思ったら、またしても電磁波。電磁波怖いな。普通に考えて事件って誰も思わなそうなやつで余計に怖い。草薙さんの同期の方、基本的に刑事のイメージだけども。多分考え方変えて今後出世していくかも。 -曲球る- スポーツ選手って引退する時はみんなこうやって悩むのかなぁ。冒頭の事故(消化剤撒き散らした方)の印象が結構強め。 -念波る- 湯川さんが警察を騙して事件の真相に辿り着く。双子のテレパシー、意外と多くの人が信じてて面白い。 -偽装う- 別荘地での事件。警察署長さんが腰低くて良い人過ぎて草薙さんはお仕事断れず。無理心中した母とその夫。遺産を受け取るには亡くなった順番が大事という話。 -演技る- 頑張って作った奇妙なアリバイ、草薙さんは秒で思いつく。しかもそのアリバイは犯人を庇うために作られたもの。犯人の気持ちになってみたかったとか役者さんが天職なんだね。 2023/07/08 読了
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ガリレオシリーズ短編集。 幻惑す 新興宗教での話。トリックでは盛大な機会を使用し実行。教祖自体が真実を知らない為、真相を見抜く事が難しい事件。やり方を変えれば面白いミステリーになりそうだが(実行犯が実行している事を知らないという設定)今回は短編のため、あっさりと終わってしまった印象だ。 透視す 湯川先生の驚きのリアクションについては草薙でなくても笑ってしまう。完全に透視に見える状態だが、科学的に解明してしまう事に今更ながら驚嘆。被害者がモモンガの生態について調べていたという事実をヒントとして組み立てるのは流石だと言える。真相後、義母の真意と戻らない親子関係について言及があり、筆者得意の読了後哀愁を感じてしまう作品。犯人に工夫は無いが全体的に好きなストーリーだ。 心聴る 耳鳴り、脳内で他人の声がする。とある会社で発生した事件。女性社員の自殺が発端と考えられたが。注意書きにて今回のトリックに使った装置は当時の時点で開発されていないとの事。確かにガリレオシリーズの化学装置については詳細は必要だが、殺人事件の度にフィクションですといれない様に、現実にあるかどうかの描写はやりすぎではと感じてしまった。 曲球る 引退を決意したピッチャーの物語。妻が車上荒らしにより亡くなってしまい、ピッチャーとしても年齢のため、以前ほどの自信がなくなっている。科学的な作用は少ないが、一人のピッチャーの物語てしては面白い。ガリレオシリーズでは珍しいが、ある意味筆者の得意としている内容だと思った。 念波る 双子のテレパシーについて。 テレパシーを解き明かすという事では無いが、湯川にも説明出来ないものがあるという事は間違い無さそうだ。今回の事件では読者もある意味で先入観を持っている為、真相が分かった際に驚きはしないが納得はするだろう。湯川の洞察力が草薙や内海にもあれば様々な捜査は進展するかもしれない。ただし、警察でという事が足枷になることもあると彼らの為に言っておこう。 偽装う 湯川の優しさ、実直さが表される作品。家族というのは少なからず裏表があり、あまりにも深い嘘がある家族だ。ただし短編なので掘り下げは少ない。ロッキンチェアからの推理は物理学の応用かも知れないが、さながら探偵の様な推理だ。結末がどう閉められるのかが気になったが、表現は可笑しいが紳士的な結末だ。クリスティのポアロを思い出した。 演技る 役者が殺人を偽装した動機が面白い。過去、クリスティが三幕殺人にてとんでもない動機を披露した事があるが、感覚が似ている。確かに滅多に出来ない経験であり、多少犠牲があったとしても、彼女達の仕事ではいきる経験になるし、仕事への熱量が高ければその様に考える事もあるだろう。普通は実行しないが。 犯人のミスリードも上手く作用しており、とても面白い作品だった。
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短編集。 サクサクと謎が解き明かされていくのは読みやすいが、個人的には長編でもっと物語に入り込みたい。
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透視すと曲球るが個人的に面白かった。 亡くなった後にその人の真意を知るところが切なかった。 湯川さんは回を重ねる事に協力的というか優しさが出てきてるように感じる。 草薙さんと内海さんの敏腕さもひしひしと感じた。
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