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虚像の道化師 探偵ガリレオシリーズ 文春文庫探偵ガリレオシリーズ7
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2015/02/01 |
| JAN | 9784167903114 |
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虚像の道化師
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虚像の道化師
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商品レビュー
3.7
305件のお客様レビュー
湯川先生シリーズは長編しか読んだことなかったから、短篇集と知らずに読み始めてびっくりした。第一章「幻惑す」と第三章「心聴す」が面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルにもある「虚像」を軸に展開された、小気味よい7粒の珠玉ミステリー。 信者を自死に追いやる程の驚異的な教祖の超能力は真実か? しかし実態は新興宗教ビジネスの詐欺に過ぎなかった。マイクロ波を使って信者にハンド・パワーを体感してもらい、超能力を信じ込ませた挙句に、高額の入会金をふんだくるのが目的だったのだ。教祖の妻を黒幕に、教団幹部2人が元気功師の男を焚きつけ宗教法人化。妻と幹部2人は教勢拡大と信者の財産にしか頭にない。一人教祖自身は自分のパワーを信じており、信者らを救ってやっているのだと確信していた。でっち上げられた「虚像」であることも知らずに自ら「虚像」を使命と生きる、第一章の「幻惑す まどわす」 和風ホステスの透視能力により会社の横領がバレたと勘違いした男が彼女を殺害。しかし実態は透視でも何でもなく、赤外線を使って鞄の中身をこっそり撮影しただけだった。「虚像」に追い立てられた男の凶行に斃れた一方で、被害者自らも「意地悪な継母」という虚像にずっと引きずられた青春時代を過ごしてきた、第二章「透視す みとおす」 幻聴で一人は自殺、もう一人は他害事件が同じ社内で発生。三人目の幻聴体験者から犯人逮捕に繋がる。特定人の脳内にピンポイントで幻聴を起こさせる機械が犯行のキモ。幻聴が生み出す「虚像」で凶行が引き起こされる一方、犯人がサブリミナル効果を真に受けて片思いのOLに幻聴を照射したことで犯行がバレるという、何ともお粗末な結末をみた、第三章「心聴る きこえる」 引退を考えたプロ野球選手の妻が殺害される。生前妻が所持していたプレゼント。それが置時計で渡しそびれたということからピンときた湯川が、浮気相手かもとの「虚像」を見抜く。台湾野球にゆかりのある人物に、夫の台湾進出を相談していたというのだ。妻からは引退を勧められ、プロ続投など反対とばかり思い込んでいたが、実はそれは夫に発破をかけるための、妻なりの「虚像」だった。かつての全盛期は望むべくもない、と自身の衰えすら「虚像」に思わせるほど、事実を知った後の夫はそれに匹敵する勢いを見せ始めた、第4章「曲球る まがる」 双子の姉が凶行に倒れ意識不明の重態に。妹は一計を案じて犯人を炙り出す。犯人の目星はついていた。義兄だ。双子はテレパシーで繋がっており、姉が目撃した犯人を妹の自分は透視できるとカマをかけたのだ。義兄が提供した関係者画像の内、故意に隠したとおぼしき人物への捜索から犯行確定。妹演出の「虚像」にまんまと引っかかった、第五章「念波る おくる」 両親の無理心中現場に直面した一人娘。母を殺した後、その夫が自殺したのは明らかだった。しかし彼女は実は母の連れ子で、その夫と養子縁組をしていない以上、相続権はない。そこで現場を偽装することに。夫が何者かに殺害され、その後母にも手を下したのだとする「虚像」は、だが湯川には通用しない。夫は家族愛がウリの演歌作詞家。しかし不能になり夫婦愛は冷め、挙句は弟子筋の男に寝取られる。腹いせに連れ子に手を出す始末。とっくに崩壊した家庭で、しかし家族愛の象徴という「虚像」を演じなければならなかった、第六章「偽装う よそおう」 劇団の主宰が殺害される。劇団女優で彼の元恋人が携帯電話のトリックを駆使し、自らのアリバイを作成。犯人は主宰の現恋人で、別れを告げられたショックから突発的に殺害。凶器の裁ち鋏を警察に探させないよう、あえて劇団小道具の短剣を使って主宰を再度刺し直すという徹底ぶり。こんな裏工作を画策したのも、全て犯人の気持ちを味わうというスリリングな体験がしたかったから。「虚像」を追い求める人生もあるものだ、と湯川をしてつぶやかしめた、第七章「演技る えんじる」
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7つの短編集ではありますが、それぞれ起承転結がしっかりまとまっていて面白かったです。個人的には「透視す」と「念派る」の話が好きです。 湯川教授は事件解決しすぎでは?
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