神様のカルテ(0巻) の商品レビュー
スピンオフなれど侮るなかれ。松本と本庄病院に関わる皆さんは強く優しい人ばかりです。この街でいつか過ごしてみたいと思う作品です。
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「有明」 卒試、迫り来る国家試験、その中での医学生たちの人間関係への変化の波や進路の決断。 情に流されすぎず、芯を貫くこと。 うーん…可もなく不可もなく普通、な印象の短編で終わってしまった。 「彼岸過ぎ迄」 本庄病院経営の裏話的な。 「神様のカルテ」 初めて癌患者に面と向かっ...
「有明」 卒試、迫り来る国家試験、その中での医学生たちの人間関係への変化の波や進路の決断。 情に流されすぎず、芯を貫くこと。 うーん…可もなく不可もなく普通、な印象の短編で終わってしまった。 「彼岸過ぎ迄」 本庄病院経営の裏話的な。 「神様のカルテ」 初めて癌患者に面と向かって向き合う一止のエピソード。 「冬山記」 冬山登山と、榛名の想い。 シリーズ全体の中心人物一止と榛名の過去をテーマにした「神様のカルテ」「冬山記」と他の短編のインパクトというか温度差がなあ、的なスピンオフ的短編集。 シリーズのファンの人でなければあまり、これぞ、という印象はないかもしれない。
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3を読んだ続きでこちらも一気読み。 栗原先生の学生時代や研修医時代、大狸先生と大蔵省の若い頃、それから結婚する前の榛名さんの話と盛りだくさんで楽しかった。
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一止、ハルさん…神様のカルテに出てくる登場人物みんなが好きだなぁと改めて感じた。 ーーー p40『有明』 「そのはずだが、世の中には我々の知らない哲学のもとに生きている人もいるからな」 p93 『彼岸過ぎまで』 手前勝手な自己満足だと受け取っていた金山の言葉が、苦い過去の一端に...
一止、ハルさん…神様のカルテに出てくる登場人物みんなが好きだなぁと改めて感じた。 ーーー p40『有明』 「そのはずだが、世の中には我々の知らない哲学のもとに生きている人もいるからな」 p93 『彼岸過ぎまで』 手前勝手な自己満足だと受け取っていた金山の言葉が、苦い過去の一端に触れたことで、にわかに立体的な質感を持って感じられた。 p142 「女は中身です。絶対、私の専務、捕まえてみせますから」 "相手が何を考えているのか、考える力を「優しさ」というのです" "しかし優しい人は、苦労します" 「國枝さんには國枝さんのために神様が書いたカルテってものが、もともとあるんだよ。そいつを書き換えることは、人間にはできないんだ。」
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ふ…不覚にも泣いた 神カル3冊目にして初だー 神様のカルテに出てくる元国語教師のおじいちゃんの言葉に泣いちゃったよ 読書をすると優しくなれる 僕は小説ばっかり読んでて、確かに架空の人のたくさんの人生を読んできた 架空なんだから実益はないだろうと、せいぜい知識が増えるくらいだろ...
ふ…不覚にも泣いた 神カル3冊目にして初だー 神様のカルテに出てくる元国語教師のおじいちゃんの言葉に泣いちゃったよ 読書をすると優しくなれる 僕は小説ばっかり読んでて、確かに架空の人のたくさんの人生を読んできた 架空なんだから実益はないだろうと、せいぜい知識が増えるくらいだろうと思っていたけど 本の中の人は架空であっても人なんだろうか 小説は作家の人が自分の体験や知識を文章にして自分を売るものだと思ってる そしたら小説の登場人物は作家の分身なんだろうか 僕は優しくはない 小説ばかり読んでいて人と接するのは苦手だ 苦手と言うか、知らない間に人を傷つけてる 悪意はなくて自分でもどこが悪いかがわからない だから治せない 優しさは想像力だと元国語教師は言った 僕は想像力がないんだろうか 想像力豊かだと小さな頃は言われていたんだけどな 自分が言われたら嫌なことと 他人が言われたら嫌なことは違う 違うけど自分が言われて嫌なことしかわからない 自分がされて嫌なことは他人にしないようにしましょうと小学生の頃に散々教えられてきたけど 他人がされて嫌なことは人に向き合ってこなかった僕にはわからない 想像力がないんだろうな
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神様のカルテ、始まりの物語。短編になっている。生きるということについてすごく大切なことを教えてくれる、そんな本。すごく言葉が響いた。シリーズに引き続き良かったです。
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辰也、板垣先生、一止、榛名がそれぞれ中心に描かれている短編集なような構成。 それぞれの過去が知れてよかったがちょっと短編集っぽさが物足りなかった。
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(16.09.20) 神様のカルテがはじまる前を描いたストーリー。 イチトの学生時代の仲間たちや、ハルさんの登山家としての姿が描かれている。 本編も1からまた読み直したくなった。
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生きるって厳しいことだ。 読んでいて何度もはっとさせられた。 生きていくことは辛いけれど、いろんな人がいてくれるから生き続けていくことが出来る。それがありがたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・有明 ・彼岸過ぎまで ・神様のカルテ ・冬山記 ・信州大学医学部最後の一年を過ごす一止と辰也。―『有明』 ・命を助けるために全力を尽くす医師と、医師が最善を尽くせるように尽力する事務長。時に反目しながらも目指すところは―「彼岸過ぎまで」 ・研修医として医者としての在り方を模索する一止―『神様のカルテ』 ・冬山で命と向き合う人たち。榛名の過去もちらりと―『冬山記』 よい短編集でした。 今までのシリーズよりも過去の話ばかり。 だけど、シリーズの中で人物がきちんと書かれていたので、彼らの過去が実に納得のできるものとなっている。 特に大狸先生と事務長の関係が。 立場の違いで必ずしも意見の一致を見るわけではないけれど、口にはせずとも伝わる相手への敬意が大人だなあ。 一止と辰也の学生時代のエピソードや、榛名の過去などはまだこれからいくらでも書けるだろうし、「専務」もいずれ本編に姿を現すのかもしれない。 世界観が確固たるものだからこそ、物語に広がりと奥行きが生まれる。
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