朽ちないサクラ の商品レビュー
映画になるとのことで読んでみました。9年前の作品で荒削りな若い印象。いろんな要素が登場して入り組んではいるものの、ラストはふうん、そうなんだ、という感じ。たしかに正義ではあるけれど、そんなことして許される?
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犯人がカルト教団の信者となったあたりは??となり、カルト教団、ヨガ道場、教団施設建設、タブンを撒く、などなど、オウム真理教、サリンをすぐに連想してしまって、なんだかなぁ……と。 これでそのまま終わりなら、消化不良どころか、なんじゃこりゃ、星つけられんぞ、ってなるとこでした。最後、大どんでん返しでしたが、まぁスッキリはしないなぁ。 実際の公安ってどうなんだろう。 続編があるようなので、読んでみよ!
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最後の最後まで事の真相が明かされず、面白かった。 起きた事件に対して動く刑事警察と、事件が起こらない様に動く公安警察。よって公安の動きはS(エス・スパイ)に象徴される様にどうしても秘密裏で解りにくい。 本作では、より多くの人々の平和、安全を守る為にはひとりを犠牲にしても仕方がない、というのが公安の考え方、理屈として描かれる。組織なり社会の中ではこの様な理不尽が罷り通っている、というのが現実でやりきれない思いがある。 主人公森口泉の「無辜の人間の命を奪ってまでも、警察は国家の安全を追い求めなければいけないのですか。本末転倒ではありませんか。」に対し上司は「百人の命とひとりの命、たしかに秤にかけることはできん。だが、秤にかけなければいけない立場の人間もいる。きれいごとじゃあ、国は守れん」と返す。 泉は今回の"公安の謀計による"出来事で"誰に罪があり、誰が裁かれるべきか"、考えても答えが出ない中で、"答えを求めて警察組織に入"り、"理不尽さを真っ向から受け止め、自分になにが出来るか探し出そう"と決意するところで終わる。 次作「月下のサクラ」を期待。
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今月、映画化した本書。 「朽ちないサクラ」の「朽ちない」の意味が、 映画ではどう演出されているのかしら。 警察小説としてはスムーズに読めたのだけど、 本書の最終あたりに、本居宣長の 「敷島の 大和心をひと問はば 朝日に匂う 山桜花」 が出てくる。 かなり、びっくり! !マーク5...
今月、映画化した本書。 「朽ちないサクラ」の「朽ちない」の意味が、 映画ではどう演出されているのかしら。 警察小説としてはスムーズに読めたのだけど、 本書の最終あたりに、本居宣長の 「敷島の 大和心をひと問はば 朝日に匂う 山桜花」 が出てくる。 かなり、びっくり! !マーク5個分くらいビックリ。 太平洋戦争最中の特攻隊を連想させてしまう和歌が、 現代警察「朽ちないサクラ」の形容として 用いられていることの違和感。 ヤバイんじゃないって思ってしまったけど、 若い世代は感じないんだろうな・・・と思う。
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タイトルの『サクラ』は、公安警察の隠語だと読み進めて分かった。実際、公安は国のためなら個人の幸せはやむを得ずと思っているのだとしたら怖いですねぇ。犯人は登場している主要人物の中の一人だとは思ったけど、最後まで誰かわからないようにしているのは上手いなぁと思った。
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映画公開前に読みたくなり、読み始めると 一気に読めた 柚月裕子さんの作品は 初めて わかりやすく 戻って確かめたりしなくても 理解できた 国民を守ってくれる公安が まさかの展開 あり得るのかもしれない 今の世の中では こうせざるを得ないのかも
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ストーカーの被害届を受理せず慰安旅行に行き、その後被害届を受理するが、ストーカーの被害者が殺害される。その事がスクープ記事に。警察の広報課の泉、スクープ記事にした千佳。泉から聞いた話から記事にしたのか。親友千佳は違う、約束は守ると言い、裏があるかもと真相を探るが殺害されてしまう...
ストーカーの被害届を受理せず慰安旅行に行き、その後被害届を受理するが、ストーカーの被害者が殺害される。その事がスクープ記事に。警察の広報課の泉、スクープ記事にした千佳。泉から聞いた話から記事にしたのか。親友千佳は違う、約束は守ると言い、裏があるかもと真相を探るが殺害されてしまう。千佳の無念を晴らすため泉が真相を探ろうとする。警察の不祥事は発端に過ぎなかった。 はじめはスクープの元ネタを探るうちに、元同僚の退職が警察(個人)への復讐と判明し、その元同僚を訪ねるが自殺していた。 泉が怪しみ捜査を続けるとカルト教団が事件に関与している可能性が出てきて、結果、公安まで絡み合う。そして、ストーカー被害の被害届の受理を遅らせた警察官は、勤務態度がかわりはて、警察を信じられず退職。公安からの圧力なのか!?本当に公安は、そんな事をするのか。 ノンストップで話が進む。真相は何なのか。たどり着いた結末は…。意外な方向に物語は進んでいく。息をつく間もなく一気読み。久々に読み応え充分な作品でした。 途中、警察官同士が情報交換するために使った小料理屋。そこに登場した日本酒、雪漫々と浜千鳥。違った意味で気になるな。
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久しぶりの柚月作品でした。続編が出たということで、本作を読み始めましたが、相変わらず読み易い文体で展開も面白かったです。黒幕は、途中でわたしが思った通りの人物だったのも、爽快でした。続編も楽しみです。
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主人公の名前、サクラなのかと思ったけど全然違った笑シンプルなお話しを想像していたけど結構複雑な感じでした。黒幕はやはりあいつだったのか、、( ̄ー ̄) 内容はまぁ悪くはないんだけど、私的に少しおもしろみに欠けるところがあったので星3かな〜
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ストーカー殺人事件を発端に暴かれる県警の不祥事。最初は県警の広報課に所属する女性職員が主人公ということもあって面白かったけれど後半から何かモヤモヤして結末にはすっきり納得できなかった。なぜ、公安はああいう描かれ方をするのか不思議。
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