世界はシステムで動く の商品レビュー
・『学習する組織』が本書をアップデートしており、『学習する組織』を読めば事足りそうな気がする。『学習する組織』のネタ元の一つ。
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例えば、「この世界をより良くしたい」と考えた時に、どんな基本思考を生きる人すべてにインストールすれば良いのか?と思えば、名著「7つの習慣」とかは間違いなく入るのだけど、10冊選んで良ければ、この本はその内の1冊に入って良いと思う。 どうしても、短期的な感情で、人に対して良し悪し...
例えば、「この世界をより良くしたい」と考えた時に、どんな基本思考を生きる人すべてにインストールすれば良いのか?と思えば、名著「7つの習慣」とかは間違いなく入るのだけど、10冊選んで良ければ、この本はその内の1冊に入って良いと思う。 どうしても、短期的な感情で、人に対して良し悪しを評価したり、争ったり、目先の利益を追求したりとなりがちだけど、それらは、システムの中の小さな挙動の1つでしかない。 モノゴトを、長期的、論理的、システム的な捉え方をして、その結果が生まれるだけの理由がどこにあるのか?を建設的に議論ができるようになるには、多くの人がこの概念を持たなければならないなと。 本文中にもあるが、「システムのレバレッジ・ポイントは直感では理解できないことが多い」とあり、この構造は、専門家や天才は正しいことを提言していたとしても、多くの人から理解されなかったり、信じられなかったりすると、実現できなくなり、結局のところ、誰も得しない状態になってしまう。 戦争や貧困、環境問題やエネルギー問題、ワクチン等医療の問題など様々あるけど、解決するためには、全員がシステムを構築できるような天才でなくても良いけど、システムの基礎を理解していて、最低限、ポジティブな意思決定、票を投じるような状態になるのが重要だと思わされる。 シンプルにいえば、 「〇〇さんが悪い」× 「〇〇さんにそうさせた環境を改善しよう」◎ 多数の人がこの思考になれば、それで充分。 本の内容について、勉強になるところを抜粋すると、かなりのボリュームになってしまうから、ここではやめておく。 分厚くて難しい本に見えてしまうかもしれないけど、抽象と具体の行き来が多いから、イメージもつきやすく、ざっくり理解できればOKくらいの感じで多くの人に読まれてほしい。
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良書だし、表層や部分だけでなく、物事をシステムとして見てみることの重要さ、面白さはよくわかった。ただ失礼ながら少し冗長というか、長すぎるようにも思えた。また、やさしく、わかりやすく書かれているようで、実は難解な書物だと思う。
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これはもっと早くに読んでおけばよかった...というくらいの良書。この見方で物事を見れるか見れないかでだいぶ変わってくる。自分の考え方はもちろん、他の人を同じ議論のプラットフォームに乗せるかどうかという点でも。
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むずい。ノーフリーランチの定理が示すように万人・万物にとっての最適なシステムは存在しないのかもしれない。 それでも周りに興味・関心を抱くことがこの世界にとってより良いシステムを構築していくために必要なのかなと思います。 以下、印象的なシーン 1. 工場を取り壊しても、工場を作り...
むずい。ノーフリーランチの定理が示すように万人・万物にとっての最適なシステムは存在しないのかもしれない。 それでも周りに興味・関心を抱くことがこの世界にとってより良いシステムを構築していくために必要なのかなと思います。 以下、印象的なシーン 1. 工場を取り壊しても、工場を作り出した理屈がそのまま残っているなら、その理屈が別の工場を作り出すだけだ... →『禅とオートバイ修理技術』より引用。ここでこの本の一節が出てくるとは、、、読んだことあったので感激 2. 再生不可能な資源に頼って資本ストックを構築しているときは、大きく速く成長すればするほど、下落も大きくなる。 → 資源には限りがあること、そしてそれらを喰らい尽くす人間のスピードはとてつもなく速くて大きい。人間のスピードに追従できるシステムを果たして考えることはできるのだろうか、、、(何もしないは除いて) 3. ジャストインタイムは燃料供給の変動や交通流量、コンプュータの故障や労働力の供給状況、そのほかにも可能性のある突然の問題などに対する生産システムの脆弱性を高めてきた。 → 突然の問題に対応できるのは今のところ人間だけだろうな。これが機械でも対応できるようになればまさにAI革命だわ。 4. 平均的な人間の肺の表面積がテニスコートを覆うほどであるのは、フラクタル幾何学のため。 → コッホ曲線て確か長さは発散するけど面積は収束するんだったような、、、 5. サブシステムの目的が支配的で、システム全体の目的を犠牲にしているとき、その結果としての行動は部分最適化と呼ばれる。 → ここで言うシステム全体の目的がいわゆる「本質」なんだろう。 6. 私たちはシステムの作り出す出来事に心を奪われすぎており、これまでの経緯にはほとんど注意を払いません。そして、これまでの経緯の中に、挙動や出来事を生み出している構造についての手がかりを探すことが下手なのです。 → なぜそうなっているのか(そうなったのか)を考えるのってめんどくさいもんね、、、実験なんかは考察が大事だけどめんどくさかったなぁ。 7. エコロジカル・フットプリント → 別の本で出てきたキーワードのだったのでメモ。 簡単に言うと人間が地球に与えている負荷の度合い 8. 境界とは、私たち自身が作っているものであり、新たな議題や問題、目的ごとに、考え直すことができるし、考え直すべきであると覚えておくことは重要な技能。 → これは人間関係にも当てはまりそうだな。 9. 限定合理性:人は自分の持っている情報に基づいて極めて合理的な意思決定を行う。 → もはや恣意的では? 10. 持つものには与えられる、成功者はさらに成功する → 大富豪のルールでも最下位から一位は次のゲームで強いカードをもらえるっていうのがあってそれを思い出した。一度全てをリセットすることがこのシステムからの逃げ道と書いていたけど現実は残酷。 唯一可能性があるとしたらどんな方法でもいいから学をつけることなのかな。持つものが持たざるものと助け合える優しい世界であれ。
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2020.37 ・自己強化とバランスの二つのループ。遅れの存在。 ・レジリエンス、自己組織化、ヒエラルキーがシステムを機能させる上では大切。 ・実行プロセスが存在する。
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システム思考で世界を読み解く。 システムとは、要素、相互のつながり、機能の3つからなる。全てのシステムにとっての重要な機能は、自らが必ず永続できるようにすること。要素を変えてもシステムへの影響は小さい。つながりを変えるとシステムは別のものになる。システムの機能を変えるとシステム...
システム思考で世界を読み解く。 システムとは、要素、相互のつながり、機能の3つからなる。全てのシステムにとっての重要な機能は、自らが必ず永続できるようにすること。要素を変えてもシステムへの影響は小さい。つながりを変えるとシステムは別のものになる。システムの機能を変えるとシステムは根底から変わる。 ストックがある範囲内で保たれているとき、そこにはコントロールメカニズムがある。フィードバックループが作用している。安定追求型フィードバックと自己強化型フィードバックがある。
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課題が顕在化したときに、それは何が原因なのか、その課題は今後どのような影響を与えるのかについて構造的に分析し、どこにどのように手を入れるのが有効なのかを広く長い視野で捉える重要性が書かれていた。 「思いやりの境界線を拡大する」という表現がしっくりきた。
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システム思考はこれからのリーダーに必須のスキルだと強く感じた。目の前の課題に対して対症療法をいくら行っても構造自体にアプローチしなければ根本解決にならない。
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「システム思考」がどのようにして問題を理解して課題発見に役立つかが納得できる解説だった。ならば、使ってみたいと考えることろだが、おそらく活用するには訓練が必要で、この本だけでは練習することはできない。
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