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密室殺人ゲーム・マニアックス の商品レビュー

3.3

55件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

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2023/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

密室殺人ゲームシリーズ第3弾。 今回は300ページと数は少なめであるがその分の内容量がとても濃い印象だった。 第一作目は元祖メンバーが単純に殺人推理ゲームを楽しむ様を、2作目はその信奉者たちが模倣犯するかのように殺人推理ゲームを、第3弾は一人の人間が5つのキャラクターを演じてそれを配信するという前回のパターンを更にひねっているパターンがとても複雑だが面白かった。 更にトリックの方もメタマテリアルや光学迷彩というSFに展開しており、どちらかというと納得度よりも劇場型で驚きを重視している感に変化しているのが実は今までこのゲームを行っていたのが違う人物である事が考えられる。 そして今回も全てを明かさずに終わってしまった。東堂竜也はなぜこんなことを起こしたのか前回の模倣犯メンバーとの関わりは?そしてこのゲームはいつ終わるのか、続編は今もないがどんな話が待っているのか続編が出たら読んでみたいです。

Posted byブクログ

2022/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星4.0 「王手飛車取り」「2.0」の、外伝的立ち位置とのこと。 実際に殺人を実行、そのトリックをクイズとして出題、推理し解答し合う。 そんな非人道的ゲーム、そしてそれを編み出した5人のキャラを確立した「王手飛車取り」 5人のうち、死亡者、逮捕者、行方不明者を出し終焉したかに見えたゲームが、そのオリジナルを崇拝する者たちにより模倣された世界を描いた「2.0」 そして「マニアックス」は… Q1 読む前から外伝的と聞いていたので、コロンボちゃんの映像がボヤけたコロンボちゃんだったこともあり「王手飛車取り」の前日譚かと思ったが、早々に違うことが判明。 今回も模倣犯かと読み進める。 恥ずかしながら区切りの「1of9」が意図するところに気付いたのが終盤。 さすがの面白い仕掛け。 閉ざされたコミュニティで楽しまれていたものが外へ流出し、真似する者が現れた。 という「王手飛車取り」から「2.0」の流れから、今作は自ら拡散、視聴者参加型にしようという拡がりを見せている。まさに流行り動画配信者的な発想であり、SNSで自己顕示欲を満たすのに似た発想。 その点では外伝的というより、続編といってもいいのではと感じた。 トリックについても、最新テクノロジーを駆使して密室やアリバイといった古くからある犯罪トリックを、次のステージはこんなこともできるのだと提示していて面白い。 Q2 犯行現場の写真は当たり前のように共有サービスにアップ。やはり今作は「拡散」を前提としているのだと、糾弾しつつも出題側に回ると多くの人に自分の発想を見せたいと思うものなのかと思いながら読み進めた。 二段構造の出題。 一問目では、使い古されたトリックをあえて。 二問目では、最新テクノロジーを駆使して。 という対比でQ1同様、犯罪トリックは確実に次のステージへ、と思わせている。 もはやこのトリックはほぼSFの領域だが。 Q3 今や誰もがなれる動画配信者。 まさに今作の5人は殺人系YouTuberみたいなもので。それなら当然生配信、生放送もしたいと思うのは自然な流れ。盛り上がるだろうし。 というわけで、生放送を予告、実行。 しかし、計画は崩れる。 視聴者によって犯行時に取り押さえられるという驚きの結末。 前作までは、頭のイカれた連中の頭のイカれたゲームを面白がり崇拝し、模倣する、そんな悪い部分を目立たせて取り上げてきたのだが、今回はそれをよくないことだと食い止める人間がいた、という結末にしている。 現実でこんなことが起きれば、きっとほとんどの人間が「こんな奴らは早く捕まれ」と思うだろうが、フィクションの中でこの結末にしたのは、希望のある明るい結末だと感じた。 A&Q やはり、歌野作品。 最後に物語全体の仕掛けを残していた。 まさかの一人五役とは。面白い。 まったく気づきませんでした。 ここまで推理ゲームになりうるトリックを次から次へと放って、さらに進化をさせて。 そして、この物語上の世界での「密室殺人ゲーム」を発展させていったことに驚きです。 さらに、三作品ともにラストは驚かされるという。 現状、これ以降の続編は出ていない。 世の中が変わり、人々にとってのインターネットも変わり、そして「密室殺人ゲーム」も更に発展をする。それは、今の私たち読者が想像もつかないような形に… みたいな続編をずっと期待せざるをえないです。 期待しています。 他の方も書いていたけど、初代教授のその後が気になりまくりです…キャラも超立ってたし…

Posted byブクログ

2022/07/18

シリーズ最終巻です。 やっぱり密室殺人ゲームは面白い。 元祖教授(確か中身は女子高生でした)が結局どうなったのかはわかりませんでした。 ページ数が少なかったのもあってさっさと読めました。

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2022/03/27

今度はそうきたかーって感じ。色々トリック考えますね。私にはミステリ脳がないのかダメダメ。ただ、最後のオチは『うわー、やられた』というよりかは、『あっ、そうなんですねー』って軽くなっちゃうので3かなと。やっぱりこの作品は王手飛車取りが1番良いですね。

Posted byブクログ

2021/12/17

またもや殺人推理ゲームが開催された! 王手飛車取、2.0にに続く密室殺人ゲームシリーズの第3弾。 相変わらず動機はとんでもなく、手法は奇想天外でエキセントリックな殺人が繰り広げられます。タイトルとおり今回はマニアックで、もはや研究者のようなレベルです。 今回は構成に工夫がされ...

またもや殺人推理ゲームが開催された! 王手飛車取、2.0にに続く密室殺人ゲームシリーズの第3弾。 相変わらず動機はとんでもなく、手法は奇想天外でエキセントリックな殺人が繰り広げられます。タイトルとおり今回はマニアックで、もはや研究者のようなレベルです。 今回は構成に工夫がされていて、全編通してなんか違和感を感じつつ読み進めていましたが、そういうことでしたか。さすがにわかんねーよ 作者のミステリーの偏愛ぶり感じることができる作品、本格好きにはおすすめです。

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2021/08/14

シリーズならではの面白さやキャラ設定と、新作ごとにこう来るか!という展開の意外性を「同時に」こういう形で成立させるのか…!と、相当な練り込み具合を感じる。 前作前々作のインパクトが凄かったせいかコロンボ氏(と頭狂人)今回控えめだな?というのと、巻を追うごとにaxeよく喋るように...

シリーズならではの面白さやキャラ設定と、新作ごとにこう来るか!という展開の意外性を「同時に」こういう形で成立させるのか…!と、相当な練り込み具合を感じる。 前作前々作のインパクトが凄かったせいかコロンボ氏(と頭狂人)今回控えめだな?というのと、巻を追うごとにaxeよく喋るようになったな。という感じ

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2021/05/27

なるほど、一作目と二作目とは違う展開が用意されていた。そうだよね、前作と同じなら読者は飽きるもんね。このシリーズ、まだ続くんじゃないかと思えるんだけど、作者はもうこの続きは書かないのかな? 嵯峨島という登場人物がただのミステリー好きで終わってるのが勿体無いので、彼がどうにかゲー...

なるほど、一作目と二作目とは違う展開が用意されていた。そうだよね、前作と同じなら読者は飽きるもんね。このシリーズ、まだ続くんじゃないかと思えるんだけど、作者はもうこの続きは書かないのかな? 嵯峨島という登場人物がただのミステリー好きで終わってるのが勿体無いので、彼がどうにかゲームに絡んでくるといいのにと思ってるんだけど。 そして最後の種明かしを読んでいたときに思ったのは、この犯人めっちゃ頭良いんだから、もっと社会の役に立つところにその頭脳を使ったらええのに…と。

Posted byブクログ

2021/04/28

シリーズ3作目。今回も面白かった。 作品ごとにお話は変わるのに、彼らの姿勢はいつも一貫している。 そして、考えも及ばないような結末を迎える。そこまでする?という驚きの展開は、今作でも健在。 これで完結なのかなあ。もっと読みたい。また書いてくれたらいいな。どこまでいっても「王手...

シリーズ3作目。今回も面白かった。 作品ごとにお話は変わるのに、彼らの姿勢はいつも一貫している。 そして、考えも及ばないような結末を迎える。そこまでする?という驚きの展開は、今作でも健在。 これで完結なのかなあ。もっと読みたい。また書いてくれたらいいな。どこまでいっても「王手飛車取り」の頃に思いを馳せてしまいそうではあるけれど。

Posted byブクログ

2021/03/16

密室殺人ゲームシリーズは設定だけでも既に面白い。ただこの作品は三部作の中には含まれておらず、番外編的な位置付け。ただ、機械を使ったトリックはなかなか面白かった。 三部作の三作目を早く書いてほしい!!

Posted byブクログ

2021/02/20

密室殺人ゲームシリーズの三作目。まさか、こんなにシリーズ化するとは思わなかった。シリーズの大ファンとしては嬉しいことこの上ない。 頭狂人、044APD、aXe、ザンギャ君、伴道全教授とシリーズお馴染みのメンバーが今回も登場。 彼らは推理ゲームと称し、お互い出題者と回答者に別れ...

密室殺人ゲームシリーズの三作目。まさか、こんなにシリーズ化するとは思わなかった。シリーズの大ファンとしては嬉しいことこの上ない。 頭狂人、044APD、aXe、ザンギャ君、伴道全教授とシリーズお馴染みのメンバーが今回も登場。 彼らは推理ゲームと称し、お互い出題者と回答者に別れて事件を考察する。出題者は実際に人を殺して事件を起こし、回答者はそのトリックを推理するのである。 いわゆるフーダニットは使えないので、どんな奇抜なトリックで事件を起こすか、出題者の手腕はそこに問われる。 色々ハメをはずした印象の二作目に比べて非常に非常に繊細な導入。 原点回帰か、と思っていたが、、、なるほどそう来たか。 別に今回が駄作とは言わないが、好みが別れる仕上がりになっているのは事実だろう。個人的には、次作は一作目のようなフォーマットになることを期待したい。

Posted byブクログ