けむたい後輩 の商品レビュー
柚木麻子の本はすぐ読んでしまう。栞子、こういう子いるよねー!という共感に悶絶したけれど、でも、わたしの中にも栞子的要素は確実にあり、同族嫌悪な感じかなと思う。こういうタイプに限って意外と母性アピールしたり、大した夢とかなかったりするんだよね。帯にもあった、ただ、認めて欲しいだけ。...
柚木麻子の本はすぐ読んでしまう。栞子、こういう子いるよねー!という共感に悶絶したけれど、でも、わたしの中にも栞子的要素は確実にあり、同族嫌悪な感じかなと思う。こういうタイプに限って意外と母性アピールしたり、大した夢とかなかったりするんだよね。帯にもあった、ただ、認めて欲しいだけ。というキャッチコピー、真実子的存在の子がいてくれたらどんなことにも頑張れるし生きていけそうな気がするけど、いたらいたで自分の首を真綿でしめていくような感じにもなるから、結局1人で自分を褒めながら頑張るしかないんだな、という結論。
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14歳で作家デビューの文学少女 栞子、その1つ下の後輩で病弱な乙女 真実子、その同級生で寮の同室 美人で自分の確固たる夢に邁進する美里。 名門女子大を舞台にした各種女の成長記。 面白いのに終始イライラしつつ読み進めた。栞子の行動言動に腹が立ち 真実子の解釈に呆れ 美里の嫉妬心に共...
14歳で作家デビューの文学少女 栞子、その1つ下の後輩で病弱な乙女 真実子、その同級生で寮の同室 美人で自分の確固たる夢に邁進する美里。 名門女子大を舞台にした各種女の成長記。 面白いのに終始イライラしつつ読み進めた。栞子の行動言動に腹が立ち 真実子の解釈に呆れ 美里の嫉妬心に共感した。自分と向き合えない人は駄目だ。 身に沁みる。 本屋さんで樋上公実子さんのカバーイラストに手を伸ばし柚木麻子の名に財布を開けた。好きな2人のダックに心が弾む。面白くないわけがない。 面白かった。
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2017/09/02読了 柚木麻子やっぱ好き。 栞子のどこにも行けない閉塞感は読んでるだけで重苦しい気持ちになるし、それを文章で、直接栞子は重苦しい!って書いてないのに、こっちの気分を重苦しくさせるのは、さすが作家様、、、、小説はそういう表現があるものが大好き! あんなに幼く純粋な一途さだった真実子が、栞子に裏切られて裏切られた末に一度死んで、そこからの再生と、終わりのあの一言、煙草消してもらえませんかは、もう、しびれる、、、現実と向き合って社会と折り合って、病弱だった真実子は、一人で立っていける、おとなになったんだなぁ、、、と、親の気持ち(笑) 親友美里のキャラも、辛辣だけど重みのある言葉と観察眼を持ったところが素敵で素晴らしい◎全キャラ、キャラがしっかりしてる!
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最後の真美子の言葉と言ったら!!この本のすべてが最後の3ページくらいに詰まってる。すごい。ただ、栞子の言動に眉をひそめながら読んでたくせに、真美子にノックアウトされた栞子に共感し、泣けてきた。 自分を美化するために、存在する場所を確保するために、真美子という自分を陶酔する後輩を使ってきた栞子。気にするのは他人からどう見られているかであって、その間まったく自分を高めようとしていない。時が過ぎてゆくだけ。人生で経験することはすべて自分の血肉となるもの。良いことも悪いこともすべて。栞子は何もしてない。自分より下に見ていた真美子が、気づけばなんとも素晴らしい人間と成長し、初めてそれに気づく。 自分にも、すべてではないけど重なるところがあるのでは、と思いながら読んでた。人を卑下するときって、幸せじゃないからなんだよね。。 ああ、タイトルがすごいことに最後になって気づく。柚木さんやるなあ。これが初期の作品とは。
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いるいる、こんな女の子たち。リアルに感じすぎて途中でイライラして本を閉じたくらい。でもまた読む。この繰り返し。最後はすっきりした。こういう終わり方はとても好き。この作者の他の作品もいろいろ読みたいな。
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食べ物描写と同じくらい秀逸だと思うのが この人の描く女同士の関係とか やりとり。 必ず思いあたることあって いつもドキッとさせられる。途中までは 栞子のこと イヤなオンナだと思うんだけど 途中から 実はまみこの方がずっとイヤなオンナかもとも思う。こういう悪気なく 周りをイヤな気持...
食べ物描写と同じくらい秀逸だと思うのが この人の描く女同士の関係とか やりとり。 必ず思いあたることあって いつもドキッとさせられる。途中までは 栞子のこと イヤなオンナだと思うんだけど 途中から 実はまみこの方がずっとイヤなオンナかもとも思う。こういう悪気なく 周りをイヤな気持ちにさせる女性っているよなぁ。悪気がないだけに 余計始末に悪くて たいていの場合 こういうタイプは話が通じない。天才って そういうもんか?
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なんだかんだと言いつつ女子的につるんでるのが読んでてしんどかった・・・どうでもいいんだけどなー的なw 辛抱して読んだわりには、オチもたいしたことなかったし。 真実子、多才過ぎて、栞子じゃなくても、たぶんマジでけむたいし!wwwww
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まず、章タイトルを見て笑ってしまった。めっちゃトリじゃん!って。章タイトルのセンスから、ワクワクして読み始めた。 やるやる詐欺のように、適当に夢を語り、ダメ男にのめり込む栞子。そんな栞子を子犬のように慕い追いかけ回す真美子。真美子の親友で夢を掴むために頑張り続ける美里。 私はこ...
まず、章タイトルを見て笑ってしまった。めっちゃトリじゃん!って。章タイトルのセンスから、ワクワクして読み始めた。 やるやる詐欺のように、適当に夢を語り、ダメ男にのめり込む栞子。そんな栞子を子犬のように慕い追いかけ回す真美子。真美子の親友で夢を掴むために頑張り続ける美里。 私はこの三人の中では残念ながら栞子タイプだろう。ここまで情けなくはないと思うが…。栞子のイタイ部分が心に突き刺さる! ラストなんて、トホホだよ…。もうちょっとしっかりしなよ、栞子!
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面白かった!先輩やまみこの態度にイライラする場面があったけど、女の人の黒い部分の表現がすごい。最終的にはスカッとした。
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柚木麻子さんの「けむたい後輩」、2014.12発行です。翻訳家の一人娘、二世の女性と知性と美しさを備えた努力家の女性の物語かなと思います。柚木さんの作品に飽きたわけではないと思いますが、数10ページあたりまで読んで、かったるい感じになってきました。たぶん、女性ばかりが主役の作品を...
柚木麻子さんの「けむたい後輩」、2014.12発行です。翻訳家の一人娘、二世の女性と知性と美しさを備えた努力家の女性の物語かなと思います。柚木さんの作品に飽きたわけではないと思いますが、数10ページあたりまで読んで、かったるい感じになってきました。たぶん、女性ばかりが主役の作品を読み続けてるからだと・・・思います。。。「幹事のアッコちゃん」はまだかなり待たないといけないと思います(^-^)
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