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けむたい後輩 の商品レビュー

3.7

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2017/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一冊だけ詩集を出版した過去を勲章に、雰囲気美人だけれど男を見る目がない栞子。 体が弱くてうぶで純粋、なはずなのに吸収力と隠れた実力と運に恵まれる真美子。 努力家で、女子アナへの夢をかなえる美里。 舞台は横浜のフェリシモ女子大。 ありそうであり得ない世界がマンガみたいで(いや、漫画に失礼ですね)苦笑しながら読みました。

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2016/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真美子が多才すぎて怖い。栞子がどんどんみじめになっていくのも怖い。美里は地元に戻ることで、真美子と離れられて良かったと思う。一番リアルなのは栞子だと感じてしまった。柚木さんの女同士の物語はぐさぐさきます。

Posted byブクログ

2016/08/28

真美子の成長物語で終わるのかと思ったら、オチにスカッとした。 真美子のグサッと心をえぐるような本質を突いた言葉によって、栞子の誤った自尊心が明るみになっていく。 物語のカラーが一気に変わった瞬間が見事だった。

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2016/03/04

どうにもこうにも栞子が痛々しくて読んでいてしんどかった。 わかりやすく負のスパイラルに入っていくのは見てられなかった。 里美や真実子が成功してるのは嬉しかった。 ちょっとゾッとするラストはミステリーじゃないけどイヤミスに近いような気が。

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2016/02/22

中二病をこじらせると大変なことになると改めて思った。 確かに個性的な人や独特な人はかっこよく、魅力的に見える瞬間もあるがそれはあくまで一時的な表面上のものでしかないことが多いと思う。普通の人ではない人はやはり普通の人とは上手くやれないし、よほどの才能が無い限りいずれ一人になってい...

中二病をこじらせると大変なことになると改めて思った。 確かに個性的な人や独特な人はかっこよく、魅力的に見える瞬間もあるがそれはあくまで一時的な表面上のものでしかないことが多いと思う。普通の人ではない人はやはり普通の人とは上手くやれないし、よほどの才能が無い限りいずれ一人になっていくのだろう。 真実子の成功していく様は少しやりすぎだと思うが、その方が栞子との比較がしやすくなるので悪くないと思う。 けむたい後輩というネーミングは素晴らしいと思った。

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2016/02/20

真実子のシンデレラストーリーやんwwってやさぐれたくなるのは、自分が栞子のようにいつまでも子供だからだろうか。 箱入り娘の真実子が、先輩の栞子に惚れ込み、翻弄されながらも、新しい長所を発見し箱から羽ばたいていくお話。 全てにおいてまっすぐで、真剣な真実子だからこそ友達やチャン...

真実子のシンデレラストーリーやんwwってやさぐれたくなるのは、自分が栞子のようにいつまでも子供だからだろうか。 箱入り娘の真実子が、先輩の栞子に惚れ込み、翻弄されながらも、新しい長所を発見し箱から羽ばたいていくお話。 全てにおいてまっすぐで、真剣な真実子だからこそ友達やチャンスなどを得られるのだと思う。 とはいえ、なんかずるい。 エピローグの真実子は、すえおそろしいが、これが世間だよなと。まだまだ世間知らずな私だなと。誰よりも世間知らずは栞子か。

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2016/01/03

実際の横浜周辺の聖地巡礼ができるので、行ったことが無い人は本書をたどって散策してみるとよい。 クリエイターなる者は国家資格じゃないので、似非と本物の差が宇宙規模になる。 他者に受け入れられない自分みたいな矮小で被害妄想な自己なら創作をあきらめた方がいい。 嫉妬とは賞賛なのだ。 1...

実際の横浜周辺の聖地巡礼ができるので、行ったことが無い人は本書をたどって散策してみるとよい。 クリエイターなる者は国家資格じゃないので、似非と本物の差が宇宙規模になる。 他者に受け入れられない自分みたいな矮小で被害妄想な自己なら創作をあきらめた方がいい。 嫉妬とは賞賛なのだ。 100%の人に認められることはない。 では、誰に認められられたいのか? 何の為に作るのか、何で逃げるのかが、垣間見れる1冊。 道に迷った時にこそ読んでほしい。

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2015/12/30

才能ある後輩に尊敬されながら、その後輩にコンプレックスを感じていくという話はよくある構図かもしれない。でも、次の展開が気になり一気読みしてしまった。 才能溢れていると思われていた栞子が徐々に「尽くす」女になっていくのは読んでいて辛いが、安易なハッピーエンドにしていないのはよい。 ...

才能ある後輩に尊敬されながら、その後輩にコンプレックスを感じていくという話はよくある構図かもしれない。でも、次の展開が気になり一気読みしてしまった。 才能溢れていると思われていた栞子が徐々に「尽くす」女になっていくのは読んでいて辛いが、安易なハッピーエンドにしていないのはよい。 解説にも書いてあるが、実は出てくる男のダメさを楽しむ小説でもある。

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2015/12/24

14歳の時に詩集を出版してカリスマ的な存在になったものの、今は過去の栄光にしがみついている栞子。 彼女に憧れる病弱で世間知らずの後輩・真実子と、真実子を心配する同郷の美里。 お嬢様女子大を舞台にした女性特有の劣等感や優越感を描いた物語。 栞子という強烈なキャラが、わたしは結構好...

14歳の時に詩集を出版してカリスマ的な存在になったものの、今は過去の栄光にしがみついている栞子。 彼女に憧れる病弱で世間知らずの後輩・真実子と、真実子を心配する同郷の美里。 お嬢様女子大を舞台にした女性特有の劣等感や優越感を描いた物語。 栞子という強烈なキャラが、わたしは結構好きです。 彼女は、周囲とは違うという孤高の存在を気取っているものの、実は男に依存し、誰かに愛され認められたがっているただの平凡な女の子。 何をやっても才能をあらわしてしまう真実子よりもずっと人間臭く、嫌いになれない。 こんな虚勢まみれの痛々しい栞子に惹かれるのは、彼女が利己的な狡猾さを露呈しながらも、美しい理想を捨てきれない弱さをさらけ出しているところに尊さを感じるからだと思う。 また、女性たちの共依存のような関係性も…好きです(※個人的な感想です…)。 真実子は栞子を崇拝し、栞子は真美子に慕われることで自分を保ち、美里は病弱な真実子の面倒を見ることに熱心。 美しいですよね~(※個人的な感想です)。 終盤、口ばかりで努力しない栞子に対して成功した真美子は「お前、イタイよ」とつきつけるのですが、これは真美子側の決別と見せかけて、真美子がいかに栞子に囚われているかを示しているような気がしてなりません。 今後も真美子は栞子の価値基準に囚われ続け、栞子は真美子のことを過去の人間としてすぐに忘れそう。 こんなアンバランスな女性同士の関係、いいですよね~(※個人的な感想です)。

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2015/10/09

読み終わったあと、なんかすごかった。。とつぶやいてしまった。 劣等感とプライドでがんじがらめになった薄っぺらい栞子に、イライラしながら読んだ。 真実子の目線では描かれていないので、栞子を崇拝する気持ちが理解できず、何だか不気味だった。 でも、栞子が男だとしたら、そういうのもある...

読み終わったあと、なんかすごかった。。とつぶやいてしまった。 劣等感とプライドでがんじがらめになった薄っぺらい栞子に、イライラしながら読んだ。 真実子の目線では描かれていないので、栞子を崇拝する気持ちが理解できず、何だか不気味だった。 でも、栞子が男だとしたら、そういうのもあるかな。 どうしようもない男に入れあげて尽くして捨てられて、 でもやっぱりお前しかいないって言われてよりを戻しちゃうみたいな。 それなら、最後に栞子から卒業できたみたいで良かった。

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