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けむたい後輩 の商品レビュー

3.7

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2022/01/10

図書館本。 学生の頃ってこう言うこじらせた関係あるよねと。栞子と真実子の関係にイライラしつつも、耳が痛かったり気付かされた部分もたくさんあった。けれども、ラストには真実子が栞子へ放つ台詞や対応にスッキリ。女同士の感情の動きや関係性だったりと描かれ方がリアルでさすが柚木さん!と今...

図書館本。 学生の頃ってこう言うこじらせた関係あるよねと。栞子と真実子の関係にイライラしつつも、耳が痛かったり気付かされた部分もたくさんあった。けれども、ラストには真実子が栞子へ放つ台詞や対応にスッキリ。女同士の感情の動きや関係性だったりと描かれ方がリアルでさすが柚木さん!と今回も改めて感じました。

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2022/01/08

真実子才能ありすぎて、もしこんな人がいたら..と考えると栞子に気持ち分からんでもないな。 読者としては真実子大好きです。

Posted byブクログ

2021/12/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

樋上公実子さんの装丁に惹かれてジャケ買い。 栞子さん……サブカルアーティスト気取りしたいだけの普通の女の子ですよね。 著名な親のもとに生まれて自分を客観視する機会に恵まれなかったのと男運の悪さには同情しますが。 本当、蓮見先生といい伊佐夫といい黒木といい、しょうもない男ばかりとつき合わなければ栞子さんも別の人生があっただろうに、まあ本人が好きでつき合ったんだから仕方ない。 特に蓮見先生がやばすぎる、30過ぎて親にたっぷりお小遣いもらってってのは本人たちがいいならそれでいいけど学生に堂々とラブレター出したり手を出しまくったり、そこまで普通じゃない人物とは思わなくておもしろすぎた。 真実子が何故そこまで栞子さんに傾倒するのか分からなかったけど、実はずっと煙たい、煙草消してって思ってたんですね。 節ごとに視点が真実子→栞子さん→美里と移っていくのに慣れるまでは第三者視点なのか人物視点なのか分からなくて読みにくかった。 けっこう悪意に満ちた表現とか出てきて、著者の口が悪いのかキャラがそうなのか両方なのか。 ミスコンの対抗馬の小島真由さんに関してはそこまで言わんでもな罵詈雑言で笑ってしまった。 学外の人に自分を売り込むのは悪いことじゃないのに媚びるとか、それと巨乳けっこうじゃないですか。 全体的な文章のノリからして50代くらいの作家が大学生をメインにした小説を書いてるのかと思いきや、本作執筆中の作者が30代前半というのも驚いた。 なんか散々disってしまったけど、若い女の子のキャットファイトが見たいという下衆心で読み始めたので文句はないです。 横浜とその周辺を散歩している気分に浸れるシーンもたくさんあったし、むしろそこが最大の魅力だったかもしれません。

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2022/04/09

栞子に憧れ、夢中になり、そして都合良く扱われる真実子。 最後は、水戸黄門みたいで、正面から看破した真実子だったが、いやいや、最後過ぎだよ。途中でおかしいとと気付くでしょう。 真実子の初恋みたいなものだったのでしょう。 努力出来る人間と、雰囲気だけで自分を特別なポジションに置き、...

栞子に憧れ、夢中になり、そして都合良く扱われる真実子。 最後は、水戸黄門みたいで、正面から看破した真実子だったが、いやいや、最後過ぎだよ。途中でおかしいとと気付くでしょう。 真実子の初恋みたいなものだったのでしょう。 努力出来る人間と、雰囲気だけで自分を特別なポジションに置き、中身が無いまま時が過ぎ、雰囲気だけでは先に進めなくなった人間の物語。 努力の出来ない自分に照らし合わせ、真実子のように生きたかったって思った。

Posted byブクログ

2021/11/14

人の嫌なところ、良いところ、強いところ、弱いところ。登場人物は多くない中で、色々詰まっている。パパっと読める。

Posted byブクログ

2021/11/10

結構前に読んだのですが、「あー、いるいる」「わかるわかる」と思って読んだのをはっきり思い出せる。それだけ印象強い内容だった。 栞子のようにはなりたくない。過去のことばっかり見てはいけない。前を向いて、行動せねばな。

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2021/10/26

柚木麻子さんの作品が大好きなので期待通りで、めちゃくちゃ面白かったです。 真実子、栞子、美里、誰をとっても、誰の考えもわかる。3人の関係性も、手にとるようにわかる。 誰かを崇拝することで埋める満足感や、崇拝しながらも「自分が居ないとあの子はダメ」だという自己有用感、自分には無いも...

柚木麻子さんの作品が大好きなので期待通りで、めちゃくちゃ面白かったです。 真実子、栞子、美里、誰をとっても、誰の考えもわかる。3人の関係性も、手にとるようにわかる。 誰かを崇拝することで埋める満足感や、崇拝しながらも「自分が居ないとあの子はダメ」だという自己有用感、自分には無いものを敢えて軽蔑することで否定する妬み、疎ましいけれど時折見え隠れする本心の部分から自分と重なり合い、嫌いになれないあの感覚。 女性特有(なのかな?)の渦巻く感情が、3人の四方八方から矢印で繋がり、他人事とは思えない面白さと共感。 憧れは、美里のように誰にも媚びず自分の力でのしあがっていく強い女性。だけど栞子のように、負けを認めたくないが故に「みんなと同じ」を毛嫌いする"ポーズ"で、男の懐に潜り込み、突きつけられる現実から、甘美で浮いた気持ちにすり替えて一生懸命背こうとする、そんなやり方もわかる。わかるわかる!笑 "自分もみんなと同じ"なんて自分が痛いくらい本当はわかってるんだよね。何者にもなれないことも。 自分を何者かにしていくためには、相当な労力と傷付く覚悟がないといけないことも。 それを乗り越えた真実子が、あの頃と同じわけがない。最後は確かにスカッとはするけど、私はどこまでも栞子を嫌えない。 だってみんな、自分の居場所が欲しいだけ。 作り方もやり方も自由。口を出す権利も出される権利もない。だけどそのやり方が、自分の領域を侵した瞬間には、攻撃するしかなくなる。それが最後のあの1シーンだったのかな。 味わい深く面白かった。

Posted byブクログ

2021/09/09

タイプの違う3人の女性の物語。表題の後輩にあたる真美子の成長譚が主軸なのかな。個人的には親友の美里の考え方が好きだけど、私はどちらかというと痛い先輩の方なのかしら。最後はちと抉られる。

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2021/06/22

ゆるゆる、ふわふわのお嬢様の日々を綴るようで、女の子の成長、身につまされるようなイタさといった別のテーマが織なされていて、最後にはいろんな意味でぐるん!と世界が回転する。もはや女の子をとうに過ぎたワタクシ、正論で頬を張られた気分。同年代の頃読みたかったわあ・・・笑

Posted byブクログ

2021/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の一章でスカッとした! マミコが先輩にガツンと言うところ! 「タバコ吸うのやめてもらえますか?」 も良くぞ言った!と感じた 強く生きてくって大事だなと思った 女友達は大切に。と改めて思って 男にチヤホヤされるのは確かに嬉しいけど、自分を持ってないとタダの流されて人間になっちゃうんだな

Posted byブクログ