1,800円以上の注文で送料無料

けむたい後輩 の商品レビュー

3.7

100件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/09/17

勘違い甚だしい栞子に終始イライラしてたけどところどころ哀れにもなり。 最後はあまりに滑稽でスカッとする反面冷めた軽蔑感もありかわいそうでもあり 自分を持っていそうで持っていなかったんだな……

Posted byブクログ

2024/08/18

Butter後にいくつか作者の本を購入したため読んでみた。女子校ならではのアルアルが記載されているが、それだけか?もっと深遠な世界が広がっているよ。女子校は。

Posted byブクログ

2024/08/15

星3.5 柚木さんの本を読んだのは「奥様はクレイジーフルーツ」に次いでこれで2冊目。中々面白い。 何とも表現しがたい女性の心の揺れ動きだったり、意地だったり、本音だったり、その他諸々が上手い表現で散りばめられていてさもありなんという雰囲気を作り上げているように感じました。 エピロ...

星3.5 柚木さんの本を読んだのは「奥様はクレイジーフルーツ」に次いでこれで2冊目。中々面白い。 何とも表現しがたい女性の心の揺れ動きだったり、意地だったり、本音だったり、その他諸々が上手い表現で散りばめられていてさもありなんという雰囲気を作り上げているように感じました。 エピローグにおける登場人物の変わり身には少しビックリした。

Posted byブクログ

2024/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

増村栞子 『けむり』の作者。翻訳家の増村栄一郎の一人娘。 増村栄一郎 フェリシモの理事。元名物教授。 蓮見 栞子が午後の授業の後にいちゃつく史学の教授。栞子が十四歳から付き合ってる。経済学部三年の外部生を妊娠させ、学院を去る。 羽柴真実子 栞子の『けむり』のファン。栞子と蓮見がいちゃついているのを目撃。過保護に育てられ、身の回りのことに無頓着。 浅野美里 真実子と寮の同室に住む。容姿端麗。 久我山メアリー 聖フェリシモ女学院大学女子寮「リリーズハイツ」の寮母。 羽柴正治 リリーズハイツのオーナー。真実子の父の兄。 羽柴裕美子 羽柴正治の一人娘。真実子の同い年のいとこ。リリーズハイツの裏手にある豪邸に暮らし、聖フェリシモには中等部から入学している生粋のお嬢様。手芸部部長。生徒会役員。 中村常義 史学部の長老。 手島 美里のデート相手。寮の門限に間に合わず、ラブホテルに泊まる。 四十万 裕美子とお見合いで知り合った会社経営者。点心専門店を全国チェーン展開するやり手。裕美子と婚約。 小島真由 日本文学科二年。フェリシモのミスコンで裕美子と並ぶ有力候補。 ピロートークス 売り出し中の若手お笑い芸人コンビ。小柄で神経質そうなツッコミの山田と、いい加減で人懐こい村西尊。 村西尊 真実子が高校一年生の頃、入院していた小樽の病院で二歳年上の村西と出会う。 三池伊佐夫 栞子は親同士が仲良しだから、父な顔を立てるために仕方なく付き合ってる。 三池駒夫 栞子の父の友人。有名な経済アナリスト。 アソウミユキ フランスで通訳の仕事をしている。蓮見と結婚。 黒木隆一 無職で、ぶらぶ、写真旅行をしている。二十六歳。早稲田の大学院を出た後、横浜にある映画学校に入学し、有名監督に指導を受けていた。現在は休学し、独学で写真の勉強をしている。 岸 ウェブコンテンツ制作会社社長。三十八歳。 ニッシー オサケン 勇君 斉藤君 多田ちゃん 栞子がアルバイトしている書店「CANAL」のアルバイト店員。すべて近所の映画専門学校の男子学生。 西村幸雄 ニッシー。

Posted byブクログ

2024/03/11

期待を裏切る(失礼)面白さで、一日で読んでしまった。 『横浜にある名門お嬢さま大学に通う3人の挫折と葛藤を描いた話』と内容を簡潔に文章にすると、ちょっと違うなあと思う。 北海道から出てきた真美子は幼い頃から病弱だったが(肺がひとつしかないらしい)、自分よりひとつ年上の栞子に憧...

期待を裏切る(失礼)面白さで、一日で読んでしまった。 『横浜にある名門お嬢さま大学に通う3人の挫折と葛藤を描いた話』と内容を簡潔に文章にすると、ちょっと違うなあと思う。 北海道から出てきた真美子は幼い頃から病弱だったが(肺がひとつしかないらしい)、自分よりひとつ年上の栞子に憧れて横浜の女子大に入学した。豪華学生寮のルームメイトである美里は、真美子の親友であると同時に彼女の体調を気遣う保護者の役目もしている。 さて、真美子が憧れている栞子なる人物は、14歳のときに『けむり』という本を出版した過去を持つ。真美子はその本が大好きで、盲目的に彼女を尊敬し、慕っている。 自分には才能がある。 人とは違う。 女と群れるのは嫌いで、男といるほうが気が楽だ。 自分の知らない世界をたくさん知っている栞子の言葉を、真美子は栄養にしてすくすく育つ。真美子にいろんなことを得意げに語る度に、栞子は気がついちゃうんだ。口から出る言葉はすべて正反対で、本当の自分は空っぽだったんだって。気がつくというより、見ないフリをしていた現実に目を向けざるを得なくなったという感じか。 話はこの2人が中心なんだけど、美里は影の主役といってもいいだろう。美里のストイックさや強さが物語のいいスパイスになっている。夢に向かって頑張るひたむきな姿や、厳しい現実に打ちのめされそうになりながらも立ち上がる様が凛として美しい。そして何より冷静で且つやさしい。 まったく違う立場、容姿、性格、才能を持つこの3人の三角関係はどのような結末を迎えるのか。 わたしは、 栞子を取り巻く下らない男たちに呆れながら、最終的には真美子に怯えた。 栞子に対して苛々していた感情は、いつの間にか憐憫の情に変わっていた。

Posted byブクログ

2023/12/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お嬢様大学が舞台の物語 自分も女子大出身なので手に取ってみました いろんなタイプの女性たちが描かれていて 誰かには共感できそうです ・真実子 昔から病弱で世間知らずのお嬢様 好きな人には一直線で周りが見えなくなる 一貫して一途な姿は 痛々しくもあり、羨ましくもある どんなことにも良さを見つけるのって 素晴らしい才能だと思います ・栞子 誰とも違う自分でいたいという気持ちは 若い頃の自分を思い出した 自分が何者でもないことに気づいていく様子は 私も見ないようにしてきたことを 改めて突きつけられるようで読んでいて辛い ・里美 容姿端麗、成績優秀、面倒見のいい性格で 誰からも羨ましがられる存在なのに 男性経験はなく、 女友達にコンプレックスを感じたりする なんでも持ってるはずなのに 人間って不思議 里美からみた真実子が好きです 女子校っていう独特の空間と ちょっとした一言で変わっていく女性の気持ちが とても上手に描かれているなと思いました このままモヤモヤ終わったら どうしようかと思ったけど ラストはスカッとしてよかったです(^^)

Posted byブクログ

2023/11/02

栞子のナルシストさに痛々しいと思いながらも、どこか自分と重ねながら読んでいたから、最後真美子が放った言葉や態度に息が詰まりそうになった。 見下される者と見下す者、見下す者の方がその存在を求めてるって言う感じの言葉がしっくりきた。 お嬢様女子大生の女同士の人間関係って感じがして...

栞子のナルシストさに痛々しいと思いながらも、どこか自分と重ねながら読んでいたから、最後真美子が放った言葉や態度に息が詰まりそうになった。 見下される者と見下す者、見下す者の方がその存在を求めてるって言う感じの言葉がしっくりきた。 お嬢様女子大生の女同士の人間関係って感じがして出てくる人みんなリッチで清潔感溢れててレベルが高いなぁーって感じたから、栞子みたいな1人もがいてる女の子を見てると、何だかホッとして好きだった。 この本では自分の居場所をみんな求めてる そのために彷徨うとあった 真美子が栞子に憧れたのは、女子大生の真美子にとっての居場所を作ろうとしていたから。 社会人になって美里並みに一般常識を身につけた真美子にとって、栞子はもう憧れの対象ではないと同時に居場所ではなくなっていたから最後あれだけ冷たい言葉を放てたのか。 真美子が栞子に憧れてる描写が好きだった。ワクワクした

Posted byブクログ

2023/10/28

姉から。 自分は真実子にも栞子にもなり得るなぁと思いながら読んでいたが、美里のように自分の求めるものに真っ直ぐに進む人にはなかなかなれないなとも思った。各章題が良い。

Posted byブクログ

2023/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めてしばらくは、栞子のキャラが嫌過ぎて、真実子も栞子のどこがそんなに良いのか、この本面白いのかなあ…でも柚木麻子さんだから面白いはず、と思いながら読んでいたのだけど。 やっぱり面白かったし、最後は痛快☆ いつの間にか栞子さんのイメージがどんどん崩壊していき、最終的にはなんかちょっと憎めない人になりました(笑)

Posted byブクログ

2023/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

みんな自分の居場所を探すことに必死で、自分を輝かせてくれるものに夢中で縋りつく。それが栞子にとっての「男」であり、真実子にとっての「栞子」であり、美里にとっての「女子アナになるいう夢」だったということ。 それでも最後は真実子も美里も自分の道を見つけることが出来て良かった。 親しい友人が変化していくことに焦りを感じる、あの気持ちにとても共感できた。

Posted byブクログ