水やりはいつも深夜だけど の商品レビュー
セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦。仕事が忙しく子育てに参加できず、妻や義理の両親からうとまれる夫。自分の娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう男。父の再婚により突然やってきた義母に戸惑う、高一女子...
セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦。仕事が忙しく子育てに参加できず、妻や義理の両親からうとまれる夫。自分の娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう男。父の再婚により突然やってきた義母に戸惑う、高一女子。 同じ幼稚園に子どもを通わせる家々の、もがきながらも前を向いて生きる姿を描いた、魂ゆさぶる5つの物語。 ---------- あらすじとタイトルに惹かれて読んだけれど、そこまで印象には残らない作品。「幼稚園」「ママ友」テーマでもっと激しい内容のものがあるからだろうか。ただのママ友のドロドロではなく、人間性を描く窪さんテイストの作品。
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女の女のためのR-18文学賞出身の作家さんは、ことごとくありふれた人たちの不穏な空気を掬い取るのがうまいなぁ。出来事で読ませるというよりは、内面で読ませるタイプの作家さんが多いと思う。 「ちらめくポーチュラカ」の都会なのに田舎と変わらない閉塞的な大人のやりとり、すごく生々しかった...
女の女のためのR-18文学賞出身の作家さんは、ことごとくありふれた人たちの不穏な空気を掬い取るのがうまいなぁ。出来事で読ませるというよりは、内面で読ませるタイプの作家さんが多いと思う。 「ちらめくポーチュラカ」の都会なのに田舎と変わらない閉塞的な大人のやりとり、すごく生々しかった。 タイトルも秀逸。
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あー、幼稚園ママ時代。今思うとなんで毎回主役の子が一緒だとかみんなで不満を言ってたのだろう。でも、それも楽しかった。
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泣きそうになる瞬間が何度もあった。 読んでいくうちに、家族になること。子どもをつくること。良いことなんてあるのかな、とまだ何も知らない私は思う。 でも、最後にはじんわりとしみわたるささやかな希望に温かくなった。
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「小説で誰かを救う。そんな大それたことは言いづらい。だけど、それに本気で挑戦している作家は確かにいるのだと、窪美澄を読むといつもそう思う」(朝井リョウ) この帯に頷く。 著者の窪さんにそういう意識があるのかどうかは、分からないけれど。 どこにでもある家族を描いた五編の短編集。...
「小説で誰かを救う。そんな大それたことは言いづらい。だけど、それに本気で挑戦している作家は確かにいるのだと、窪美澄を読むといつもそう思う」(朝井リョウ) この帯に頷く。 著者の窪さんにそういう意識があるのかどうかは、分からないけれど。 どこにでもある家族を描いた五編の短編集。主に若い夫婦で、まだ小さい子どもがいる。 ママ友との付き合い、義父母との関係、仕事と育児の両立、そんな中でぎくしゃくしていく夫婦関係。 小さないさかいから深まっていく溝。順調に育たない子どもに対する不安。ママ友に対する変な見栄。 生々しいそれらのことを、妻、夫、子ども、色んな視点から描いている。 これは恐らく、そういうことで悩んでいる最中のお父さんやお母さんが読めば、多少なりとも救いになるのではないかと思った。力を抜いて、自分らしく、という簡単そうで難しいこと。 個人的には「うわーママ友ってめんどくさ」と思ってしまったんだけど。笑 自分だけなら嫌われても仕方ないかな、と思えることも、自分の振る舞いによって子どもにまで影響するかもしれないと考えると、そう簡単な話ではない。 すべてのお話共通して、ラスト辺りでほろりと泣きそうになった。 窪美澄さんの小説はいつもそう。愛があって、血が通ってる。 タイトルの理由に気づいた時唸った。 こういうタイトル、好き。
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同じ幼稚園に子どもを通わせている家庭での出来事を描いた5編の短編集。 読み進めるうちに胸が締め付けられるように痛くなる。でも、それぞれ大きな浮上ではなく、フワッと軽く浮上するようなラストが余韻を残して良かった。 「ポーチュラカ」ピースの又吉さんがトークイベントでひたすら連呼してい...
同じ幼稚園に子どもを通わせている家庭での出来事を描いた5編の短編集。 読み進めるうちに胸が締め付けられるように痛くなる。でも、それぞれ大きな浮上ではなく、フワッと軽く浮上するようなラストが余韻を残して良かった。 「ポーチュラカ」ピースの又吉さんがトークイベントでひたすら連呼していたのを思い出し、笑ってしまった。小さく可愛らしい花です。
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やはり短編集は物足りないが盛り上がりの少ない淡々としたストーリーには短編集がよいのかなあともおもう今日この頃(笑) 「ゲンノショウコ」が一番良かった。
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幼稚園児をもつ母の話 5編とも一つの植物を軸に ちょっと共感しにくかったけれど 読みやすかった 《 母となり 家庭と社会 つないでく 》
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もともとこの著者さんは「ふがいない~」が話題のときに読んだら私には全く合わず、この人の本はもう読むまいと思っていたのに、ファッション誌プレシャスの書評欄を読んで興味が湧き、つい再チャレンジしてしまいました。 が、やっぱり私には合わなかった・・・ 角田光代を薄っぺらくしたような短編集です。 レビューでは評判がいいのでフクザツな心境~ セレブママのふりをしてブログを更新しながらママ友の評価に怯える女の話や、知的障害者の妹と自分の子を重ねて悩む女の話や、子連れ同士の再婚によってある日突然自分に母と妹が出来て戸惑う女子高生の話など、この手のたぐい、連ドラだと楽しくみれるのに活字にすると苦手なのです。 プレシャスの読者層がターゲットなの?意外だ。
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