ヤモリ、カエル、シジミチョウ の商品レビュー
わりと悲しいっていうか・・・暗めの江國節だったな~~。 江國節の1つである「何一つ解決していないのに謎の爽快感」がなかったからかしらん・・・。 カエルごっくん・・・・・・。
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大好きな江國さんの本で、こんなにも悲しくさせられるとは思ってなかった。初めてのことです。 江國さんの本には不倫がよく出てくるけど、今までそれを不快に思ったことなんて一度だってなかったのになんてだろう。悲しくて、少しだけ不快だった。 耕作がこどもに対して「血を分けた他人」だと感じて...
大好きな江國さんの本で、こんなにも悲しくさせられるとは思ってなかった。初めてのことです。 江國さんの本には不倫がよく出てくるけど、今までそれを不快に思ったことなんて一度だってなかったのになんてだろう。悲しくて、少しだけ不快だった。 耕作がこどもに対して「血を分けた他人」だと感じていることにも、浮気をされているのに耕作から離れようとしない、被害者は真雪のほうだと思っている奈緒にも腹が立った。 だけど終わり方はよかった。成人したあとの育実と拓人の会話。少しだけだけど。 江國さんがどういう思いでこの本を書いたのか知りたい。早く文庫になって、あとがきが読めたらいいな。
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唐突に終わった感じがしたけど、まぁ、ちょっと未来が想像できてよかったのかな。 拓人と児島さんの交流がもっと深まってほしかった。 ひらがな部分は読みづらく、拓人のことを知りたいのに読みたくなくて疲れた…。
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どんなに親しい人でも全てを理解することはできないんだと思ってしまう。 見えないオーラや聞こえない声に気づく純粋さを失うと素直に人と向き合うのが難しくなってしまうのかな。 それは歳を重ねるということで仕方ないのかもしれないけど。 拓人と育実が大人になっても私は2人が好きだとわかりま...
どんなに親しい人でも全てを理解することはできないんだと思ってしまう。 見えないオーラや聞こえない声に気づく純粋さを失うと素直に人と向き合うのが難しくなってしまうのかな。 それは歳を重ねるということで仕方ないのかもしれないけど。 拓人と育実が大人になっても私は2人が好きだとわかります。心は変わらないから。
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えぐられた。というのが感想。 非現実的なところもあれば、かなり現実的。 報われない、ような、報われた、ような。 やっぱり、メインの家族の話、とくに、奈緒と耕作、真雪のところはひどく読むたびに沈むようだった。 (ただ、最後には、前へ進んだのではないかとおもう。) たしかに、こ...
えぐられた。というのが感想。 非現実的なところもあれば、かなり現実的。 報われない、ような、報われた、ような。 やっぱり、メインの家族の話、とくに、奈緒と耕作、真雪のところはひどく読むたびに沈むようだった。 (ただ、最後には、前へ進んだのではないかとおもう。) たしかに、この世界にわたしは形としてあるけども、いる、いない、を繰り返しながら日々を生活していて、空気の変化を感じながら、また、自分を変えながら生きている。 このお話を読んでから、より、自分がいま、いるのかいないのか、くっきりわかるようになってきた。 自分がいる、という感じを忘れないようにしようとおもう。 他にもいろいろと書きのこしときたくなるところがあるけど もう一度、読んでみようと思う。
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内容(「BOOK」データベースより) 虫と話をする幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母―。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといっ...
内容(「BOOK」データベースより) 虫と話をする幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母―。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長篇小説。
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江國香織、昔は好きだった。ホリーガーデンが特に。最近のは全部おもしろいと感じない。なのに、新刊を図書館で見つけると、義務のように手に取ってしまう。今回こそはおもしろいかな?!と期待を込める。でも、残念。やっぱりつまらなかった。雰囲気は一見昔のままなのに。内容がない。残念。
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色々な登場人物が、それぞれに話を進める。皆、ひたひたと水が満ちるように、それぞれの思想で、流れ進んで行く。 幼い拓人は、まだ頭でなく感性で、言葉で思考しない分、気を体感している。虫や木や家族などと心で会話し充足していたけれど、友達との共感の楽しさなどにより、いる、ある…ただ感じ存...
色々な登場人物が、それぞれに話を進める。皆、ひたひたと水が満ちるように、それぞれの思想で、流れ進んで行く。 幼い拓人は、まだ頭でなく感性で、言葉で思考しない分、気を体感している。虫や木や家族などと心で会話し充足していたけれど、友達との共感の楽しさなどにより、いる、ある…ただ感じ存在する充足感から脱皮していく。最後のカエルの死と、拓人の成長の対比が見事で、号泣。幼い拓人は死に変態した。カエルのように内包されたのか。 さすが江國ワールド。それぞれの揺らぐ心模様も上手い。
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たくと、という3歳の男の子の周りで起こる日常を描いた物語。 彼は、小さな虫とコミュニケーションできる。人間とはあまり話さないし、人間の行動にあまり馴染もうとしない。 姉の育美だけは拓人のこの能力を知っている。 もう1人、死者と話をする児島保男は択人とコンタクトがとれた。 ふたりの...
たくと、という3歳の男の子の周りで起こる日常を描いた物語。 彼は、小さな虫とコミュニケーションできる。人間とはあまり話さないし、人間の行動にあまり馴染もうとしない。 姉の育美だけは拓人のこの能力を知っている。 もう1人、死者と話をする児島保男は択人とコンタクトがとれた。 ふたりの父親は浮気をしている。母親はそれを知っている。その愛人は結婚というものには興味がなく、ふたりに会いにきたりしている。 大人のコミュニケーションというのは、常にからまってしまっている。人間の言葉とは何かということを考えさせられる。それは、必要なのか?
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2015.03.04. 読了 これも 星3つ というより 星3.5 幼稚園児の拓人 小学2年生?の育美 母親の奈緒 父親の耕作 耕作の彼女の真雪 拓人と育美のピアノの先生の千波 千波の母親の志乃 拓人の隣人の倫子 書き出して見たら案外登場人物が多いことに驚いた。
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