イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る の商品レビュー
転機が訪れたのは、1937年のナショナルトラスト法改正。買取だけではなく貴重な資産の所有者とナショナルトラストが保存の契約を結び、両者が協力して資産を保護し、管理することを認めた。所有者には相続税の減額などの特典が与えられることとなり、大規模改修や土地をナショナルトラストに寄付す...
転機が訪れたのは、1937年のナショナルトラスト法改正。買取だけではなく貴重な資産の所有者とナショナルトラストが保存の契約を結び、両者が協力して資産を保護し、管理することを認めた。所有者には相続税の減額などの特典が与えられることとなり、大規模改修や土地をナショナルトラストに寄付する所有者が増えた。チャーチルや「ピーター・ラビット」の原作者であるビアトリクス・ポーターという著名人も、所有する屋敷や土地を提供した。
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サブタイトルのGDP8%の話は全く出てこず、日本の経済・社会的な価値観の否定に終始している。 日本の経営者は数字を語らず、サイエンスがないとこき下ろしているが、彼こそその批判は感情的、主観的。投資銀行のアナリストも、人によっては怪しい商売をしているのだが、その前職の時の話で、銀行...
サブタイトルのGDP8%の話は全く出てこず、日本の経済・社会的な価値観の否定に終始している。 日本の経営者は数字を語らず、サイエンスがないとこき下ろしているが、彼こそその批判は感情的、主観的。投資銀行のアナリストも、人によっては怪しい商売をしているのだが、その前職の時の話で、銀行を始めとしたクライアントをバカにしたような論理的でない話(彼の主観)を書きつづり、自分の仕事ぶりをアピール。興銀の実名を出すところなどは、彼のモラルを疑う。老舗旅館、レストランをこき下ろすところも、アーリーチェックインを断った従業員から「部屋は空いているが入れない」と言われ、宿泊客限定レストラン(というのもいまどきあるのか?)も「食材もあり、席も空いているが宿泊客しかだめ・・」と断られたらしいが、わざわざ断るときに正直にそのように言う従業員は日本はもちろん、世界を探してもいないと思う。正直、売名行為ではないかと思う。残念な本。
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日本人の「おもてなし」に関する誤解や、日本人がそれを勘違いして使っているという点が非常に興味深かった。 特に、日本人ではなく、日本という国家として考えた場合は、必ずしも高評価の「おもてなし」になっていないという指摘にはドキっとさせられた。するどい分析だと思う。
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日本に魅せられたイギリス人の元外資系アナリストによる一冊。 さすがアナリストだけあって、随所にデータに基づいた現状分析とそれに対する処方箋が明示されていますのでいちいち「ごもっとでございます」と思う内容が多いですね。 著者のような第三者的な視点でデータに基づいたりして話を進めると...
日本に魅せられたイギリス人の元外資系アナリストによる一冊。 さすがアナリストだけあって、随所にデータに基づいた現状分析とそれに対する処方箋が明示されていますのでいちいち「ごもっとでございます」と思う内容が多いですね。 著者のような第三者的な視点でデータに基づいたりして話を進めるというのは、私は比較的好みですのでここ数日の生活での待ち時間の長い場面を利用してあっと言う間に読むことが出来ました。 日本文化のことだけではなく、観光に関することだけではなく、経済のことだけではなく。 上記の内容はもちろんですが、それらの周辺部分にまで及ぶ幅広い内容がこの一冊に凝縮されています。 年末年始のお休みに、サラリと読まれてみてはいかがでしょうか? 付箋は21枚付きました。
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イギリス人による日本の観光業への提言。ジャパニーズは数字を見ないご都合主義だと言い放ち、表面的なおもてなしをも否定する。批判覚悟の主張ばかりではあるがその内には日本愛が感じられる。日本という国を忘れてしまった日本人にこそ読んでもらいたい一冊。
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アナリストと文化財補修者という二つの立場から語られる日本に、日本人ながら圧倒されてしまいました。日本人の見えていなかった日本、世界における客観的な日本の立ち位置というものが如実に語られています。自分にとって将来の指針となる一冊になると感じています。この本に出会えて良かった。
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数字に基づいた痛烈な日本の企業風土批判などは耳が痛いながらも痛快。しかし本当に読みたかった文化財に関する内容が最後の1/4だけだったのが残念。
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コンピュータの発達によって仕出しに代わっていき、全てが数字化されてきた。このアナリストはすごいという抽象的な評価ではなく、会社がデータを集めて分析したものが評価されるようになった。たとえば、このレポートでお客様からどのくらい注文があって、推奨した株がどうなったか、お客様は儲かった...
コンピュータの発達によって仕出しに代わっていき、全てが数字化されてきた。このアナリストはすごいという抽象的な評価ではなく、会社がデータを集めて分析したものが評価されるようになった。たとえば、このレポートでお客様からどのくらい注文があって、推奨した株がどうなったか、お客様は儲かったかは当然で、レポート数、頻度、質、周囲の評価、お客様の表か、訪問数、電話の数まで数値化されていきました。
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快刀乱麻。「肯定も否定もせず、ただおかしいと思うところは指摘する」と念を押した上で、圧倒的な客観性とデータによって日本の経済を分析します。辛辣に事実を突きつけられますが、日本の良い所、悪い所を発見し、新たな歩みを始めるための希望も授けられます。オススメです。
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日本人は技術力があると言われているのは、本当なのかをサイエンスする必要がある。著者のデビッドは、例えば日本のGDPを見るとこう分析している。世界には242か国あり、人口が一億人以上の国は11あると言う。日本はその10番目。人口で考えれば、中国に抜かれのは当然となる。など、日本人に...
日本人は技術力があると言われているのは、本当なのかをサイエンスする必要がある。著者のデビッドは、例えば日本のGDPを見るとこう分析している。世界には242か国あり、人口が一億人以上の国は11あると言う。日本はその10番目。人口で考えれば、中国に抜かれのは当然となる。など、日本人には、分析する習慣がないので、感情論になる傾向が強い。なるほど。また、東京オリンピックのおもてなしの考え方は、上から下を見る見方だと喝破している。しかしながら、分析を深めれば、日本にはまだ伸びしろがあるとデビッドさんはまとめている。 がんばろ!
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