イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る の商品レビュー
p.144 みながわかりきっている問題を積極的に解決していくという姿勢やプロセスは、「変わらない」と絶望している国民にとってはその問題解決の効果以上に希望が持てるという心理的なプラス効果がある。 → 「変わりたいけど、変えられない」と皆が半ば諦めている課題を解決してみせることで、...
p.144 みながわかりきっている問題を積極的に解決していくという姿勢やプロセスは、「変わらない」と絶望している国民にとってはその問題解決の効果以上に希望が持てるという心理的なプラス効果がある。 → 「変わりたいけど、変えられない」と皆が半ば諦めている課題を解決してみせることで、根強いファンができる。 p.147 この教えから見えるのは、「客の都合」を無視するような「傲慢な主人」ではありません。「客」のために万全を期してあらゆる準備をし、心地よい体験を演出するという、自らの頭で極上のサービスを考える「心遣いの主人」ではないでしょうか。 → ありとあらゆる状況を想定して準備ができる人こそ、お客様に感動を与えることができる。 p.148 一部の評価を、全ての評価にこじつけてしまうと、見直さなくてはいけない問題が見えなくなる。 → 良い評価を得ても、全てが満点だったと勘違いしてはならない。必ず改善すべきポイントがあるものである。 p.186 一人当たりの落とす金額が少ないと言うのは、日本人の観光客であっても、海外の観光客であっても、素直に文化財のサービス度合いに見合った対価が払われているからと考えるべきではないでしょうか。 → 感動を与えるほどのサービスであれば、みんなそれ相応の対価を払ってくれる。価格が安いということは、安くなる相応の理由がある。
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そういう視点があったのか、と刺激になった。GDPが高いのは、人口が多いから、って、目からウロコくらいの納得感。観光というのは、正直うといし、この人の現職の宣伝でもあるのかな、なんて思っていたけど、イギリスの状況を聞くに、たしかに検討すべき分野だ。日本にはまだまだ伸びしろがある。べ...
そういう視点があったのか、と刺激になった。GDPが高いのは、人口が多いから、って、目からウロコくらいの納得感。観光というのは、正直うといし、この人の現職の宣伝でもあるのかな、なんて思っていたけど、イギリスの状況を聞くに、たしかに検討すべき分野だ。日本にはまだまだ伸びしろがある。べつに俺が日本のことを考えなくても、なんて思うところもあるけど、でもなんか気持ちの明るくなる本だった。もっと数字とか、分析ということを意識していかないとね。
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本書は著者のベストセラー新観光立国論の前身ともいえる内容である。本書では軽く流していた内容を新観光立国論では細かい数値を元に論理を積み上げて行く。全く同じ文面が並ぶため、新観光立国論を読んだ方は読む必要性はない。
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「モノよりコト」の意味を日本人は分かっていないのかもしれない。「コトのためのモノ」に対する投資が必要ということへの理解は特に薄いかも。この著者、日本はワーカーは優れているがマネジメントがショボくて活かしきれていない、奇跡の高度成長も人口爆発の賜物、と切って捨てているけど、至極納得...
「モノよりコト」の意味を日本人は分かっていないのかもしれない。「コトのためのモノ」に対する投資が必要ということへの理解は特に薄いかも。この著者、日本はワーカーは優れているがマネジメントがショボくて活かしきれていない、奇跡の高度成長も人口爆発の賜物、と切って捨てているけど、至極納得。
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日本人は自分たちを客観視するのが苦手であり、フェアな批評批判が不得意な傾向があると思います。感情とか、空気とか、そういうことにとらわれてしまい思考が停止してしまうことが多い。 必ずしもそのことが悪いわけではないけれど、政治とかビジネスのある局面などでは、冷静にフェアにものごとを判...
日本人は自分たちを客観視するのが苦手であり、フェアな批評批判が不得意な傾向があると思います。感情とか、空気とか、そういうことにとらわれてしまい思考が停止してしまうことが多い。 必ずしもそのことが悪いわけではないけれど、政治とかビジネスのある局面などでは、冷静にフェアにものごとを判断し、受け入れる姿勢をみにつけていくことが大切だと思います。 難しいけれど、、、(笑)。
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イギリス人から見た日本人の良いところ、また、日本人の技術は素晴らしいと言いながらも客観的な数字で見ると決してそうではないといった現実。これから見えてくるのはもっと数値化することで精神論や曖昧さを無くし色々なことが効率化できるのではと。 実際に会議では結構長時間使いながらも中身が...
イギリス人から見た日本人の良いところ、また、日本人の技術は素晴らしいと言いながらも客観的な数字で見ると決してそうではないといった現実。これから見えてくるのはもっと数値化することで精神論や曖昧さを無くし色々なことが効率化できるのではと。 実際に会議では結構長時間使いながらも中身が有るように思えないのは事実であり、数値を用いることで結果が見えて少しずつでも改善されていくように思う。 一方著者が文化財の保護と観光に力を入れることで日本経済の成長率や雇用機会が増えると述べている。確かにそうだと思うが、この方が文化財の会社を経営しているからかもしれないが、何か自分寄りの解釈が強すぎるようにも感じた。
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ネットニュースでアトキンソンさんの事を知り、急速に興味がわきました。 日本のいい印象と悪い印象、アナリストという仕事での経験を全て持っているからこそ書ける、とてもバランス感覚のいい発言だなと思いました。日本の文化財にかけるお金は本当に少なすぎる!これを参考にして、アトキンソンさん...
ネットニュースでアトキンソンさんの事を知り、急速に興味がわきました。 日本のいい印象と悪い印象、アナリストという仕事での経験を全て持っているからこそ書ける、とてもバランス感覚のいい発言だなと思いました。日本の文化財にかけるお金は本当に少なすぎる!これを参考にして、アトキンソンさん以外の会社も頑張っていかなければならないのではと思わされました。。
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著者が書かれた別の本「新観光立国論」があまりに面白かったので、読んだ本です。結論を言うと、主張している内容は「新観光立国論」とさして変わらず、著者の意見を詳述し、論旨の構成も整えられているという意味で「新観光立国論」の方が面白く、特に本書を読む必要はなかったと思いました。 、、と...
著者が書かれた別の本「新観光立国論」があまりに面白かったので、読んだ本です。結論を言うと、主張している内容は「新観光立国論」とさして変わらず、著者の意見を詳述し、論旨の構成も整えられているという意味で「新観光立国論」の方が面白く、特に本書を読む必要はなかったと思いました。 、、と言っても、私が本書に期待していたことにあまりページを割かれていないというだけで、「新観光立国論」と比較しなければ充分に興味深い本です。 本書を読む前に期待していたのは、超一流の投資銀行で成功した著者が、全く異質の文化財補修の会社で経営者になり会社を再建するまでのプロセスの詳細ですが、そこが本書のメインではなかったです。。
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日本への愛が伝わってきた。 海外出張から帰って来る旅に日本賛美のテレビ番組に違和感を感じていた気持ちを代弁してくれた。知り合いの宮司から人となりは伺っていた。 「ステレオタイプの身方をする国民」とは島国根性丸出しの我々のズバリ痛いところをついてきた。
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外人アナリストが日本の経済を文化祭に絡めて解説する本 日本人の分析には数字が足りないは同意。 おもてなしに関する誤解に関して、供給側のことしか考えていないというのは違う。おそらく上司に言われたことを守らなければならないという日本人の勤勉さが裏目に出ただけだ。 観光業に力入れる...
外人アナリストが日本の経済を文化祭に絡めて解説する本 日本人の分析には数字が足りないは同意。 おもてなしに関する誤解に関して、供給側のことしか考えていないというのは違う。おそらく上司に言われたことを守らなければならないという日本人の勤勉さが裏目に出ただけだ。 観光業に力入れるべしは同意。 輸入増やすべし はもう少し裏付け欲しい。 本筋ではないが、日本の高度経済成長が人口によるものだというのは納得感。
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