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逢沢りく(下) の商品レビュー

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48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

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2014/12/31

感情を一番上手にコントロールできると思ってた女の子。でも、本当は誰よりも自分の感情を殺してた女の子。 その子が押し殺して、わからなくなっていた感情を、関西という、ある意味ずけずけと人の感情に立ち入ってくる場所で半ば強制的に取り戻していくストーリー。 最後に主人公の女の子が、溜まっ...

感情を一番上手にコントロールできると思ってた女の子。でも、本当は誰よりも自分の感情を殺してた女の子。 その子が押し殺して、わからなくなっていた感情を、関西という、ある意味ずけずけと人の感情に立ち入ってくる場所で半ば強制的に取り戻していくストーリー。 最後に主人公の女の子が、溜まっていた感情を"自分のために"初めて涙するシーンは感動的でした。 あと、チーボは丸焼きやタタキにされなくて良かったね〜。

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2014/12/24

関西の親戚の家で暮らし始めたりく。学校にも東京の制服で通ったり、関西になじまないようにしようと必死。親戚、特に時男くんの影響で、だんだん人間らしさのようなものを持ち始めていく。 母親との関係、父の浮気は相変わらずだし、母親自身の自己愛はすごいなと思う。ある意味、りくも被害者なのか...

関西の親戚の家で暮らし始めたりく。学校にも東京の制服で通ったり、関西になじまないようにしようと必死。親戚、特に時男くんの影響で、だんだん人間らしさのようなものを持ち始めていく。 母親との関係、父の浮気は相変わらずだし、母親自身の自己愛はすごいなと思う。ある意味、りくも被害者なのかもしれない。嘘泣きができなくなって、時男のために泣くりくは、少しずつだけれど、人らしさを成長してる。りくがどのような人間になるのか...。できれば両親のような人にはならないといいなと思う。

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2014/12/04

ダム決壊した。母親の若い頃の話が読みたい! ギリギリにいた、りくを変えたのは、自分に向き合ってくれる大人に出会ったから。だから自分より小さな子供の存在を認識できるようになったのだ。りくの母親には、そういう大人がいなかったんじゃないかな。 個人的ですが、2人の甥のことばかり考えなが...

ダム決壊した。母親の若い頃の話が読みたい! ギリギリにいた、りくを変えたのは、自分に向き合ってくれる大人に出会ったから。だから自分より小さな子供の存在を認識できるようになったのだ。りくの母親には、そういう大人がいなかったんじゃないかな。 個人的ですが、2人の甥のことばかり考えながら読んでいました。 もちろん、りくの未来も読みたい。

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2014/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

りくは、時ちゃんによって救われたけど、 2人の間に入った鳥の役割は大きかった。 あの鳥、上巻でりくに殺されかけた鳥ですから、 でも、鳥もりくと一緒に関西へ連れてこられ、時ちゃんや家族に可愛がられて関西弁の言葉をしゃべるようになって鳥自身もきっと変われたんだと思う。 そして、時ちゃんの入院できっと鳥もさみしかったんだと思うし、 それが、時ちゃんの口真似として言葉を話すようになったのかな。 りくに変化が訪れたのはやっぱり誕生日のサプライズパーティの頃から、それまでの関西人の独特な強烈コミュニケーションもうざいと思いながらその中のりくへ対する思いに知らずと触れていただけに、最後の最後ようやくりくはね・・・。 そう考えると、りくをあんな風にしたのはあのよくわからない両親が原因ってことなんだろうけど、 でも、りくは親もとを離れ、他人の家で家族とは・・・ってなことを思わせてくれる状況に救われたのかな。 その後、両親のもとへ帰ったりくのことが気になるところだけど、ひとまずはよかった、よかったです。

Posted byブクログ

2014/11/25

人前でしか泣けない冷めた美少女の「りく」が、母親に行かされた関西で人々の温かさに触れ、少しずつ体温を取り戻していきます。大雑把で綺麗じゃないけど、関西の人たちの不格好な優しさにジーンときます。 自分の中の冷めた「りく」に出会って、一緒に本当の涙を流したような気持ちになりました。

Posted byブクログ

2014/11/23

上下巻 感想 ラフなタッチの独特な世界観に、超現実的に描かれた方言。標準語も、関西弁も、こんなに活字として表現出来ることに、まずは、ちょっとびっくり。 逢沢りくというキャラクターや、その周りに現れる様々なキャラクターに、変な共感を覚え、なんて事ないストーリーに引き込まれていく。...

上下巻 感想 ラフなタッチの独特な世界観に、超現実的に描かれた方言。標準語も、関西弁も、こんなに活字として表現出来ることに、まずは、ちょっとびっくり。 逢沢りくというキャラクターや、その周りに現れる様々なキャラクターに、変な共感を覚え、なんて事ないストーリーに引き込まれていく。それが少し心地よくもある。 ただ、下巻に入ると、作者が気持ちよくなってきたのか、関西弁が少し入り過ぎた感あり。 ラストのなんとも表現し難い着地も、考えるものありで、個人的には、好きな作品。

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2014/12/30

ほしよりこさんの漫画は今回初めて読んだ。あそこまで手書きなのに驚いた。大人の勝手さと、子供の純粋さと、素直さが露わになっている。人間の感情のとても表しにくいところが主題になってる、ものすごく難しい作品。にもかかわらず、絶妙にストーリーを展開していて本当にすぐ読めたし、最後がたまん...

ほしよりこさんの漫画は今回初めて読んだ。あそこまで手書きなのに驚いた。大人の勝手さと、子供の純粋さと、素直さが露わになっている。人間の感情のとても表しにくいところが主題になってる、ものすごく難しい作品。にもかかわらず、絶妙にストーリーを展開していて本当にすぐ読めたし、最後がたまんなく泣けた。登場人物も無駄がないし、コマの全面に書かれた大阪弁も雰囲気が良い。東京と大阪の対比みたいなのもうまいなーと思った。 大阪って人情が表しやすい町なのかもしれないなあ。

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2014/10/23

【『きょうの猫村さん』著者の傑作コミック!】逢沢りく、十四歳。美しい彼女は蛇口をひねるように嘘の涙をこぼすことができる。悲しみの意味はわからなくとも――。傑作コミック。

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