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逢沢りく(下) の商品レビュー

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48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2015/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美人だけど、かなりの変わり者の逢沢りく。下巻でも相変わらず、上巻のような状態かと思いきや、徐々に変化が!時ちゃん含め、関西の親戚や友人がりくを大いに変えたのかもしれない。人間というのは環境で変われるのだなと改めて実感してしまった。人の温かさに触れる事により、人間らしくなれる。最後はりくが自然体になれて良かった。

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2015/06/14

中学生のりく。表立った感情はゼロに近いけれど、潜めている感情は全力疾走。息苦しい。生き苦しい。名作。 猫村さんしかり、鉛筆画だからこその作品だとは思うけれど、著者の小説も読んでみたいです。書いて欲しいな。

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2022/06/01

上下巻読了。下巻にまとめて。 逢沢りくは、本当に、見ているのがつらくなるような女の子だ。 傷つきやすい、というより傷つかないように育てられ、生きてきた。 意識高い系の母と、かっこ良くて不倫中なのが娘にバレているのを知らない父と暮らす、毒親被害者である。 そんなりくが、...

上下巻読了。下巻にまとめて。 逢沢りくは、本当に、見ているのがつらくなるような女の子だ。 傷つきやすい、というより傷つかないように育てられ、生きてきた。 意識高い系の母と、かっこ良くて不倫中なのが娘にバレているのを知らない父と暮らす、毒親被害者である。 そんなりくが、母親の独善的わがままにより、両親と別居することになる。行き先は彼女が嫌う関西。 どこまでが本音で、どこまでが冗談かわからない、という関西弁を話す人達にかこまれて、逢沢りくはどうなっていくのか…というお話。 とにかく母親が最高潮にうざい。こういう人たまらん、という風に描かれている。りくは、その母親に支配されつづける、という抵抗を続ける。 そして、一見そんなの関係ないようでいて、実のところはりくに少なからず影響を与えていく関西の人々。とはいえ、徐々に心を開いて、なんていう甘い話ではない。変化はあるものの、心はちっとも開かない。 だが最後の数ページが怒涛のように襲い、物語は終わってしまう。最後もつらいといえばつらいが、最初に感じるつらさとは全然違う。圧巻、というか、驚いた。

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2015/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻では、父母の歪んだ人間性と関西人への拒絶など、読んでいてイライラしっぱなし。下巻でもさらに加速が続き、うんざりしていた中での、最後の涙のカタルシス。ここまで重い涙を描けたのは、イライラするほどに丹念に丹念に、逢沢りくという少女とその背負っているものを表現し続けてきたからかな。マンガという形式をとっているけど、いわゆる文学作品っぽい。

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2015/03/31

猫村さんが好きなので、手に取ってみる。私はやっぱり猫村さんの方が好きだけど、こちらもなかなかよかった!

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2015/03/22

りくとお母さんは似てる。プライドが高すぎるがゆえに、不本意な状況にもはっきり嫌と言えず、でも嫌なオーラを出しつつ「私は全然平気」と言っちゃうようなとこが。 私にもそういうとこあるので読んでて共感した。お母さんは、りくの可愛げのないところが自分を見てるようで嫌だったのかな。 最...

りくとお母さんは似てる。プライドが高すぎるがゆえに、不本意な状況にもはっきり嫌と言えず、でも嫌なオーラを出しつつ「私は全然平気」と言っちゃうようなとこが。 私にもそういうとこあるので読んでて共感した。お母さんは、りくの可愛げのないところが自分を見てるようで嫌だったのかな。 最後わんわん泣いちゃうところ良かったけど、何かりくの素直な言葉が欲しかったかな〜。何かが変わったりくをもう少し見たかったので☆ひとつ減らしました。 最終的には時ちゃんの存在が大きかったんだね。チー坊がオネエチャンマトカ、セヤナって時ちゃんの真似して喋るとこで泣けた。

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2015/03/20

読んだのは4ヶ月ほど前です。 思い出すのは疾走感。えんぴつ画がすごくよいです。 主人公は感情を冷静にコントロールできると信じている女の子。 でも次々と、彼女の心を波立たせる出来事が打ち寄せてくる。さめた態度で流されてみたり、全速力で逃げてみたり。今までそうしてきたように、彼女は...

読んだのは4ヶ月ほど前です。 思い出すのは疾走感。えんぴつ画がすごくよいです。 主人公は感情を冷静にコントロールできると信じている女の子。 でも次々と、彼女の心を波立たせる出来事が打ち寄せてくる。さめた態度で流されてみたり、全速力で逃げてみたり。今までそうしてきたように、彼女は反応する。 でもどうやら、それでは許してもらえなくなって来た。 逃げても逃げても追いかけてくる、これが彼女の人生なんだと気づいてゆく、成長の物語。

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2015/02/17

「猫村さん」の作者がこういうのを書くとは驚きだ。でも、普通の絵柄でこの話を描かれたら、あまりに苦しいだろうとも思う。読後いつまでもざわざわした気分が残る。 りくの家族は、りく自身も含めて、皆歪んでいて、誰にも共感できないように描かれている(と思う)。特に「ママ」が実に気持ち悪い...

「猫村さん」の作者がこういうのを書くとは驚きだ。でも、普通の絵柄でこの話を描かれたら、あまりに苦しいだろうとも思う。読後いつまでもざわざわした気分が残る。 りくの家族は、りく自身も含めて、皆歪んでいて、誰にも共感できないように描かれている(と思う)。特に「ママ」が実に気持ち悪い。最後までその印象は変わらなかった。こういう人の気持ちってよくわからないし、あまりわかりたくもないなあと思ってしまう。 もっと徹底的にイヤな話にしたり、逆に、よくある感動方面に引っ張ることもできただろうが、そうしていないところに、好き嫌いは別にして、独特の値打ちがあると思った。猫村さんってちゃんと読んだことがないのだけど、一度きちんと見てみようかなという気になる。 一つ、関西在住者から言わせてもらえば、関西キャラの描き方がちょっと表面的ではなかろうか。もっとイヤらしい面を突っ込んで描いてあったら凄味があったと思うが、これは例によってない物ねだりというヤツだな。 それから、え?と思ったのが、上巻最後にある下巻の紹介文。「……笑って笑って最後に涙する感動作の誕生!」ってあるんだけど、笑う?どこで? 謎だ。

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2015/01/26

本屋のレジの列に並んでる時、ふと横を見たら平積みになってたこの本、タイトルに聞き覚えがあるので衝動的に買った。 読み始めは絵柄に馴染めず買ったのは失敗だったかと思ったが、やがて読みやめられなくなり、最後は完全に持ってかれた。

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2015/01/03

2015/01読了。 関西を徹底的に毛嫌いするりくと、容赦なく絡んでくる関西人たち。最後にやっと「感情」がわかったりくちゃん、よかったね。お父さんとお母さんも人間味を取り戻して、今の複雑な関係から自然な関係になればいいな、と。 余談。 私(ずっと関西)は小鳥を食べちゃうことを...

2015/01読了。 関西を徹底的に毛嫌いするりくと、容赦なく絡んでくる関西人たち。最後にやっと「感情」がわかったりくちゃん、よかったね。お父さんとお母さんも人間味を取り戻して、今の複雑な関係から自然な関係になればいいな、と。 余談。 私(ずっと関西)は小鳥を食べちゃうことをネタにするのは聞いたことないんだけど、メジャーなネタなの?

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