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すべて真夜中の恋人たち の商品レビュー

3.5

612件のお客様レビュー

  1. 5つ

    103

  2. 4つ

    171

  3. 3つ

    192

  4. 2つ

    59

  5. 1つ

    12

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2024/06/11
  • ネタバレ

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わたしは何も選んでこなかったし、何もしてこなかった... 自分のことだと胸が締め付けられる思いで読みました。 読んだあとも余韻というか、主人公や、登場人物達と自分を重ねたり比べたりと考えさせられる1冊でした。 自分にはまだ理解できないところもあったりして、もう少し歳を重ねてから読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2024/06/07

登場人物の心の淵が見えるたび、こちらまで重い気持ちになってしまう一冊でした。 言葉の美しさと、内容の暗さがかけ合わさった、他にはないような小説だと思います。

Posted byブクログ

2024/06/07
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P.291 わたしはこれまで、何かを、選んだことがあっただろうか。 失敗するのがこわくて、傷つくのがこわくて、わたしは何も選んでこなかったし、何もしてこなかったのだ。 この部分で冬子と自分を重ね合わせ、つらくなった。 自分も冬子と同じように、これまでの人生で何も選んでこなかったことに薄々気づいていたけれど、冬子の言葉を通してそれを痛いほどに実感した。 最後聖が出てきた時はゾッとして嫌な終わり方をするのかと不安に思ったが、そうではなく、温かい友情を冬子が築くことができてよかったなと胸を撫で下ろした。聖も不器用な人なんだなと思う。 人と関わるのは面倒だし、傷つくのが怖くなることもあるけれど、自分にとって良い人と巡り会うことができれば、それは自分の人生を優しい光で照らしてくれる。だから怖がらずに人と関わっていこうよ、というようなメッセージを受け取った。 冬子のように「自分には何もない」と自己否定に陥ったりした時にまた読みたい。 最後の方はまさに川上さんの作品、という感じで、文の区切りや段落の区切りがあまりなく、畳み掛けてくるような表現には痺れた。読者の心を作品の中に埋め込ませて読ませるのが上手な作家さんだと思う。

Posted byブクログ

2024/06/04
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2度目の読了。冬子にとって三束さんは、光だったのだと思う。そもそも三束さんは本当にいるのか?妄想ではないのか?なんて考えてみたり。 自分の疑問に対して、詳しく答えてくれる三束さんみたいな人がいたら好きになると思う 冬子が自分ととても似ている気がして、定期的に読み返したくなる

Posted byブクログ

2024/06/01
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全く批判してるわけではなく、自分にとってはすごくすごく理解が難しい小説だった。 内容も何も複雑なことなんかなくて、登場人物も少ない方だとも思うし関係性もいたってシンプル。なんだけど、読み終わってからは益々人との関わり方の正解(もちろん正解なんてないんだろうけど)が分からなくなった。 勇気を出して正直に向き合ったところで相手が自分の想い通りにならないことだってあって、それ対して正解も不正解もなくて。ただ生きてる中で、この考え方は最適解なのか?この選択で間違ってないか?みたいに考えてしまうことって絶対あると思うけど、主人公もパートナーである聖も、性格は真逆って言っていいほど違うのに、この熟考する過程が小説の中でもあまりないような気がして、それが個人的に腑に落ちないのかもしれないなって思った。 私の理解力が乏しい、もしくはそこは想像にお任せしますスタンスなのかもしれないけど、入江くん呼びだったり三束さんが嘘をついていた理由だったりが不明瞭で、読んでいて所々立ち止まってしまうこともあった。けど読み物としてはちょうどいい長さだし、自分があまり読まない傾向の小説だったから読めてよかった。

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2024/06/01

ひらがなの使い方と選ぶ言葉がとっても好きだった そして冬子の光の感じ方とそこに対する疑問、三束さんが話す光の話がとても素敵だった 冬子に対して共感しきれない部分もあったけど、こんな素敵な感性を持った人だからきっとこれから先もっと素敵な恋愛もできると思う 最後冬子と聖もほんと...

ひらがなの使い方と選ぶ言葉がとっても好きだった そして冬子の光の感じ方とそこに対する疑問、三束さんが話す光の話がとても素敵だった 冬子に対して共感しきれない部分もあったけど、こんな素敵な感性を持った人だからきっとこれから先もっと素敵な恋愛もできると思う 最後冬子と聖もほんとうに繋がった感じがして良かったな、三束さんも幸せだといいな

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2024/05/25

めっっっっっっっちゃよい。 主人公、わたしだったな…………….。。辛すぎ………………………..。。。 人と関わるのは怖い。怖いよだって。 でも、ひとりじゃ辛いし、誰かと生きたいし、そもそも誰かと関わらないと生きていけないし、はあああ〜、辛い!! でもあの終わり方よかったな。あれか...

めっっっっっっっちゃよい。 主人公、わたしだったな…………….。。辛すぎ………………………..。。。 人と関わるのは怖い。怖いよだって。 でも、ひとりじゃ辛いし、誰かと生きたいし、そもそも誰かと関わらないと生きていけないし、はあああ〜、辛い!! でもあの終わり方よかったな。あれから主人公の人生は続くだろうし、もちろん大恋愛だったけど、あれで確実に強くなった彼女の今も見てみたい。

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2024/05/25

内容に一貫性がなく伝えたいことがよく分からなかった。初めの校閲の仕事の話のときは楽しく読んでいたが、三束さんが出てきたあたりから、ん?これいる?みたいな場面がちょくちょくあった気がした。信じて最後に期待したが別に超えなかった。人間それぞれの生き方があり、物語の登場人物の気持ちや行...

内容に一貫性がなく伝えたいことがよく分からなかった。初めの校閲の仕事の話のときは楽しく読んでいたが、三束さんが出てきたあたりから、ん?これいる?みたいな場面がちょくちょくあった気がした。信じて最後に期待したが別に超えなかった。人間それぞれの生き方があり、物語の登場人物の気持ちや行動に共感を求めるつもりはないが、ほとんど全員苛立つ部分があった。終始もどかしい空間が流れていた。しかし、文体は美しく描写も見事であったので、彼女の作品を他にも読んでみたいと思った。今回は合わなかった。

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2024/05/25
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最後に近づくにつれ、どう終わるの?とこっちがハラハラというか、何かあるのか、と。 聖との関係が戻ったこと 三束さんの嘘、予想していなかった終わり方

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2024/05/22

言葉や行動は正反対の意味を含むことがあると日々思っている。私はインプットよりもアウトプットの方が得意であり、アウトプットよりもインプットの方が得意だったりする。こうなると、どちらも得意ではない、つまり何もないことになるのだ。 このことから、主人公の自分は何も判断してきてない〜な...

言葉や行動は正反対の意味を含むことがあると日々思っている。私はインプットよりもアウトプットの方が得意であり、アウトプットよりもインプットの方が得意だったりする。こうなると、どちらも得意ではない、つまり何もないことになるのだ。 このことから、主人公の自分は何も判断してきてない〜などの描写は、この感覚に近いように思った。だから共感できた。 人との出会い、別れ、再会が感情を含まずナチュラルに描かれていた。だから、その中に存在する生の想いを伝えたり、ぶつけたりするシーンの熱が際立っていた。

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