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依存症ビジネス の商品レビュー

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45件のお客様レビュー

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2024/03/16

作者のデイミアン・トンプソンは本書の中で一貫して「依存症は病気ではない」というスタンスを貫いている。 確かに、依存症はきっかけさえあれば誰でも陥る可能性があるものです。更に依存症の人の脳と恋に夢中になっている人の脳のあいだで脳内物質の違いが見られないなど、依存症を「病気」と定義...

作者のデイミアン・トンプソンは本書の中で一貫して「依存症は病気ではない」というスタンスを貫いている。 確かに、依存症はきっかけさえあれば誰でも陥る可能性があるものです。更に依存症の人の脳と恋に夢中になっている人の脳のあいだで脳内物質の違いが見られないなど、依存症を「病気」と定義するのは無理がある、というのが筆者の主張だ。 この前提にもとづき、本書ではスマホ依存や砂糖依存などわたしたちの身近に潜む依存の罠からヘロインやMDMAなど違法薬物に対する依存まで、幅広く解説されている。

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2024/02/22

薬、お酒、買い物、スマホ、砂糖依存とあらゆる依存症はビジネスになり、依存克服と称してまた依存者から吸い上げる…あらゆる依存には強い意志、自分が鴨にならないよう律することしかもはやできる術はない…

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2023/04/14

依存症が起こってしまう原因は物理的、心理的、精神的、社会的な入手のしやすさがポイント。好き、という感情より「欲しい」という欲求の方が強烈に作用する。物理的にその対象を遠ざけることが大きな回避となる。 ex ベトナム戦争時の米兵のヘロイン大流行

Posted byブクログ

2022/05/12

iPhoneやジャンクフード、危険ドラッグ、お酒やゲームなど、私たちがいかに依存症になりやすいのかについて脳科学要素を交えて解説された一冊。著者が実際にアルコール依存症になったことがあるということで、実体験を交えて解説されるのでリアリティがある。依存系の製品・サービスは、脳の快楽...

iPhoneやジャンクフード、危険ドラッグ、お酒やゲームなど、私たちがいかに依存症になりやすいのかについて脳科学要素を交えて解説された一冊。著者が実際にアルコール依存症になったことがあるということで、実体験を交えて解説されるのでリアリティがある。依存系の製品・サービスは、脳の快楽物質をいかに分泌させるかが計算されて作られているので、一度ハマるとなかなか抜け出すのは難しいようだ。ソシャゲとかアイドルとかなにかにハマっている人にオススメ、ハマるメカニズムが分かると余計な消費をせずに済むかも。

Posted byブクログ

2022/01/28

生存率が低い環境であれば「短期的な報酬」に飛びつくことは生き延びる確率を上げることになる。肥満しやすいのも道理である。もしも明日から氷河期が訪れれば、痩せた人間から死んでゆくことは確実だ。 https://sessendo.blogspot.com/2022/01/blog-po...

生存率が低い環境であれば「短期的な報酬」に飛びつくことは生き延びる確率を上げることになる。肥満しやすいのも道理である。もしも明日から氷河期が訪れれば、痩せた人間から死んでゆくことは確実だ。 https://sessendo.blogspot.com/2022/01/blog-post_15.html

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2021/12/26

依存症について深く考えさせられる素晴らしい本。依存症、と言う言葉からイメージする薬物やアルコールなどの依存症だけではなく、砂糖などの物質への依存や人間関係の依存など様々な依存関係について解説している。 普通私たちは自分の楽しみのためにそして暮らしを楽にするためにものを利用してい...

依存症について深く考えさせられる素晴らしい本。依存症、と言う言葉からイメージする薬物やアルコールなどの依存症だけではなく、砂糖などの物質への依存や人間関係の依存など様々な依存関係について解説している。 普通私たちは自分の楽しみのためにそして暮らしを楽にするためにものを利用している。しかし依存症に陥った人は、こうしたものへの接し方を徐々に人間との関わりにも当てはめていく。つまり人も単なるものであるとみなし、自分のために利用しようとし始めるのだ。 「欲しい」と言う衝動と「好き」と言う衝動は、人においても動物においても脳内の別々の回路が司る異なる衝動であると言う結論に足した。これは、私たちはなぜどのように依存的な行動をとるのか、と言うことを考える際に頭の片隅に置いておくべき重要な発見である。また欲しいと好きの衝動の強さは星の方が大きい。脳は欲望のメカニズムよりも、喜びのメカニズムにケチケチするようだ。

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2021/06/01

著者なりの解決方法や問題意識の提示は何もなく、ただひたすらに淡々とさまざまな種類の依存性を紹介している、ちょっとネット記事ちっくな本でした。 読後感は、「で、だから何?」。。。 フラペチーノ依存性って。いいじゃんそんなの別に、とも思いました。この著者に「私は読書や絵を描くのが好き...

著者なりの解決方法や問題意識の提示は何もなく、ただひたすらに淡々とさまざまな種類の依存性を紹介している、ちょっとネット記事ちっくな本でした。 読後感は、「で、だから何?」。。。 フラペチーノ依存性って。いいじゃんそんなの別に、とも思いました。この著者に「私は読書や絵を描くのが好き」と伝えたら、「キミは読書依存性と絵を描くことで妄想する依存性になってるぞ!」と言われるんだろうな~。

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2021/07/24

『ボクらはもうモノを買わずに依存を買う』 この手の本はかなり増えた。洋書らしく若干の読みにくさはある。まどろっこしく感じる文脈も少なくはない。だけどそれでも、わりと楽しく読み進められた。 様々な事例から、あれやこれやとそのモノや行動の依存性を解説している。読めばわかるが、もは...

『ボクらはもうモノを買わずに依存を買う』 この手の本はかなり増えた。洋書らしく若干の読みにくさはある。まどろっこしく感じる文脈も少なくはない。だけどそれでも、わりと楽しく読み進められた。 様々な事例から、あれやこれやとそのモノや行動の依存性を解説している。読めばわかるが、もはやボクらは自由ではない。ほぼすべての行動が、ドーパミンやエンドルフィンなどの脳内伝達物質にコントロールされている。自分で選んでいるつもりでいるがそうではない。何も意識しなければ、人生を奪われているのと同じようにすら感じられた。 これからの未来、よりこんな世界が広がると予測すればもう自我もクソもあったもんじゃない。だから、今のうちから学んでおく必要があると思う。 ただ、正直に言えば依存症の危うさについてはこの本以外におすすめの本も多いので、そちらを読んでもらいたい。

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2019/11/12

この本を読んでいて、自分が好きな作品の関連商品まで欲しくなるのも依存症的なものなのかな?と引っかかった。 例えば私はソードアートオンラインが電撃文庫で最新話5巻の時ぐらいから読んでいて、好きだった。 まだアニメ化される前は2019年の11月現在のような広まり方はしていなかった作...

この本を読んでいて、自分が好きな作品の関連商品まで欲しくなるのも依存症的なものなのかな?と引っかかった。 例えば私はソードアートオンラインが電撃文庫で最新話5巻の時ぐらいから読んでいて、好きだった。 まだアニメ化される前は2019年の11月現在のような広まり方はしていなかった作品だった。 1巻から5巻までを買って読んでいたからこそ、6巻を買おう、外伝が出たら外伝も読みたいって、自然に最新作に手が伸びる。 雪だるまみたいに、ある程度コロコロ転がせる大きさになるとあっという間に大きくなる。 そういうもんなのかな。 ミハイ・チクセントミハイ博士がいうフロー状態って、そういう積み重ねと少し難しいチャレンジの時に起こるって言ってたけど、そういうことなのかな。 全く別の話。 この本を読んでいて、本を読んでいると分からない本ほど内容に飲まれる感じがする。 全く別の場所に来てしまった感じ、方向や地理感覚を失いつつも未知にワクワクしてる感じが楽しい。

Posted byブクログ

2019/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どこもかしこも「ついつい手が出る」ものだらけ! 世の中、人間を欲を惹きつけ、中毒にさせるものだらけだよぉ〜というのがこの本のお話。 イギリス在住の作者さんの話なので、日本とはまた違った環境で、一部そこまでは無いんじゃない?という部分はありますが。 この本で取り上げられているのは、薬物、アルコール、ギャンブル、買い物、スイーツ、SNS、ポルノ、などなど。 こういったもの達は、人を惹きつけて、そして中毒にさせる。 中毒になると人災を狂わせるほど危険なものではあることは普通の大人ならわかると思います。 ですが、巧みに仕組まれた罠に騙されてしまう。 例えばアルコールに関して 飲み過ぎは体に悪い。内臓にダメージを与え寿命を縮める。 酔っ払い過ぎると、とんでもないトラブルに巻き込まれ、社会的な立場すら危うくする。 と言うことは世の中で散々叫ばれているのに、一方では。 居酒屋の店頭には「アルコール類飲み放題!」 テレビやスーパーでは「お中元にはビールをどうぞ!」 CMでは「スッキリした喉越しの缶チューハイが料理に合う!」 など飲酒機会を誘う売り文句がテレビなどのマスコミや居酒屋の店頭で、嫌でも目に入ってきます。 危ないから気をつけてよ!と言いつつ、危ない道へも同時に誘い込む。そこに商売が絡んでくると危ないこともなんのそのという事。 そして、中毒になってしまったら、今度はそこから立ち直るための施設やらプログラムが用意されている。こういったものも今や商売となる。 社会的な「マッチポンプ」のようなもの。 では、どうすれば良いか。 この本で提示されているのは 「欲しいという衝動を操作しようとするテクノロジーのトリックを見抜く事」が挙げられてます。 例えば、飲み放題に行くと、どんな結末が待っているのか。ウェブに出ていた怪しい売り文句の広告をクリックするとどんなことが起きるのか。 そういった知識を身につけておくことで、中毒への入り口を避けることが出来るのではないでしょうか。 個人的に、こういった悪い習慣に繋がりそうなものは徹底的に目に入らないようにするのが、最も有効な防衛策じゃないかと思ってます。 アルコール売り場には行かない。 スマホに、ゲームやSNSのアプリはインストールしない。 ただ、、今一番怖いと思っているのは、健康に関するニセ情報。気にかけているからこそ、騙されそうだな〜と戦々恐々としてます。

Posted byブクログ