依存症ビジネス の商品レビュー
フィックス(一時的に気分をよくしてくれると同時に、私たちを伝統的な人間関係から微妙に遠ざけるもの)は私たちを幼児化する 依存症の最たる特徴は、徐々に「人」を「物」に置き換える 依存症は習慣 ドーパミンは「好き(嗜好liking)」という衝動よりも「欲しい(希求wanting...
フィックス(一時的に気分をよくしてくれると同時に、私たちを伝統的な人間関係から微妙に遠ざけるもの)は私たちを幼児化する 依存症の最たる特徴は、徐々に「人」を「物」に置き換える 依存症は習慣 ドーパミンは「好き(嗜好liking)」という衝動よりも「欲しい(希求wanting)」という衝動のほうに深く関わっている 依存的行動とは本質的に自発的な行為 テクノロジーと依存症は、複雑に絡み合いながら共生している 互いに影響しあい、まねしあう人間の傾向は、決して過小評価してはならない アデロールという薬は最低 若者たちは、ポルノが生み出した期待感と現実の折り合いをつけるのに苦労している 海外では危険ドラッグを「リーガル・ハイ」という
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依存症は病気ではなくて、環境がかなりの影響を与えるという説は、アルコール依存症だった著者の体験から基づいているので説得力がある。アメリカでドラッグ依存症になるのは結構簡単そうなのが怖いね。
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日本の依存症を扱う本というと、依存症は病気だという本、依存症の治し方の本がほとんどだと思う その中でこの本は少し違った切り口から依存症を描いていて、とても勉強になった。 特に、依存症は行為そのものよりも、欲しいという欲求を持った時が一番。という話にはとても共感した。 ギャンブ...
日本の依存症を扱う本というと、依存症は病気だという本、依存症の治し方の本がほとんどだと思う その中でこの本は少し違った切り口から依存症を描いていて、とても勉強になった。 特に、依存症は行為そのものよりも、欲しいという欲求を持った時が一番。という話にはとても共感した。 ギャンブルは予想している時が一番楽しい。ショッピングは、選んで買うまでが一番楽しいなどの話はよく聞くからだ。 依存症は、普通に生きてる人にとっても他人事ではなく、とても身近に存在するということがよくわかった。 依存症というと、完全に他人事で、とにかく「意志」の問題であり、まるで問題意識を持たず、「臭いものには蓋」の傾向のある今の世の中では、読んでおいて損はないと思う。 ただ少し、残念なのは、やはり海外の本だけあり、ギャンブル依存症に関する記述が少しなことだ。 今の日本における最大の依存症は、やはりギャンブル依存症である。 特にパチンコ屋というものがある日本はこの本の中にある、簡単に手に入る、ハードルが高くない、などの条件を完璧に満たしている。 しかしながら、パチンコ業界が巨大になりすぎ、テレビや出版業界の大スポンサーになってる今、現状に比べ、パチンコ依存症は、ほとんど取り上げられていないに等しい。 是非、しがらみのない海外作家に、突っ込んで書いて欲しかった。(結局出版は日本の出版社だけど) まあ何が言いたいかというと、オススメです ヾ(´▽`*)ゝ
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なにしろ読みづらい。訳がおかしいのか?麻薬、スイーツ、アルコール、処方箋薬、ソーシャルゲーム、インターネットポルノの事例を交えて「すぐに気分を良くしてくれるもの=Fix」を容易に手に入れることができる現代の環境、依存症になり易い社会についての記述。「HALT」と呼ばれる、空腹、怒...
なにしろ読みづらい。訳がおかしいのか?麻薬、スイーツ、アルコール、処方箋薬、ソーシャルゲーム、インターネットポルノの事例を交えて「すぐに気分を良くしてくれるもの=Fix」を容易に手に入れることができる現代の環境、依存症になり易い社会についての記述。「HALT」と呼ばれる、空腹、怒り、孤独、疲労が2つ以上組み合わさると"Fix"に手を出しやすい状況になる。マーケティングはそのニーズ=欲望に答えることであり、それは返せば依存させるためのものとも考えられる。ネット依存が社会問題になる昨今では当然にうなずける。
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世の中には、つい手に取ってしまいたくなるものがある。それは、スイーツ、課金式ゲーム、ソーシャルネットワーキング、酒、ポルノ、ドラッグなどだ。 危険というとつい浮かんでくるのが「白い粉」だ。もう何回も逮捕されて人生の再生どころでない有名人が人生の反面教師の代表になってしまって...
世の中には、つい手に取ってしまいたくなるものがある。それは、スイーツ、課金式ゲーム、ソーシャルネットワーキング、酒、ポルノ、ドラッグなどだ。 危険というとつい浮かんでくるのが「白い粉」だ。もう何回も逮捕されて人生の再生どころでない有名人が人生の反面教師の代表になってしまっている。あの白い粉の怖さはよく知られているが、もう一つの「白い粉」の怖さはあまり知られていない。その粉とは砂糖のことだ。 著書ではカップケーキやフラペチーノが例として挙がっている。甘くておいしいし、フラペチーノの場合、今のような暑い季節にはつい手が伸びてしまう。気を付けないと必要以上にカロリーを取ってしまい後で恐ろしいことになってしまう。 「テクノロジーと依存症は、複雑に絡みあいながら共生している」というように、SNSも使いようによっては毒になる可能性がある。常につながっていないと不安になる人や、注目を集めたいがために(あるいは「いいね」ボタンをたくさんクリックしてもらいたいがために)過激な行動に出て、その行動を写真にとって記録に残したことで問題になったケースが浮かんでくる。過激な芸は電撃ネットワークにお任せしておくのが一番だ。素人が手を出してはいけない。 依存症の人が増えるおかげで、リハビリ産業やキリスト教原理主義者や福音主義派のキリスト教が潤っていると言う皮肉な現象が起こっている。依存ビジネスはこれからも増えていくことだろう。何しろ経済成長がこれから見込まれる国や地域は後を絶たないのだから。それに伴っていろいろなものを消費して先進国の人並みに「依存症」の患者になる人も増えるのだから。
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借りたもの。 現代社会の経済が、いかに「依存症」によって成り立っているかを垣間見る。 この本の「依存症」はアルコールや合法・違法の薬物に限らない。「買い物依存症」やスイーツからの「砂糖依存症」に至るまで、「普通の人が誰でも依存症になり得る」事を指摘している。 「依存症」とは病では...
借りたもの。 現代社会の経済が、いかに「依存症」によって成り立っているかを垣間見る。 この本の「依存症」はアルコールや合法・違法の薬物に限らない。「買い物依存症」やスイーツからの「砂糖依存症」に至るまで、「普通の人が誰でも依存症になり得る」事を指摘している。 「依存症」とは病ではなく「習慣」だという。 それは4つの「入手しやすさ」――物理的、心理的、経済的、社会的によって依存症に至ってしまう。場合によってはそれで自分をダメにしてしまう程に。 見落としがちになっていた点を明確にしてくれた。 アルコール、市販薬、砂糖がドーパミン(幸福の予感を感じさせる)に作用してしまったり、クレジットカードでものを買う高揚感に病み付きになる等、具体例と作用の理由を述べている。 それはケリー・マクゴニガル『スタンフォードの自分を変える教室』(http://booklog.jp/item/1/4479793631)でも言及されていた。 更にはネット――SNSやオンラインゲームにもこうした作用を促すものが在ることを指摘。 では、私達はどの様にこの「依存症」に対抗すべきなのか? それは消費者である私達自身が、そのカラクリを念頭に置き、「欲しい」という欲求に流されないよう見抜くことに他ならないのだろう。 それは『スタンフォードの自分を変える教室』にあった、「やらない力」に相当すると思う。これも合わせて併読すると、解決策が見いだせると思う。
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退屈した、読むのに気力がいる。 依存は世の中が生み出した究極の商品だという事。依存がなければこの世界は回らない。 もうそこまで時代は来てしまったという事だ。さあ、現代人はどう対処していかなければいけないのだろうか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
各ビジネスやマフィアにおける高依存性製品の作り方、とかが書いてあるのかなーと思ったのだが、そうではないみたい。 どんなものに人は依存するか、依存した結果どうなるか、というのを依存経験豊富な筆者がリアリティを込めて記載。もちろん、依存性があるものを否定する趣旨なのですが、文面から察するに本当に好きなんだな、というのがよく解る。また、「人は、依存症はなる人、ならない人という風に分かれるのではなく、誰もがなる可能性がある」、としている節には、筆者の自分自身への免責・免罪符を感じてしまった。
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元アルコール依存症患者が依存症になる社会について、分析している本。 依存症になるよう仕向けられ、その通り依存症になり、気づいた時には自力で直すことができず、治癒するために更に搾取され続けていく。 社会に対する警鐘ということでしょうか。
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iPhone(Mac)、カップケーキ、スタバのフラペチーノ、facebook、ドラッグ、アルコール。なぜやめられないのか。著者はアル中を克服した経験があるようだ。
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