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はぶらし の商品レビュー

3.4

76件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    2

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2024/06/11

2時間一気読み。 展開もラストも地味な感じがなんともリアルで良かったです。 心理描写にウエイトをおき、起伏のない話でここまで惹きつけてしまう作家さんの実力に感服。

Posted byブクログ

2024/03/29

じわじわくる怖さ。 自分が追い詰められているのかのように感じた。 優しさから困っている友達に手を差し伸べても、引き時がわからない困惑はすごいわかる。 こんなにぐいぐいこられたら、私もストレスを溜めながらも居候させてしまうかも…

Posted byブクログ

2024/02/24
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感想 色々考えさせられる話だった。主人公の細かい心情描写にはかなり共感できる部分が多かった。中途半端な優しさはかえって相手のためにならないのかもしれない。 物やお金を貸すときはあげる気持ちでやらないとダメというところもそうだと思う。 読みやすくて一気読みだった。 あらすじ 主人公の鈴音はそこそこ成功した脚本家。ある日突然、10年ぶりに高校時代の友達の水絵から電話がかかってくる。子供と家を出たが行くところがないので1週間泊めて欲しいというものだった。 鈴音は渋々了承し、その日から奇妙な共同生活が始まる。水絵は、遠慮しつつも自分の意志を通すことに鈴音は辟易していく。 子供の面倒を見て欲しいや面倒を見て文句を言われたり、仕事を紹介しても文句を言われたり、鈴音の我慢は限界に達し、口論になり、水絵は子供を置いて出て行ってしまう。鈴音は途方に暮れ、水絵の実家に連絡して子供を引き取ってもらう。

Posted byブクログ

2023/12/27

昔の友人から突然連絡があり、居候させて欲しいという、しかも子連れ。少しならと受け入れるとなんだかんだで長引くのでイライラさせられる。恐らくほとんど読者は居候されている側の気持ちで、どうしてくれるんだみたいなザワザワしたまま物語の先を追いかける。 作者が女性だから書けるだろうという...

昔の友人から突然連絡があり、居候させて欲しいという、しかも子連れ。少しならと受け入れるとなんだかんだで長引くのでイライラさせられる。恐らくほとんど読者は居候されている側の気持ちで、どうしてくれるんだみたいなザワザワしたまま物語の先を追いかける。 作者が女性だから書けるだろうというところもあり、ある部分で居候側の気持ちもわかったりして、最後まで読んでいくらか納得して高い評価となるのか。まあ、そういう話かというエンディング。先が気になって一気に読んだから星4つにしたが、感想を書いていて星3かなというところ。 自転車レースの推理小説がとても面白かったので何冊か読んでいるが、それに並ぶような快作がない気がする。文章はとても上手いが女性の気持ちを表しすぎるのかしら。

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2023/12/09

日常にありそうな物語。 水絵に終始苛立たされた。 自分も主人公の立場になった時強く言える自信がない。 読みやすかった。

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2023/12/06

面白くて、先が気になって一気読み。 こうやって謙虚な雰囲気を出しながらも無理やり自分の要望を貫き通す… みたいな人、いる。 こっちが居候を許してるのに、何故か罪悪感を感じて追い出せない… みたいな人も、いる。 もっとしっかり言って!断って!とムカムカしたけど お人好しの主人公が搾...

面白くて、先が気になって一気読み。 こうやって謙虚な雰囲気を出しながらも無理やり自分の要望を貫き通す… みたいな人、いる。 こっちが居候を許してるのに、何故か罪悪感を感じて追い出せない… みたいな人も、いる。 もっとしっかり言って!断って!とムカムカしたけど お人好しの主人公が搾取されまくって終わり…でなくて良かった。 息子にとってもこれが最善だろう… それにしても、息子連れて転がり込んで、良心に訴えて長居して、 あげく息子を置いて行方をくらますなんて自分勝手にも程がある…

Posted byブクログ

2023/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 一気に読了しました。子どもを連れて、高校時代の友人(独身)の家に居候する母と子を描いた小説。どんどん拡大していく甘えに、イライラしながらも先を読み進める。読後感の評価は別れると思いますが、私にとっては長く記憶に残る物語です。近藤史恵「はぶらし」、2012.9刊行、2014.10文庫。

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2023/10/11

近藤史恵さんの作品、初読です。 脚本家として順調に生活する鈴音は、ひょんなことから子連れの昔の友達、水絵を一週間自宅に泊めることに。 「心理サスペンスの傑作」と謳われる本書。心理描写が巧みです。物語の冒頭からして、今後の展開が「イヤな感じ」になっていくのではと想像つきます。 気持...

近藤史恵さんの作品、初読です。 脚本家として順調に生活する鈴音は、ひょんなことから子連れの昔の友達、水絵を一週間自宅に泊めることに。 「心理サスペンスの傑作」と謳われる本書。心理描写が巧みです。物語の冒頭からして、今後の展開が「イヤな感じ」になっていくのではと想像つきます。 気持ちの探り合い、どこまで親切にすればいいのか、ちぐはぐで、上手く意思疎通ができない、そのすれ違いのせいで、余計にぎくしゃく。 読んでいてなかなかに疲れました。お互いにどこまで不器用なんだと。 心理サスペンスいいですね。

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2023/10/02
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これはなかなかの問題作…。 子供がいる立場上水絵の気持ちもわからなくはないけれど、それでもものすごくイライラしてしまった。 脚本家として活躍をする鈴音のもとへ10年ぶりに高校の友人の水絵から連絡が入る。 子連れの水絵は、1週間だけ居候させて欲しいと頭をさげる。 渋々ながらも応じた鈴音。ところがこの関係は1週間では終わらず、ずるずると続いていく。 施す側は、相手からは些細なことに思われるかもしれないけれども、自分の一部を相手に差し出しているわけで、感謝とわきまえを求めてしまう。 施される側は感謝はあるものの、相手は恵まれているのだからこれくらい当たり前、とどこかで思っている。 ボランティアでとよくあるすれ違いのようだけれども、今回は鈴音が望んで施したわけではなく、頼み込まれてやむなく手を差し伸べたもよであって、水絵側に冷たいだのなんだの言われる筋合いはないよな…。 しかもあれだけ大切にしていた子供を置いていくのは本当にありえない。 子供がとても大切で、失うことが怖いと泣いていた姿には共感したのに、その場の感情で飛び出してそのままにするってありえるのだろうか…。 最後子供がまともに育っていてよかった。

Posted byブクログ

2023/06/01
  • ネタバレ

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友だちとはなんなのか 女同士は年齢を重ねるにつれて環境の似た人と 親しくなっていく それはもしかしたら自分にないものを 羨ましく思って苦しくなったり、妬ましくなったり、本来のその友人自体をみなくなってしまうのかもしれない そんな自分も嫌になるから自然と距離が出来てしまうのかも。 この本を読んで、正直嫌な気持ちにもなった 家にお邪魔することが当たり前かのように 自分の不幸はみんなのせいであるかのように 振る舞う姿も、それを嫌と思いながら中途半端な優しさで自分が優越に浸りたい姿も。 結局みずえは何を思ってどんな人物だったのか 2人がそれっきりになってしまっては分かりようもない。

Posted byブクログ