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はぶらし の商品レビュー

3.4

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    9

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    2

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2023/10/23
  • ネタバレ

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 一気に読了しました。子どもを連れて、高校時代の友人(独身)の家に居候する母と子を描いた小説。どんどん拡大していく甘えに、イライラしながらも先を読み進める。読後感の評価は別れると思いますが、私にとっては長く記憶に残る物語です。近藤史恵「はぶらし」、2012.9刊行、2014.10文庫。

Posted byブクログ

2023/10/11

近藤史恵さんの作品、初読です。 脚本家として順調に生活する鈴音は、ひょんなことから子連れの昔の友達、水絵を一週間自宅に泊めることに。 「心理サスペンスの傑作」と謳われる本書。心理描写が巧みです。物語の冒頭からして、今後の展開が「イヤな感じ」になっていくのではと想像つきます。 気持...

近藤史恵さんの作品、初読です。 脚本家として順調に生活する鈴音は、ひょんなことから子連れの昔の友達、水絵を一週間自宅に泊めることに。 「心理サスペンスの傑作」と謳われる本書。心理描写が巧みです。物語の冒頭からして、今後の展開が「イヤな感じ」になっていくのではと想像つきます。 気持ちの探り合い、どこまで親切にすればいいのか、ちぐはぐで、上手く意思疎通ができない、そのすれ違いのせいで、余計にぎくしゃく。 読んでいてなかなかに疲れました。お互いにどこまで不器用なんだと。 心理サスペンスいいですね。

Posted byブクログ

2023/10/02
  • ネタバレ

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これはなかなかの問題作…。 子供がいる立場上水絵の気持ちもわからなくはないけれど、それでもものすごくイライラしてしまった。 脚本家として活躍をする鈴音のもとへ10年ぶりに高校の友人の水絵から連絡が入る。 子連れの水絵は、1週間だけ居候させて欲しいと頭をさげる。 渋々ながらも応じた鈴音。ところがこの関係は1週間では終わらず、ずるずると続いていく。 施す側は、相手からは些細なことに思われるかもしれないけれども、自分の一部を相手に差し出しているわけで、感謝とわきまえを求めてしまう。 施される側は感謝はあるものの、相手は恵まれているのだからこれくらい当たり前、とどこかで思っている。 ボランティアでとよくあるすれ違いのようだけれども、今回は鈴音が望んで施したわけではなく、頼み込まれてやむなく手を差し伸べたもよであって、水絵側に冷たいだのなんだの言われる筋合いはないよな…。 しかもあれだけ大切にしていた子供を置いていくのは本当にありえない。 子供がとても大切で、失うことが怖いと泣いていた姿には共感したのに、その場の感情で飛び出してそのままにするってありえるのだろうか…。 最後子供がまともに育っていてよかった。

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2023/06/01
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友だちとはなんなのか 女同士は年齢を重ねるにつれて環境の似た人と 親しくなっていく それはもしかしたら自分にないものを 羨ましく思って苦しくなったり、妬ましくなったり、本来のその友人自体をみなくなってしまうのかもしれない そんな自分も嫌になるから自然と距離が出来てしまうのかも。 この本を読んで、正直嫌な気持ちにもなった 家にお邪魔することが当たり前かのように 自分の不幸はみんなのせいであるかのように 振る舞う姿も、それを嫌と思いながら中途半端な優しさで自分が優越に浸りたい姿も。 結局みずえは何を思ってどんな人物だったのか 2人がそれっきりになってしまっては分かりようもない。

Posted byブクログ

2022/12/22

煮え切らないまま終わった感じ。 歯ブラシの出来事のような人とのズレを盛りまくって嫌ミス的な雰囲気になるかなと思ったのに、結局水絵のこともわからないまま。 旦那と水絵のどちらが本当にいい人なのか、とか学生時代に助けてくれた過去からの現代に繋がる何かがあってもいいと思う。 ただ読みや...

煮え切らないまま終わった感じ。 歯ブラシの出来事のような人とのズレを盛りまくって嫌ミス的な雰囲気になるかなと思ったのに、結局水絵のこともわからないまま。 旦那と水絵のどちらが本当にいい人なのか、とか学生時代に助けてくれた過去からの現代に繋がる何かがあってもいいと思う。 ただ読みやすいので星3

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2022/11/14

三十代の主人公が高校生のころの友人を自宅に泊めて、出て行くまでの物語。 ざっくりした粗筋はそれだけなのだが、なし崩しに宿泊期間を延ばしていくやり取りや、主人公の生活を侵食していく様はホラー小説のようだった。 いや、これはホラーなのだ。 この小説を読むと、恐怖の本質は「自分が侵食...

三十代の主人公が高校生のころの友人を自宅に泊めて、出て行くまでの物語。 ざっくりした粗筋はそれだけなのだが、なし崩しに宿泊期間を延ばしていくやり取りや、主人公の生活を侵食していく様はホラー小説のようだった。 いや、これはホラーなのだ。 この小説を読むと、恐怖の本質は「自分が侵食されていく」ことだと理解できた。自分の世界が乗っ取られていく感覚。それが恐怖につながる。 大きな発見だった。

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2022/09/18
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読み手の神経を逆撫でしてくるような、間近にありそうなサスペンス。主人公、鈴音が夜中に頼ってきた古い友人、水絵にいきなり居候されるが、生活を侵食される主人公がお人好し過ぎて苛々する。作者の作品にみられる捻りを期待して読むうちにページが少なくなり、水絵の破天荒とも言える行動のきっかけとなる心理など、納得感のない終わり方と感じた。水絵が鈴音からものを盗らなかった理由もいまいち分からない。 テーマは友人どの付き合い方なのだろうが、付き合いに足りる人がどうかを判断するしかないと思うし、水絵は明らかに関わってはいけない種の友人とはっきりわかる。 水絵目線で描く小説のほうがより切実なストーリーで共感出来そうな気がする。

Posted byブクログ

2022/09/18

こんなお人好しっているのかな?それとも良い生活をしている余裕?優柔不断で良い顔をしたい性格なだけ?エピローグも出来過ぎで作り過ぎ。それでも不気味さに引き込まれて一気に読まされましたが、途中のムカムカ感と焦ったさは最悪でし

Posted byブクログ

2022/09/11
  • ネタバレ

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登場人物の誰というわけでなく少しずつみんなに共感することがあるように思えて、誰も憎みきれなかった。 耕太くんが元気そうだったのがせめてもの救い

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2022/02/05

なんとなく全て予測していたこと。 やっぱり、ってなった。 信じるっていうことを、考えさせられる。 一気に読めました

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