物語のおわり の商品レビュー
湊かなえさんにしては珍しい終わり方の結末。 でも割と好きです。 ただ、私の読解力がないのか、最後に小説がハムさんの手元に戻ってきた経緯がよく分かりませんでした。
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湊かなえのこの最近の前向きな感じの小説はなんだろう?でも好き、面白い。 最初の話が最後まで引っ張られるのがいいし、結末もちゃんとわかった。 うっとうしく前向きになれよーっていうわけじゃなくて自分で解決していくのがいいのかな。 でもイヤな相手は相変わらず徹底的にイヤな存在。そういうのは残っていて、湊かなえカラーは失われていない。
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ひとつの物語がさまざまな人の手に渡っていくという物語。 発想はとても面白い。 それを受け渡していく人々に共通するのは「夢」というキーワード。 夢を追う人。あきらめる人。すがりつく人。それを支えに、生きる人。 それぞれの人生に、物語が作用していく。 それから先、彼らの人生がどのように変転していくかは、読者の想像に任されている。その意味で、「未完の物語」は二重構造になっている。 北海道の風景と合わせて、読後感は大変爽やか。 個人的な好みでいえば、最後の「オチ」はいらなかったな。 書いた小説が売れなかったからあきらめてパン職人になりました、なんて「そうじゃないでしょ」って感じ。 売れる売れないじゃない。夢ってそんなものじゃない。 皆が納得のいくオチを用意したといったところなんだろうけど、私には逆にしこりのようなものが胸に残った。 その意味では「イヤミスの女王」健在といったところか。
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さすが湊かなえ。 山に囲まれた街のパン屋の娘 本を愛し物語を作る夢を持つ彼女が 夢を阻まれた所から始まる。 北海道大学、物語、閉鎖された生活からの脱出がそれぞれの登場人物の共通点。 その点が最後に繋がり、 主人公が誰かわかりました。 時間軸と人の繋がりが絶妙につながる計算がされ...
さすが湊かなえ。 山に囲まれた街のパン屋の娘 本を愛し物語を作る夢を持つ彼女が 夢を阻まれた所から始まる。 北海道大学、物語、閉鎖された生活からの脱出がそれぞれの登場人物の共通点。 その点が最後に繋がり、 主人公が誰かわかりました。 時間軸と人の繋がりが絶妙につながる計算がされていた。 そして、最後に明かされたベーカリーラベンダーの娘の夢の行方。 今回は、読んだ後に嫌な気分になるイヤミスでは無かったです。
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久々に、毒気がない小説を読んだ。 すべてが、それぞれの人の心の ワインディング ロードって感じ。 第四章にカタナというバイクが登場する。 乗れもしないのにすごく気になり検索した。 そして、 そのスズキの名車カタナに跨って 北海道へ空想旅行もしてみた。 あたしもなんか書いて...
久々に、毒気がない小説を読んだ。 すべてが、それぞれの人の心の ワインディング ロードって感じ。 第四章にカタナというバイクが登場する。 乗れもしないのにすごく気になり検索した。 そして、 そのスズキの名車カタナに跨って 北海道へ空想旅行もしてみた。 あたしもなんか書いてみようかな~なんて 図に乗り勘違いさせられる気分にもなった。 もう3カ月も日記をサボっているくせに。
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一つの未完の小説が北海道を旅する人たちに手渡されてゆき、最後にあるところに戻ってくる。そこは・・・。 それぞれの悩みや人生の問題を抱えて旅する人たち。そこは人一人には受け止めきれないくらい、広大すぎる北海道。 それぞれの人たちの人生が巧みに描かれていて、こんなふうに絡んでいくのか...
一つの未完の小説が北海道を旅する人たちに手渡されてゆき、最後にあるところに戻ってくる。そこは・・・。 それぞれの悩みや人生の問題を抱えて旅する人たち。そこは人一人には受け止めきれないくらい、広大すぎる北海道。 それぞれの人たちの人生が巧みに描かれていて、こんなふうに絡んでいくのか・・・なんてうまい作家さんなのだろう!と思ってしまいました。 構築に隙がないけれど、登場する人たちが、ただの駒のように扱われる訳ではない。あたたかい作品です。
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田舎のパン屋の娘絵美ちゃんと、恋人のハムさん。未完の短編「空の彼方」を中心とした連作短編集。 すごくよかった。 短編の中ではワインディングロードが好き。 最後2作目の締め方もよかった。 湊かなえさんというだけで手に取ったこの本。 いつものイヤミスかと思って読み始めたら、爽やか...
田舎のパン屋の娘絵美ちゃんと、恋人のハムさん。未完の短編「空の彼方」を中心とした連作短編集。 すごくよかった。 短編の中ではワインディングロードが好き。 最後2作目の締め方もよかった。 湊かなえさんというだけで手に取ったこの本。 いつものイヤミスかと思って読み始めたら、爽やかでほっこりする内容でした。
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内容に全く触れずに、読んでみてと言われました。 最初は読みにくく感じたけれど、次はどんな出会いがあって、どんな風に物語の続きが思い描かれていくのか興味を持ち、読み進んでいきました。 最後の萌ちゃんの未解決の事柄も読者にゆだねる感じでしょうか。ちょっと後味がよくない印象を私は受けま...
内容に全く触れずに、読んでみてと言われました。 最初は読みにくく感じたけれど、次はどんな出会いがあって、どんな風に物語の続きが思い描かれていくのか興味を持ち、読み進んでいきました。 最後の萌ちゃんの未解決の事柄も読者にゆだねる感じでしょうか。ちょっと後味がよくない印象を私は受けました。
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結末の中途半端な小説をめぐる連作集。 最後は当然この少女の話だよね、と思いつつ、最初の物語を回収するような締めくくり方はいい意味で裏切られた感じになりました。
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え?続きはないの? と、思わせておいての視点を変えながらの続きが始まる。 面白かった。 本好きなら作家になりたいと一度は思うんじゃないかなー。 そして読むのと書くのは全然違うことに気づく(≧∇≦) 湊さん、すごい作家だな。 そういえばハムさん、重松清作品にも公子=ハム子ってでて...
え?続きはないの? と、思わせておいての視点を変えながらの続きが始まる。 面白かった。 本好きなら作家になりたいと一度は思うんじゃないかなー。 そして読むのと書くのは全然違うことに気づく(≧∇≦) 湊さん、すごい作家だな。 そういえばハムさん、重松清作品にも公子=ハム子ってでてきたな。昔の定番ニックネーム? 年をとってもハムさんって呼んでるんだ…と思った。
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