物語のおわり の商品レビュー
未完の小説が北海道の旅行者の間をリレーしていく。それぞれが思い描く結末は?という趣向の連作短編。 全体として好きな雰囲気でした。最後「彼」に小説が届く流れがちょっと「?」と思ったけど、何か伏線を読み飛ばしたかな。 読後感は良いけど、最後にちょっと湊かなえ節が出てくるのは、賛否...
未完の小説が北海道の旅行者の間をリレーしていく。それぞれが思い描く結末は?という趣向の連作短編。 全体として好きな雰囲気でした。最後「彼」に小説が届く流れがちょっと「?」と思ったけど、何か伏線を読み飛ばしたかな。 読後感は良いけど、最後にちょっと湊かなえ節が出てくるのは、賛否両論あるところか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作から3ヶ月を空けずにリリースされた湊かなえの新作。 連作短編集の体裁だが、全ての章が一本につながっている長編亜種。 今度はどんな嫌悪感を味合わせてくれるのか、と思っていたら・・・。 大雑把に説明すると、 「結末が曖昧な短編小説の原稿が短い期間に北海道中を駆け巡る」話。 いろいろな事情を抱えた人たちがそれぞれに物語の結末を自分で決め ていくのだが、その結論がイチイチ爽やかだったりする。 特に終章近くで発覚する意外な事実は、読んだ瞬間に全てがストン! と腑に落ち、なんとも言えない幸せな感じが充満する。 何かに悩んでいる人や日々の生活に疲れた人が読むと、かなり救われ るんじゃないかと。 ・・・?。 ・・・いや、違うだろ、コレ(^^;)。 だって、湊かなえの作品なのだよ、コレは(^^;)。悪意を一欠片も 感じさせない作品なんて、湊マニアには絶対響かない。というか、 湊かなえである必要が無い。・・・はずなのだが!!! この作品、「すごくいい話」なモンだから、ハッキリ言って判断に困 ります(^^;)。正直、"湊かなえを読んだ"、という気は全然しないのだ けど、"いい本を読んだ"という感覚は凄くある。オススメして良いの やら悪いのやら(^^;)。 とにかく、爽やかな気分になりたい人は是非。 いつもの湊かなえを期待してる人は、絶対にスカされますが、 ちょっと唸るかも。マジで困る、コレ(^^;)。
Posted by
2014年10月19日読了。 293ページ。 結末の書かれていない物語を、人生の岐路に立つ人が読み、その人その人の決断の後押しをしていく。巡り巡ってその物語が行き着いた先は...? 新境地、というだけのことはある、最高に読みごたえのある作品!まさか最後にそういう結末が待って...
2014年10月19日読了。 293ページ。 結末の書かれていない物語を、人生の岐路に立つ人が読み、その人その人の決断の後押しをしていく。巡り巡ってその物語が行き着いた先は...? 新境地、というだけのことはある、最高に読みごたえのある作品!まさか最後にそういう結末が待っているなんて...と感嘆。
Posted by
未完の小説を読んで、迷いを抱えた人々がそれぞれに感じること。 結末は読者の想像に任せるのはどうかと思うけど、最後に本当の結末が書いてあってよかった。
Posted by