最後のトリック の商品レビュー
書店でおすすめの棚にあったので読んでみました 。「本を閉じた時に読者全員が犯人は自分だと納得するようなトリックを思いついた」と作品の序盤でハードルを相当あげていたので、かなり期待したのですが…やっぱり読者全員が犯人っていうトリックは難しいのかもしれませんね。
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「読者が犯人」というふれこみにあれよあれよと惹かれて手に取った一冊。本格ミステリーにおいて実現不可能とされる最後のトリック、それが、読者、つまりこの小説を手に取ったわたしたちが犯人である、というものだ。 読了後、確かにわたしが犯人である、そう認めざるをえない。しかし頁を進めていく...
「読者が犯人」というふれこみにあれよあれよと惹かれて手に取った一冊。本格ミステリーにおいて実現不可能とされる最後のトリック、それが、読者、つまりこの小説を手に取ったわたしたちが犯人である、というものだ。 読了後、確かにわたしが犯人である、そう認めざるをえない。しかし頁を進めていくにつれ、「もしかして…いや、まさかまさか…うーん…」という具合にそのカラクリが見えてきてしまったせいで、そのオチというのはなんとも消化不良な気がした。読む前の期待度が高すぎたこともあるかもしれない。うーん…読んで後悔する作品ではないにしろ、大手を振って人に薦められる作品とは言い難いかもしれない。
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落ちに期待し過ぎてしまったのは駄目だったかもしれないが、そういう落ちがありならなんでも出来そうに感じてしまいました。説明的すぎて落ちが分かってしまうのも残念でした。
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「読者が犯人」 そのトリックが知りたい衝動で読みました。 確かに・・・私も、犯人になっちゃった? こういう落とし仕みもアリなんだな。という感想です。 いちおう納得できたので、それはそれで読んでよかった。
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本格トリックではある。しかし、トリックに現実味を感じ得なかったのは残念だ。文庫版解説は島田荘司だが、本作のというよりはトリック小説について多く触れており、もしかして同様の?という共感が小説よりも強く印象に残った。
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コミケには写真集つまりROMを買いに行ったの。 帰りにダイバーシティのめいどりーみんでごはんをもぐもぐ。 で、 駅のくまざわ書店で見かけたのがこれ「最後のトリック」 コミケに言って薄い本じゃなくって普通の本を買っちゃったのさ。 で、 「読者が犯人」だってさ! 無理でしょう? と、 思いながら読んでいくと超能力のお話しなんかができてきてSFか?! と、 思ったけどしっかりミステリーで読者が犯人でした! ぼく、 殺人犯しちゃったよ。 ちょっと強引かもですが読者が犯人です! 読めばわかる!
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『読者が犯人』の帯に対して、 「ほほぉ〜、難しいとこにチャレンジしなすったもんだなぁ〜」という、 上から目線で買ってみました。 結果、たしかに『読者が犯人』で間違いない。 けど、だいぶ苦しい。 序盤過ぎすぐに超能力が出て来ちゃったから、 『え、まさかの超常現象オチかよ!?』と思ってしまい、 その後もその疑惑がずぅ〜っと続いてしまった。 オチは超常現象ではなかったものの、 それをさっぱりキレイに洗い拭われなかった…。 主人公、妻、有馬、刑事さんたちあたりが、 もっとグイグイ来てくれたらなぁ〜…。 と、思いました。 でも次にこの『読者が犯人』にチャレンジしたい作家にとっては、 『もうこのテは使えないぞ』という部分で、 ナイスな布石は残したと思います。 あと、覚え書きのとこは好きでした。 よって星3つっす。
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書評をみて興味を感じ、読みました。その「最後のトリック」「読者全員が犯人」という触込みに惹かれて。 書き下ろしではなく、著者のでびゅー作『ウルチモ・トルッコ』の加筆改題であると知って、そうだったのかという思いも抱きつつ読みました。 もちろん、オチに触れる訳には参りませんが、ここま...
書評をみて興味を感じ、読みました。その「最後のトリック」「読者全員が犯人」という触込みに惹かれて。 書き下ろしではなく、著者のでびゅー作『ウルチモ・トルッコ』の加筆改題であると知って、そうだったのかという思いも抱きつつ読みました。 もちろん、オチに触れる訳には参りませんが、ここまでの分量が要ったのか?というのが、私の読後感です。薀蓄が少し鼻に付いた気がします。そのトリックだけに絞って、物語を進行させれば、もっと近い距離で行動を共にできたのではという思いです。 確かに本書の主題は、そのトリック、最後のトリックなので、そのために費やされるものが優先されたのだろうとも思いますし、それが評価されての、メフィスト賞受賞。ただ、このトリック、一度使ってしまえば、もう使えないので、そこを考えても、これで良かったの感があります。それでも、この「最後のトリック」に、星4つです。
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読者が犯人という、通常では達成し得ないトリックを実現させた作品。 見出しにも「犯人は読者」やら読み終わったら犯人は自分だとか、堂々と書かれ、よっぽど自信があると見られる本書。 期待して読み進めたけれど、どうもしっくりこなかった。 結論から言うと、確かに犯人は読者ではある。トリックもこれでしか成し得ないだろうとも思われる。 しかし……あまりにもこじつけ過ぎやしないだろうか? ああ、犯人は自分だ!殺してしまった…との驚きというのか、素直な感想はなかった。 え?ええ?という、なんとも置いて行かれたような、気持ちの悪い結末。 苦しいな… 著者の試み、心意気には大変感服するところではあるけど、頑張ったなぁ~っていうくらいの感想しか持てなかった。 とても残念な気持ちが強いので評価は低め。ただ、作品の構成、文章は美しく、惹かれるものがあったので、真ん中の評価。 書店での衝動買いのため、著者をよく知らないので、また他の作品も読んでみたいと思う。
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